眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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ボーイズ小説・スゥイート・フェイク・メイク・ラブ:金丸マキ/モノクロームの契約:きたざわ尋子/勘弁してくれ:崎谷はるひ
ボーイズ小説・スゥイート・フェイク・メイク・ラブ(コバルト文庫)金丸マキ
厳しい祖父が監視する家で母親、同じ年の従兄弟の4人で規則正しく生活する主人公。従兄弟は昔家が焼け父親が亡くなり背中にひどいやけどを負う。その従兄弟と中二の頃からただならぬ関係になったのだが…
わりと買う作家さんなので買ってみた。可もなく不可もなく。というか番外? なので話が偏っているというか。
受攻の表記がないのはカプになっていないから。主人公は真面目で家庭の調和を乱さないよういい子ちゃんな生活を維持する努力をしている。従兄弟は火傷と父親が目の前で亡くなったトラウマから精神的に弱い部分もある。が、強気で主人公に並々ならぬ執着を持っている。主人公の幼なじみは親の離婚で引っ越すことになり主人公に告白する。不良っぽい外見だが純情でロマンチスト。主人公に片思いしていた。
全体的にシリアスで暗いムードが漂っている。生きることにもがく主人公の心情はよく伝わってくる。デビュー作の「クルミ割り」やコバルト既刊なら「いとしくて」のようなセンシティブで繊細なノリ。キャラ萌えとかいう感じではない。
後書きで雑誌連載している話の過去話と有りがっくりしたが、雑誌掲載分はコメディらしい。これにはびっくりした。
以下思い切りネタばれにつき注意。
カプ表記が出来なかったのは、過去の話ということで主人公が最終的に誰とくっついているのか分からなかったから。
従兄弟相手には攻になり幼なじみの不良相手には受になっている。せっぱ詰まっているだけあって性生活は乱れ気味。しかも最後は従兄弟にやられているので正確にはリバ? 昔ズネに載っていたようなセンシティブな話を書くのが得意な作家さんだと思う。
学園もの。16歳同士。リバ。シリアス。刃傷沙汰。
書き忘れ。内容は表題ともう1本。こちらは読み切りで番外ではないっぽい。共通するテーマは厳しい祖父に抑圧された少年ということらしい。
ボーイズ小説・モノクロームの契約(花丸文庫)きたざわ尋子
大学生の受は、中学からの同級生で過干渉する恋人が嫌で同居生活を解消しようと住む場所付きのアルバイトを捜していた。採用されベンチャー企業の顧問である攻のメッセンジャーとして働きはじめたが…
たまに買う作家さんなので、何となく買ってみた。今ひとつ。
受は大学生。綺麗な顔立ちをしているが、恋人である男にことある事に干渉され精神的に萎縮している。本来はきつい性格。真面目で頭の回転が早い。攻は大学時代に会社を立ち上げそれなりの業績を残したが、両親は亡くなり弟が独立しやり甲斐を無くして隠居中。強引で押しが強い。仕事は出来る。ハンサムで男らしい外見。
この作家さんのカプも割と固定されているというか、みんな似た感じのばかり書いている方だと思うのだが、今回も同じようなカプだった。
読んだ印象は、例えるなら、掛け布団のカバーをつけた時、中で四隅を縛っていないと、布団がカバーの中でぐしゃぐしゃになっているような感じ。
ようするに話のポイントがきっちり抑えられないまま、次に流されるように進むので散漫な印象というか、ぐたぐたして見える。
受や攻が「相手の事が気になるな」「でもきっと遊びなんだろうな」とか思いながら悶々として盛り上がった後で「実は俺はお前が…」とかきっちり伝えて次のステップに進む所がうやむやになっているとか。「こうなって」「こうなった」の「こうなった」の説明が不十分であるように感じた。
ついでに受の元恋人とも決着がちゃんと付いていないような。すべて曖昧なまま続編への布石だったら萎える。
企業家×大学生20歳。バイト。受に元恋人。
ボーイズ小説・勘弁してくれ(ダリアノベル)崎谷はるひ
アパレル系で働く受はホテルでしていた別れ話がこじれ、通りがかった攻を恋人と偽り別れることが出来た。攻に誘われそのままホテルでHするが…
表題と続編。設定によっては買う作家さんだが、カンを頼りに買ってみた。悪くない。
受は生粋のゲイ。容姿がそこそこ良いぐらいで他に取り柄は無い。普通の性格。アパレル系に勤め、仕事は頑張っているっぽい。すれているが本気の恋人が欲しいと思っている。攻は受のはとこ。10歳の時受に片思いした。頭が良く有名大学の建築科に通う。顔も良くHも上手い。将来有望な男。
すれっからしっぽい表題と真面目に恋人を捜す続編の受の性格の違いに驚いたが、話は嫌いではない。表題はともかく、続編は受が7つ下の攻を好きになるのは止めようと悶々とする姿や、攻が受のために良い男になろうと頑張り、実際良い男になって受を掌でごろごろ転がすシーンは萌える。ただHシーンがな。
ボーイズのHシーンは、例えば、1作に複数回入っているとしたら、ラス1までは初々しかったり普段通りのテンションで、最後のHはノリノリで一番盛り上がり、カタルシスを解消して嗚呼面白かったで終わるのが多いが、この表題、攻と再会して数十分後、受がこの最後のHのノリで喘いでおりびっくりしてついていけなかった。飲み会の3次会から参加して周りのノリについていけない気分に似ている。
続編も受が悩んで最後に長いHシーンが入るのだが、いきなり10歳ぐらい言動が若返り、また普段のキャラと合っていなかったので何事が起こったのかと思った。綺麗系の世慣れたゲイではなかったのか。「おっきい」とか「ばかぁ」とか言われると少しひく。ショタが嫌いなのではなく、ただただキャラが違うので驚く。
個人的な話なのだが(つかこれは感想なんで全部個人の話なんだけど)、今回のように押し倒されるまでは普通だったはずなのに、Hした途端急にテンションがマックスになり海外のHビデオのように喘いでいるシーンを読むと、何故か脳内でど派手なオレンジの和服を着た染のすけ染たろーが出てきて、攻と受の間を踊り狂う想像をしてしまう。
「あーん、あんあん」「おめでとうございます。いつもより大きく喘いでおります」「あーんあーん」「おめでとうございます。いつもより多目に喘いでおります」と受の喘ぎのト書きの後で、あの顔で突っ込んでくれるのだが、これが激しく萎える。
いや、想像するのを止めれば良いのだが、それが出来れば困らない。今回はそれにくわえ、「うっ、あっんっんっ」という受の喘ぎに「サザエでございまーす」と、思わず突っ込んでしまった。いかん。
話はそこそこだったのに、Hシーンで自爆した感じ。つか、染のすけHの呪縛、何とかならんものか。割と困っているのだが。
アパレル。はとこ同士。勇名大学生18歳×アパレル勤務25歳。7歳差。年の差を悩む。
染のすけはともかく、話自体は割と好き。
2004年04月30日(金)
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