眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 ボーイズ小説・締切前はキスだけ!:新田一実/ひかげの薔薇:鹿住槇/豹くんの異常な愛情:金丸マキ

ボーイズ小説・締切前はキスだけ!(エクリプスノベル)新田一実

編集の受は倒れた同僚の代わりに有名作家・攻の原稿を受け取ることになる。上がっていなかった原稿を書かせるために攻を自宅へ缶詰にし家事を手伝いながら書かせるが…
面白かった。この作家さんの味が出ている本のような気がする。
受は編集者。本に対してこだわりがあり大きな出版社から小さな出版社に転職してきたほど。綺麗系の顔気が強く意地も悪い。癒し系がタイプのゲイ。攻はハードボイルドの人気作家。ハンサムで行動や表情がいちいちハードボイルドの主人公のようにきめている。バイで女にもてる。食事のうまく作る相手に惚れやすい。
特にギャグではなにのだが、所々ツボに入って笑ってしまった。この作家さんのキャラは妙にさばさばしているところが好きだ。濃い話でもどろどろしない。受の男の趣味の悪さや、攻のあほなファックス攻撃がツボだった。
この作家さんの文章は何故か好きだ。華美でない言葉がぱんぱんと進んでいく感じ。綺麗な山なりの起承転結ではなくどこか蛇足に見えるエピソードの入るいびつさ。慣れるまでは読みにくかったが、慣れてからはハマった。
癖があるしカプはあまりらぶらぶしていないので読む人を選ぶかも。私は好き。
20代半ば作家×20代半ば編集。ギャグ風味。



ボーイズ小説・ひかげの薔薇(ビーボーイノベル)鹿住槇

バーテンから財閥の跡取りの攻の愛人になった受は、囲われて手当をもらって生活しているがいつか捨てられると思い攻を好きにならないよう自制している。ある日バーで男に声をかけられて…
表題と続編。とても面白かった。雑誌掲載時から気に入っていたが続編もろとも良かった。
受は天涯孤独で三流大卒でバーテンをしていたところ攻に見初められ愛人になる。母親も愛人だった。顔は良い。頭の回転も悪くない。プライドが有り真面目。攻は財閥の後継者で既婚者娘が一人有り。頭も顔も良い。鬼畜っぽい面もあり生粋のゲイ。
この手の話は攻の奥さんがネックになってくるのだが、今回の設定は気にせず萌えることが出来た。不倫は基本的に好きではないが、この話のようなら許せる。
受がずっと男としての気概を持っているのは好感が持てる。続編になってもただのカプのラブラブを書いているだけでないのも良い。攻のプチ鬼畜さがカプになっても萎えずに残っているところも萌える。そして結局受に対して弱気な部分も良い。
受攻共々好みのタイプで好きな展開の話だった。満足。
愛人物。最終的に受は攻の会社に入る。30代財閥系会社社長×20代頭の愛人。



ボーイズ小説・豹くんの異常な愛情(コバルト文庫)金丸マキ

大学生の受(多分)は恋人が出来てもなかなか長続きしない。アパートの隣に住む東大生は恋愛対象外としてまったく意識していなかったが付き合っていくうちにうち解けてそれぞれの事情を知るようになり…
前回の「南くん」よりは物足りないが、まあ面白かった。安定していると思う。
受は厳しい親元で暗い学生だったが上京してゲイとして楽しんでいる。運命の恋人を捜しているがなかなかうまくいかない。お洒落に興味がある。顔は良くショットバーでバイトしている。攻は機械おたく気味の東大生。親は再婚同士で連れ子の妹といい仲になりかけていた。真面目で清潔好き。
カプとして成立してからが短いのでそこらへんが物足りないのかも。Hシーンそのものは書かれていないが最後の攻視点の話ではちゃんとやっているようだ。言葉のやりとりなど小技は相変わらず良い。前から思っていたが、このノリは榎田さんと同じ系統な気がする。他にも幾人か同じ系統の人がいるが。
どうでも良いことだが、ウイルキンソンジンジャーエールは私も好き。ウイルキンソン自体は亡くなったけどね。
学生同士。18,19歳?東大生×21歳大学生。ギャグっぽい。

2004年02月11日(水)
最新 目次 MAIL HOME