眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 青田買い2004年2月・3月・4月

2004年2月

志水菫/藤井栞/小林典雅/水波ゆら

[今月の青田買い]
雑誌でしか見ないようなボーイズの新人さんの作品の感想を書いている。新人扱いは、個人的に単行本が2,3册出た所まで。将来有望かが基準ではなく、あくまで私の好みに合う話を書くようになってくれるかどうかが基準。
面白い作家さんだけを挙げるか、つまらなかった作家さんも挙げるかはその時の気分。

不器用なポーカーフェイス(ショコラ3月号)志水菫
幼稚園を引き継いだ攻と幼児向けの教材を売る営業マン受。何かとつっかっかられて腹を立てている受は幼稚園の慰安旅行に連れて行かれて抱かれるが…という話。
前回読んだ記憶はあるが、文章はずっと上手くなっている気がする。話の流れも前回より良いが、ところどころ唐突な感じがする。この作家さんもショコラテイストの作家さんになってきた気がする。作家自身の萌えツボが今ひとつ不明なので、自分に合う作家さんかどうかは保留。

ナチュラルな関係・前編(アイス3月号)藤井栞
幼い頃2年間母親に捨てられたトラウマのある生徒会長の主人公は、誰もいない放送部で日頃の鬱憤を叫ぶのが日課。以前助けたことのある放送部の問題児にその秘密を知られてしまい…という話。
後編がまだなので感想は次。でも続きは気になる。センシティブな話っぽい。まだカプになっていないので受攻の表記は無し。あまり目新しいものはないが、新人さんらしい意気込みは感じられる内容。

棒投げ橋で待ってて(シャレード3月号)小林典雅
看護士をしている攻のアパートに、親戚で幼い頃1度だけ一緒に遊んだ受がやってきた。やり甲斐を見つけるまで泊めて欲しいと頼まれ同居する事になるが…という話。今月の3人の中では一番個性的で面白いと思えた。受の丁寧でも畳みかける台詞は頭に残る。天然ボケぶりも良い。攻が押され気味。続編も見てみたい。前回の作品はまだ読んでいないので読んでみよう。

近距離恋愛(ビーボーイ3月号)水波ゆら
保留。

吉田さんはまだデビュー前だがいい加減作品が多いので割愛。5月号でデビューするらしいのだが、その線引きは何なのだろう? 




2004年3月

諏訪山ミチル/蒼海都芭

[今月の青田買い]
雑誌でしか見ないようなボーイズの新人&投稿者の作品の感想を書いている。新人扱いは、個人的に単行本が2,3册出た所ぐらいまで。将来有望かが基準ではなく、あくまで私の好みに合う話を書くようになってくれるかどうかが基準。
面白い作家さんだけを挙げるか、つまらなかった作家さんも挙げるかはその時の気分。

ファンキーヤンキーシンデレラ(花丸春号2004年)諏訪山ミチル
母子家庭で母親が亡くなり父親の実家(旧財閥系)にひきとられた受は、そこで叔父の攻と出会う。下町のヤンキーから跡取りとして帝王学を学ぶ羽目になるが…という話。
作家さんは、「佐伯温」から改名。悪くない。よくあるネタだが勢いがあり好みの話。前回よりはずっと読みやすくなっているが、反対に個性がスポイルされ没個性化している。
初めはそれなりに進んだが、最後の部分はばたばたと駆け足だった気がする。もう少し書き込んで欲しかった。それにしても大会社の社長が、受を取り戻すためにチキンレースをする下りは驚いた。いくらなんでもなー。佐伯まおがトラック野郎を書いた時のような驚き。花丸って他の雑誌より不良率が高い気がする。その前に学生率が高いのか?
花丸の新人さんは、やはり傾向が似ている。きっと選ぶ側がそうしているんだろうけど。単行本が出たら設定によっては買ってみるかも知れない。34歳社長×16歳不良。

ゼってーヤダ!(花丸春号2004年)蒼海都芭
両親の離婚に伴い従兄弟の家の持ちアパートで下宿するようになった受は、数年ぶりに攻と再会し可愛くなくなった外見を見て衝撃を受けるが…という話。
普通。文章はまだまだ。やおい萌えというよりは家族物のように見える。カプの話と受の家の事情が半分づつ入っているようで、萌えを期待すると肩すかしをくらうというか。家族話も悪くはないのだが、ページの割にスペースをとりすぎている気がする。元気な感じの話。どうころぶかは次を見てみないと分からない。



2004年4月

吉田ナツ/小林典雅/神城真/藤井栞/羽野高生/杉浦ユエ

[今月の青田買い]
雑誌でしか見ないようなボーイズの新人&投稿者の作品の感想を書いている。新人扱いは、個人的に単行本が2,3册出た所ぐらいまで。将来有望かが基準ではなく、あくまで私の好みに合う話を書くようになってくれるかどうかが基準。
面白い作家さんだけを挙げるか、つまらなかった作家さんも挙げるかはその時の気分。

ダブルベッド(小説ビボーイ5月号)吉田ナツ
建築事務所で働く攻は新しく入った設計士の受とはずみで寝てしまう。最初は軽い気持ちだったが、受の寂しい心を知るにつれ深みにはまっていき…
一応デビュー作なので書いてみた。悪くない。ビブの新人さんは試し期間が長いのであまり新鮮さが無い。前はもう少し早くデビューしていたはずだが、いつから変わったのだろう。
雑誌に特集みたいなのがついていたのだが、これまで5本雑誌掲載されているようだ。その1本目を初めて読んだ時には「おお」と思える内容だったが、それからじょじょに落ちていっている感じ。5本の中では1本目が一番好き。基本的には書ける作家さんだと思うのだが、ページ数の割に物足りないというか。もう2、3エピソードか展開を膨らませたら綺麗に話がまとまるのにといつも思ってしまう(1本目はそう思わなかった)。
もうちょっと手を加えてくれればな。残念。物足りないが切り捨てるのも惜しいと思っている作家さん。取り敢えず秋頃次が掲載されるようなので、それに期待してみる。

