眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 青田買い2003年5月・6月・7月

2003年5月

佐倉朱里/市村奈央

今月の青田買い
雑誌でしか見ないような新人さんの話の感想を書いている。新人扱いは、個人的に単行本が2,3册出た所まで。将来有望かが基準ではなく、あくまで私の好みに合う話を書くようになってくれるかどうかが基準。
面白い作家さんだけを挙げるか、つまらなかった作家さんも挙げるかはその時の気分。

・羞花閉月(リンクス3号)佐倉朱里
月と茉莉花の続編。古代中国の滅ぼされた国の盲目の公子が滅ぼした国の王に幽閉され、いつしか心を通わせて恋仲になる話。前は両思いになるまで。今回は公子が元服するまでの小話。
前作しか読んだ記憶が無いので新人さん扱いしているが、新人さんよね? 取り敢えず。前作は元々あまり興味のひかれる設定では無かったが、最後まで一気に読めるぐらいよく作られていた。よどみなく書き慣れていたので新人さんとは思えなかったのだが、どうなんだろう。今回は前作のおまけのような他愛もない話だが、6月に出る新刊が面白く読めれば十分に楽しめる。
この作家さんの現代物も読んでみたい。次作も楽しみ。

・ウエディング狂騒曲(ビーボーイ6月号2003年)市村奈央
攻は教員を目指してフリーターをしている。ある日ファミレスの深夜勤務を終えて寝ているところ、大学時代に友達だった受が駆け込んできて見合いをしたくないので付き合っているふりをして欲しいと頼み込む。受に片思いしていた攻は引き受けることにして…
2号連続で載るらしい。次のデビューで掲載されるのが宮田優一の話だったらちと笑う。良くも悪くもビボーイの匂いをさせている。ヘタレるのが早そうで今ひとつ不安。今のところ単行本を買うまではいかないが、雑誌に載っていたら取り敢えず読む。といった感じ。後は様子見。




2003年6月

佐伯まお/篠原さくら/佐伯温

今月の青田買い
雑誌でしか見ないような新人さんの話の感想を書いている。新人扱いは、個人的に単行本が2,3册出た所まで。将来有望かが基準ではなく、あくまで私の好みに合う話を書くようになってくれるかどうかが基準。
面白い作家さんだけを挙げるか、つまらなかった作家さんも挙げるかはその時の気分。

・やたらあつかった夏の日(花丸初夏の号2003)佐伯まお
母子家庭で中学生の受の家に家出した姉が子供を二人連れて戻ってきた。そして受に預けて出稼ぎに行くと言い残して再びいなくなってしまう。子供の世話が出来ない受は隣に住む同級生の攻に助けて貰い…
粗暴ガキ大将攻と貧乏クジをひきながら真面目に生きる受。昨今のボーイズにしてはえらく貧乏くさい話だった。前のトラック野郎もそうだったのでもしかして作風? 派手なお金持ちの話を書いたら浮く人かも。地味でほのぼのした話だが前のトラック野郎の方が好みかな。ピアスで縄師の単行本を出したらしいが、好みで無さそうなので未読。個性はありそうなのでまた機会があったら読んでみたい。
中学生もの。同級生。貧乏。ほのぼの。

・アナタに愛を(花丸初夏の号2003)篠原さくら
アイドルの受がマネージャーの攻が好きと気づき(体の関係は元々ある)、告白するまでの話。
言いたいことは分からないでもないが、今ひとつ花丸らしくない感じ。私の萌えとは一致しなさそう。2回目の掲載らしいが前のを覚えてない。その時も萌えにヒットしなかったのだろう。
マネージャー×アイドル。コメディチックの明るいノリ。

・社長秘書の憂鬱(花丸初夏の号2003)佐伯温
真面目な社長秘書の受は社長の面倒を公私ともに見ている。ゲイの社長のために二丁目から男を見繕ってくるが、その男が愛人になり…
よくあるパターンと言えばよくあるパターン。生真面目で堅い秘書とやり手でぶいぶいいわせている社長。目新しいものは無かった。エピソードが切れているというか、ちと詰め込みすぎのような気もする。もうちょっとキャラの心情を書いて欲しかった。あれでは誰にものめれないというか好感が持てない。
可もなく不可もなく。どちらに転がっていくのかも分からない。
社長×秘書。リーマンもの。




2003年7月

佐屋野一美/小島義美/絢谷りつこ

今月の青田買い
雑誌でしか見ないような新人さんの話の感想を書いている。新人扱いは、個人的に単行本が2,3册出た所まで。将来有望かが基準ではなく、あくまで私の好みに合う話を書くようになってくれるかどうかが基準。
面白い作家さんだけを挙げるか、つまらなかった作家さんも挙げるかはその時の気分。
今月は殆ど読んでいない。わやわや。

陽だまりのキセキv(ビボーイ8月号)佐屋野一美
御曹司で体の弱い受は会社のパーティで謎の男・攻と出会う。攻は霊能者で受の父親に請われて会社付の仕事をするようになり、受は何度か会う内に…
単行本が出たけどまだ作品数が少ないので一応。基本的には好きなタイプの作家さん。作品に人の良さのようなものが滲み出ていてそれが好きなのだが、あまり筆力があると思えない。筆力の無い作家さんが霊能者だの超能力だのファンタジーだのを書くとものすごく辛くなる。幽霊みたいなものと戦っている攻は、正直滑稽に見えた。筆力が安定するまでは、地に足着いた現代物を書いていた方が良いのではないかと思うが、余計なお世話か。

膝を抱えた狼(ビボーイ8月号)小島義美
中学生の主人公は、成長過程の少年にありがちな世界と個人の感情のギャップにイライラしている日々を送っている。そんな時に同級生の彼に家に上げて貰い。それから何となく遊びに行くようになるが…
久々に見た暗い話。新人さんかどうか分からなかったが、珍しかったので書いてみる。再度どこかで書かれたらきっと印象に残ると思うので。ちょっと往年のジュネっぽい。家庭内暴力に近○そー姦。初めてのHは彼の父親というお好きな人にはたまりません。という感じ。好みかときかれたら今のところ素直に首を縦に振れないが、確固たる世界観を持っている作家さんは好きだ。

グレゴールの遺言(リンクス8月号)絢谷りつこ
どこかの世界での話。10年前に失踪した恋人から手紙が来て、受が戻ってきた。攻は喜んで再び付き合うようになるが、受には秘密があって…
それなりに面白かった。期待の新鋭と書かれてあったが新人さんあつかいしてもいいのかしら? 独特の世界観があり文も話も安定して安心して読める。まるでどこかで長く書いていた作家さんのようだ。ただそれなので良くも悪くも落ち着いており発展性が無い感じ。これからこの作家さんはどんな話を書いてくれるんだろうという感じは無い。好みではあるので出たらまた読んでみたい。このまま消えて欲しくは無いが今のところ萌えはない。
近未来? ロボット。身代わり。

2004年06月06日(日)
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