眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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ボーイズ小説・二人だけの楽園:小川いら/スーツの玩具:六本木曜/贖う愛:北川とも
ボーイズ小説・二人だけの楽園(アクアノベル)小川いら
都会育ちの教師・受は、不登校の生徒の住む家まで迎えに行くよう教頭に言われる。そこはとんでもないど田舎で、不登校の生徒・攻はそこで農業をする祖母と一緒に暮らしていたが…
2本はビーボーイ掲載で、残り1本は書き下ろし。その後の話。大概買っている作家さんなので買ってみた。悪くない。
受は高校の日本語教師。学生時代自分も不登校だったので、攻に同情的。生徒に優しく前向きで教師の仕事に誇りを持っている。童顔。どこにでもいるような普通の青年。攻は天才肌のアーティスト。10代の頭から制作している。大らかで奔放。ゲイ。素直でストレートに感情を表す。アメリカ軍人・父とコンサルタント会社経営の日本人母のを持つハーフ。アメリカの大学を休学している。
雑誌掲載時、1話目が「なかなか」で、2話目が「うーん…」な感想だった記憶があるが、2話目の何がうーん…だったのか思い出せなかった。今とまた少し嗜好が違ったのかも。
全体的にほのぼのと進む。ほんのり透明感。受の学校の教師は少し嫌なヤツだが、他のキャラは概ね好感が持て、読後感も悪くない。カプになった後は少しバカップル。ラブラブ。
続編は母親が絡むが無事カミングアウトも済ませてしまう。
この作家さんらしさが出ていると思う。割と色んな雰囲気の話が書ける作家さんだと思う。
次も期待。
新進気鋭のアーティスト18歳×高校教師26歳。田舎暮らし。アーティスト。ほのぼの。
ボーイズ小説・スーツの玩具(エクリプスノベル)六本木曜
社長秘書の受は、父親の違う兄であり社長である攻に抱かれ続けている。母親に捨てられ父親に虐げられた恨みを晴らすように抱く兄・攻の事が好きで無理な命令もきいていたが…
このPNでの1冊目。既刊の試し買い。可もなく不可もなく。
受は母親が夫の部下と駆け落ちし出来た子供。父親は15歳で死別。母親は18歳で死別し生き別れの兄と出会う。優しく従順。兄に恋している。頭は悪くない方。容姿はよい。攻は母親が出ていった後、父親に虐待されて育つ。仕事が出来て強引傲慢。顔はもちろん良い。愛情を知らない。
受は兄の命令で会社の取引相手の親父と寝ているし、兄の指示で愛人として囲った間男とも寝ている。兄とも寝ている。いろんなのと寝ている。受が攻のひどい仕打ちに堪え忍ぶ話。受を健気と取るか、うじうじしやがってと取るかは人によるかも。プチ耽美ちっく。
間男が段々受に同情し、クライマックスで一緒に逃げ愛してるよと一生懸命アプローチしているのだが、受が攻と仲直りした後、文字通りカケラも出てこなくなって、可哀想なあまり涙と笑いを抑えるのが大変だった。受、もうちょっと間男を思い出すなりなんなりしてやれよ。最初から最後まで攻一筋なのはいっそ天晴れだが、間男が可哀想過ぎる。
攻が受を好きだと自覚してまごまごするエピソードは可愛いと思えるのだが、商談のために受に命令して他の男と寝させておいて結局腹を立て商談をぶち壊すのは、本当に頭の良い男のすることかいとは思ってしまった。
しかし最近登場の年齢が高いキャラが増えて嬉しい。40代近くなんて数年前は際物扱いだったのに。喜ばしい事。
近○そー姦。兄弟愛憎物。グループ企業の社長38歳×社長秘書・弟24歳。シリアス。道具H有り。受が攻以外としっかり寝ている描写有り。
前作の書き足しでも書いたが、既存作家さんの別PN。文章は慣れているっぽかったが、構成がひどかったので新人さんかもと思ってしまった。別PNを見た時は本気でそのひどさにのけぞったが、これを読むと昔の耽美チックなテイストは、ほんのり残っていた。
ボーイズ小説・贖う愛(ゲンキノベル)北川とも
攻の経営する設計事務所に、古くなった教会の建て直しの依頼がくる。そこにいた神父の一人は、高校時代親友であり姉と付き合っていた学友で姉の死後姿を消した受だった。再会後、あの時の事情を聞こうとするが…
今ひとつあらすじの書き方が分かりにくいとは思うが、まあそんな感じの話。あらすじを見て買ってみた。悪くない。
受はカトリックの神父。大人しく静か。禁欲的で小動物のような雰囲気。綺麗な顔立ち。庇護欲と嗜虐を誘う外見と性格。攻は不動産関係の社長子息。本人は設計事務所を若くして共同経営している。覇気があり激しい性格。男らしく精力的。顔はもちろん良い。亡くなった姉を毛嫌いしている。
あおり文にあるような神父の禁忌だとか背徳感は、正直感じなかった。「これはいけないことです」と一応受が抵抗しているが、おざなりというか、普通に萌えなかった。が、いじめて君に見える受をいじめ可愛がる攻の図式は、萌えツボど真ん中ストレートだったので、その部分は非常に萌えた。思わぬ伏兵。
受の性格も初めは大人しい苛めて君だったのに、段々暗い本性みたいなものもかすかに見え隠れしてしてくる。もうちょっとそこら辺も読んでみたかった。
設定とエピソードともども面白そうだったのだが、詰め込み過ぎか、折角のエピソードのオチをさらっと流す程度で終わっている部分もあり、非常に勿体ないと思った。2冊分まではいかないが、1、5冊ぐらいで過不足無く丁寧に書いてくれれば、もっと萌えただろうに。残念。
やっぱり最後の方は前半の書き込みに比べ、駆け足というか、えっ? と思う間に終わる。もうちょっと何とかならんものか。
後書きを読むと、作家さんはこの手の受はあまり書いたことが無く、これからも書くことは少ないみたいなことが書かれていたので、それはとても残念だ。大人しい苛めて君だけではない受というのをもう一度書いて欲しい。
30歳高校生からの友達カプ。設計事務所経営×カ○リック神父。教会。家族。シリアス。3ぴーもどき。攻視点。
2004年05月03日(月)
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