眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 ボーイズ小説・天国が落ちてくる1:高遠琉加/海までお散歩:月丘くらら/君だけのファインダー:穂宮みのり

ボーイズ小説・天国が落ちてくる1(シャレード文庫)高遠琉加

音楽雑誌ライターの受は、カリスマボーカリスト・攻のインタビューをするが失敗してしまう。再度挑戦するため、何故か気に入られた攻の言うことを聞き続けるが…
雑誌掲載の時に読んでいたが、大概買っている作家さんなので買ってみた。それなりに面白い。
受は音大出身のライター。ピアニストを目指していたが挫折した過去がある。不思議の国のアリスのうさぎような外見。真面目で一途。気が弱い。攻はカリスマボーカリスト。派手で印象的。絶世の美形。過去は謎に包まれている。
シャレードの話は2シリーズだけだが両方とも好き。デビュー作がギャグっぽい内容だとしたら、これはセンシティブというかプチシリアスっぽい。ストーリーは良くない家庭に育ち自分を愛してくれる唯一の存在を探していた攻が受と出会いひかれれいきという話。在り来たりだが、この作家さんのテイストになっている。以下続刊で全3巻らしいので、続きも楽しみ。
歌手もの。カリスマ歌手18歳×音楽雑誌記者20代半ば。しみじみ。センシティブ。



ボーイズ小説・海までお散歩(シャイノベル)月丘くらら

高校生の受は、幼なじみで同級生の攻と放課後家の近くの浜辺を歩くのが日課になっている。文化祭が近づき可愛い顔をいかしてウエイトレスをさせられたり憂鬱な事も多いが、可愛いからという理由で攻が突然キスしてきて…
初めて名前を聞く作家さんだが、静かな感じの話かなーと思って買ったらその通りだった。可もなく不可もなく。
受は自分の女顔が好きになれない。高校でもそれ系でからかわれたり誉められると切れそうになる。無趣味っぽく日々何となく生きている感じ。顔以外は地味っぽい。攻は生徒会長で彼女持ち。受の幼なじみで昔から面倒を見ている。頭はそこそこ。人当たりは良さそう。
全体的に地味で淡々としている。悪く言えば盛り上がりに欠けぱっとしない。久しぶりにこういう雰囲気の話を読んだ気がする。
無生物(海・浜辺)に自己投影する手法はほんのりズネくさい。ズネっぽい話ではないのだが。
雰囲気を楽しむには良いが、特に何がどうという話ではない。受が女顔を嫌う理由も匂わせているだけで、ずばり何があったそれがどうなったと書いていない。二人がカプになる以外は特に何かある話ではない。受が少し利己的でひいたが、それ以外は普通に読んで終わった。
学園もの。海辺。文化祭。女装。淡々。センシティブ。幼なじみ。



ボーイズ小説・君だけのファインダー(キャラ文庫)穂宮みのり

攻は新進気鋭のカメラマン。ある日撮影に使う備品に適当なツボを見つけ、持ち主である花屋・受から借りる。これを切っ掛けに知り合い何度か話すようになるが、受はなかなか心をひらいてくれなくて…
表題と続編。雑誌掲載の時から読んでいて続きが読めるからと買ってみた。悪くない。
受は数学で天才的な才能を発揮したが、周りに恨まれ襲われる。トラウマになり高校中退。花屋になっていた所攻と出会う。顔は綺麗系でとっつきにくい性格。攻はカメラマン。名前が売れてきたところ。本来は山などを撮るのが好き。ワイルド系。あっさりしている。
この作家さんの2冊目の本なのだが、新人であることに気付かず、1冊目の時から書き慣れているというか、新人ぽい雰囲気が無く同人か別のジャンルで書いている人かとずっと思っていた。
文章は学生時代図書委員でもしていた女の子が書いているような堅さがある。(←偏見)お行儀が良いというか、頭が固いというか、身持ちが堅い感じ? うまく言えない。
カメラマンとかCGなど業界が出てくる割に地味な感じ。恋愛部分も盛り上がる!とかではなくほんのりとほのぼの進んでいく。キャラは好感が持てるというか悪い人はいない。
ただ受が数学をしていたのなら、それに関するエピソードをもう少し書いて欲しかった。会話の端々に数学用語を並べたり空間造形が得意という以外は特に何も出てこない。数学者のエピソードが好きなだけに残念。Hシーンは雰囲気で流している。そのものずばりではない。また設定が気に入れば買ってみる。
カメラマン20代半ば×花屋フラワーコディネーター26歳。ほのぼの。

2004年05月01日(土)
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