眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 ボーイズ漫画・最後のドアを閉めろ!2:山田ユギ

最後のドアを閉めろ!2(ビボーイコミック)山田ユギ

大切にしていた後輩が結婚し、後輩の嫁の友達である攻と流れで寝て、付き合うようになった受。後輩の嫁はいなくなり微妙な3角関係になっていたが…
という表題と、その表題攻の兄のカプ(「開いてるドアから」のカプ)も少し出てくる。それと、大学時代からの同窓で出版社に勤める攻と古本屋で働きながらチェコ語の翻訳が出来る受の話が2本。割と盛りだくさん。面白かった。
カプが出来るまでの経緯をじっくり読めるのも嬉しいが、一応出来上がった後色々あって関係が深くなっていく話を読むのも好き。後者の方が前者より少ないので、その点でも面白く読めた。
カプが出来上がっているだけあってHシーンは多い。しかもこの作家さん比で濃厚な気がするのだが、気のせいだろうか。ついでに受が攻の背中にくっついて寝ているシチュは萌えた。
表題の攻は受が好きで、受が後輩を思い切るまでずっと待っている。我慢強い。受が攻とくっついた後も後輩を(恋愛感情は無しで)特別に思っていると分かっていても、それごと受け止めようとしているところは懐が深い。好みのタイプ。カプの片方が恋人より(或いは恋人と同じくらい)大切な存在が別にあるというエピソードは割とツボ。その存在と恋人を選べなくて葛藤するというシチュエーションは萌える。
受も後輩も良い男だと思うし、読後感も悪くない。
翻訳家の話の方がわりにシリアスっぽいというか。泣き寝入りな部分があって、そこらへんはすっきりしなかったかも。
これの雑誌掲載当時チェブラーシカが流行っていたので、そこらへんからネタを拾ったのかと思った覚えがある。チェコではアニメや人形劇が芸術として確立しているので、そんな東欧の雰囲気を思い出しながら読んだ。作家さんの趣味がよく入っているように見える。
また設定が合えば読んでみる。
リーマン物。3角関係? 会社員25歳×会社員27歳。出版関係者×翻訳家。

2004年06月11日(金)
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