エマージェンシーラブアフェアー2(シャレード5月号)小林典雅
第五回期待賞の続編。前作と一緒に読んで前作の感想を書こうとしたが、どの月の青田買いだったのか。忘れてしまった。この日記の意味が無い。
取り敢えず、話は大学に合格したらはれて初Hをしようねと約束し、合格した日に車にはねられ亡くなった攻1とその攻1が忘れられず6年思い続けている受1。成仏できず霊魂のまま受1の側にいた攻1は、自分の姿が見える高校生受2に出会い、頼みこんで受1と話をしようとする。そこで受2に片思いしていた高校生攻2が入り入り乱れ…という感じの話。
カプ2組のどたばた。幽霊ものはギャグかシリアスでも結局消えてしまうパターンが多くて、一種の夢落ちとしてあまり好きではないのだが、この作品は大いに笑った。前回の何とか橋もギャグテイストな作品であったが、これも十分に面白い。2になってパワーアップしていた。プラチナの高月さんや樹生さんはお笑い要員として読んでいるが、その作家さん達とはまた違った味わいのギャグ。これが単行本になったら買いたい。
今回もすったもんだした後で、受2のカプがHするまでは盛り上がったのだが、その後の攻1が受1を試す部分は間延びして見えた。もう少し何とかならないのか。終わり方は悪くなかった。
ギャグテイストに一定のものがあるのは分かったが、次はシリアスな話が読んでみたい。

恋のことばを伝えたい(ラキア春号)神城真
多分1冊本が出て、その番外がラキアで1本載ったはずな作家さん。他で書いているかは知らない。学生時代スポーツをしていてがたいは良いが小心者で臆病な自転車修理工な攻と、チビで元気で美人な刑事受という設定で攻視点なのはひねりがあってツボなのだが、もうちょっと文章を何とかならんものか。読みにくくて仕方がない。萌えの力で読もうとしたが力つきそうになった。
デビュー作の単行本も兎好きな端正でハンサムなサラリーマン受という好みの設定だったのに。その時からあまり文章が上達していない気がする。設定だけは毎回気に入るんだけどね。

ナチュラルな関係(アイス5月号)藤井栞
家庭と学校で猫かぶっている生徒会長・受と彼女を孕ませて関西から転校する羽目になった不良っぽい攻の話の後編。前編の盛り上がりに比べて、後編はすぐ話が畳まれていき盛り上がりに欠けたが、元々1つの話を無理に分けたような気もするので仕方がないのか。話は全体的に無難にしあがっている。この作家さんならではみたいな特徴はあまり分からない。単行本が出たらチェックはするかもしれないが、今回で休刊するアイスで「応援よろしく」と書かれていても、どこで応援すればいいのか。単行本は出続けるらしいので、そこに行くのだろうか。

いつかの海(小説アクア夏号)六本木曜
若いMR24歳と恋人を亡くして恋することに臆病になった若いドクター27歳の話。単行本が2冊出ている作家さんだが、一応新人さんとしてこっちに書いてみる。感想は微妙。
単行本の時も書いたが、台詞や文章がところどころ大げさというか芝居がかって見える。別に悪い事ではないのだが、他の部分と浮いて見えるのがつらい。ただこちらの方が「非常階段」よりクセが無かった。仕事関係は調べて書いている感じ。全体的に微妙なのだが、転がり方によっては好みの話を書いてくれそうな匂いはする。キャラは好感が持てる。
(とここまで書いて、新人さんではないことが後で分かったのだが、戒めのために残しておこう)

愛だの恋だのその理由だの(ショコラ5月号)羽野高生
バトルの一人目。学生時代の後輩でヨーロッパに出向していた会社の後輩・受が帰国後向こうで外国人の男にプロポーズされその男が追いかけて来たと攻の所に助けを求めに来るという話。ここ最近のショコラ投稿者の中では読める方だと思うが、盛り上がりに欠けぱっとしない文章。たまに文章の使い方を外しているように見える(何でこの言葉をこの話の流れの説明で使うの? みたいな感じ)。書き慣れればもうちょっと気にならないのだろうが、その前に話をもっとふくらませてほしい。この作家さんならではみたいなものは見えないが、どうとでも転がりそうな気はする。

再びの恋(ショコラ5月号)杉浦ユエ
バトルの二人目。ちょうど1年前の5月号のバトルでも出ている? 記憶がちとうろ覚えなまま比べているが、文章の雰囲気は少し変わり前回より読みやすくはなっている。なんじゃそりゃという展開も無い。けど、余裕がない文章というか膨らみがないというか。小説というより見知らぬ学生の日記を延々読んでいるような気分。盛り上がりが無く平たんなまま。話は受が主役。学生時代攻と付き合っていたが、浮気されたと思い一度別れたが職場で再会し…という話。主人公の受が学生みたいでちっともエリートサラリーマンには見えない。オチもしょぼい。いやこのぐらいのオチは他の作家さんも書いているけど、途中に盛り上がりがないので、最後までふーんで終わってしまう。今年1月号のバトル作品よりはマシ。色々書いているが、上達はしているとは思う。

ラキアの新人さんは他にもいたのかもしれないが、よく分からないので分かった人だけ書いてみた。

2004年06月03日(木)
最新 目次 MAIL HOME