眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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ボーイズ小説・キスと手錠:たけうちりうと/放課後は秘密のふたり:渡海奈穂/箍冬Cotoh:水原とほる
ボーイズ小説・キスと手錠(シャイノベル)たけうちりうと
友人に頼まれ、警察まで時価200億円の宝石を届けることになった教師の受は車で輸送中、強盗団に拉致られ連れ去られる。奇妙に紳士的な泥棒集団の中に機械工の攻がいて、受の手にかけられたアタッシュケースの手錠をはずすため奮闘するが…
たいてい買っている作家さんなので買ってみた。可もなく不可もなくと割と面白かったの間ぐらい。
受は不登校の生徒を教えている市のなごみ教室の教師。学生時代の友人から頼まれ宝石を運ぶ。童顔。素直で優しい性格。攻は亡くなった父親の跡を継ぎ従業員一人の小さな工場を切り盛りしている。寡黙で表情は殆ど変わらない。真面目で仕事熱心。知り合いの泥棒のチーフを助けるために、たまに泥棒に参加している。
悪くはないのだが、攻と受の恋愛話が話の流れに隠れてしまっている感じ。なおざりにはなっていないが、ぼやけているというか。
この作家さんの理系キャラは、例えば夕焼けが赤かったりみそ汁の具が切れてないとかの理由で脈絡なく相手を好きになり、理由を聞くと、だってそうなんだもん。で済ませる事が多いような。私はそれでも好きだが、今回もそんな感じというか。
今回は別キャラ(攻の過去の男)の恋愛とかも絡んでいるので、オムニバス的に面白いが、メインキャラのボーイズラブとしては弱い気がした。
全体的には、いつものこの作家さんらしい洋物のべたな和訳の本を読んでいるような話で悪くはないが、1つだけ共感できないというかひっかかった。
それは泥棒をしている理由が、日本に入る麻薬を水際でくい止め、買い占めて水に捨てる目的で金を稼いでいるらしいが、結局麻薬組織に資金を与えているだけで何の解決にもなっていない。ていうか需要が増えると単純に供給も増えて、更に汚染される可能性が高くなると思うのだが。んで体力的に辛いから今回で泥棒は引退するーとか言われても。個人的な正義感のみで周りをかき回しているようにしか見えない。億単位の薬を捨てるのが趣味でーと傲慢・利己的に開き直られたほうがまだ納得できる。
この別カプの話はまた書かれるのだろうか。
25才機械工×27才教師。泥棒物。怪盗?
ボーイズ小説・放課後は秘密のふたり(クロスノベル)渡海奈穂
サッカー部所属の受は担任・攻の視線が気になる。それから意識するようになり反対に意識を向けるようになり…
よく買う作家さんの新刊なので買ってみた。同人からの再録。5話収録中、表題の1話は書き下ろし。全体の1/3ほど70P強。悪くない。
受は普通の高校生。サッカー部のレギュラーにひっかかっている。顔は整っていて清潔系。口数は多くない。平凡。攻は社会科の教師。顔は整っている。インドア派。
なんて言うか。本当に普通の学園物。キャラはちょっと顔が良いだけで普通で平凡。突飛なエピソードがあるわけではなく、淡々と話が進んでいる。受が攻を気になって近づこうとやきもきして、初めのHをしてという話が初々しく続く。
文章も割と地味で地味好きの血が。。。シャイでよく書いていた頃はもう少し派手な(あくまで今と比べて)雰囲気の話だったのに、最近地味さが出てきている気がする。
淡々と話が進むのは良いのだが、感情の起伏が分かりにくいので、何でここでカプの危機になってんの? と首を傾げる部分もあった。攻が受を好きになった理由もよく分からなかったし。でも前に読んだ超能力っぽい話よりはこっちが好みかも。Hシーンも初Hからちょっと慣れた時期のと、ていねいにしっかり書かれている。次も楽しみ。
学園物。教師26才×生徒16才。10才差。淡々。攻視点有り。
ボーイズ小説・箍冬Cotoh(ピアスノベル)水原とほる
好きなレーターさん第三弾。作家さんは違うけど。
やくざと大学生の話。攻が大学を楽しむ受に嫉妬してやりまくったり、攻の親父の作った遺言が元で兄弟が揉めて受が敵方に拉致られAVに出演させられそうになったり、新しい世話係が受に惚れたりとそこそこ話は進む。特に何か大きな結論が出たわけではないので、続きは出そうと思えば出せる終わり方。それなりに面白かった。
出会っていきなり受に固執しすぎた攻も、続刊まできてそういうものだと思いこめば気にせず楽しめる。受の過去がほどよく出てきてこれも楽しめた。Hは相変わらず濃いめ。攻の鬼畜っぷりが良い。ここまで行っているといっそ清々しい。
これも攻と受の力関係の不等号が大きいのだが、受が負けていないのと本気で逃げようと思えば逃げれるので、多分ひっかっからずに読めるんだと思う。
やくざと一般人のカプで受を嫁(?)扱いというのが、樹生さんの「DRシリーズ」とかぶるが、文体と雰囲気がここまで違うと幅が広いと思ってしまった。
この作家さんは、この2冊のシリーズとピアスに載っていた読み切りしか読んでいないので、他の作品も読んでみたい。続きもあるなら期待。
やくざ×大学生。やくざもの。続編。シリアス。鬼畜。道具。拉○監禁。兄弟争い。
上記を書いた後で後書きを読んだら、続きは頭に入っていないとあった。
1冊だけで終わっていたらそれでもいいかと思えたが、攻の兄弟抗争が表面化した今回で止められても座りが悪いので、その決着までは読みたい。
ついでに挟み込まれている葉書の切手を貼る部分のイラストは毎回笑える。今回もにやりと笑ってしまった。いつもすぐ捨てるのだが、この葉書は一緒に残している。
2004年03月30日(火)
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