眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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ボーイズ小説・恋愛小説家にはなれない:水無月さらら/不器用な愛のカタチ:橘なつめ/きみのハートを没収しちゃうよ:姫野百合
ボーイズ小説・恋愛小説家にはなれない(キャラ文庫)水無月さらら
住宅展示場で勤務する営業マンの攻は元々は設計畑の人間。設計の方に戻りたくて熱意が低下気味。毎週通っている図書館で頼りなさそうな青年が司書ともめているのを見かけ助けてしまう。彼は小説家で資料を探すために図書館に通っていた。それから毎週出会うようになり…
表題と続編。雑誌の時から読んでいたが面白かった。満足。この作家さんは何げにトンデモ設定の話を書くが最近のキャラ文庫は(「お気に召すまで」以降)個人的に好みで当たりが多い。
受は小説家、童顔で童貞。奥手で書くことになると夢中になる。顔は綺麗で天然ぼけの可愛い性格。両親とは死別しており天涯孤独。攻は設計畑にいた営業マン。接客が得意で社交的なので営業成績も良い。顔は良いし女性にもてるが意外と身持ちが堅い。実家は農家で動物が好きでよく面倒を見る。世話好きで手先も器用。攻も受も好感が持てる。
攻が受よりステータスが低くて悩む姿がツボだった。それなりに出来る男なのだが、売れっ子作家には負けている。表題の最後の方で攻が受から離れようと最後に家に行くのだが、成り行きで受と一緒に居ることを選ぶ流れがあまり見ない展開で何となく好きだ。攻が受の方になし崩しで流れていくのが良い。最後は受のために仕事を選ぶし、あまり見ないオチかも。
後、この手の単行本の続編は、表題でくっついたカップルのラブっぷりを楽しむものが多いが、この作品の続編は、表題でくっついた二人の仲が充実するまでを書いており、実がある感じがする。二人がそれぞれに自信が無くて悩んでいる姿が良い。激しい萌えではないが、じわじわといい感じ。またこんな話を読んでみたい。次も期待。
社会人物。営業マン28歳×作家28歳。
ボーイズ小説・不器用な愛のカタチ(ルビー文庫)橘なつめ
親の作った借金を返すため大学生の受は学校の友人にバイト先を紹介してもらう。行った先で攻に色気が足りないと言われ急に押し倒される。借金を肩代わりにするかわりに体を差し出すよう持ちかけられ嫌々ながら飲むが…
典型的な借金もの。作家さんの名前は知っていたが、内容の印象が薄かったので表紙に興味を持って買ってみたが、微妙。内容的には可もなく不可もなくなので、借金ものが好きな人なら読んでみても良いと思うが、借金ものが最近読めなくなっているのを忘れていた。
受は真面目な大学生。きれいな容姿を眼鏡の下に隠した奥手で引っ込み思案。攻はモデル会社の社長で強引わがまま。仕事は出来て顔はもちろん良い。堂々としており圧倒する。キャラには好感をもてなかった。かといって性格がうざいわけではなく、借金物の典型パターンのキャラと話の展開。
受は奥手な割に、借金を肩代わりしてもらうことを飲んだ後も攻に文句が多い。実はうるさいんじゃないか? そのわりになぜ体こみで攻が受をやとったのか分からないと悩みすぎ。まずはそこから尋ねるべきだろうに。文とかは普通なのだが、受がこんなタイプばかりならこの作家さんの話は、あまり好みでないかも。性格に不満がにじみ出ているようなキャラは好きになれない。
かといって「お金がない」のすべて自分が悪いように思う受が好きなわけでもないのだが。
あとこの作家さんに限った事ではないが、はじめが強○な展開。
例えばこの作品なら、面接に行った先で1時間も経っていないのにいきなり押し倒され、無理矢理抜かれ、借金を肩に体を自由にするぞとわるぶられ、会って2日目には強○されれ、3日目に大学に行って帰りが遅くなった受を密かに待っていたかもしれないという状況で、攻の事を優しい? と思える受の心情がよく理解できない。
この間読んだ投稿系の漫画雑誌で、電車に乗っていたら男に体を触られ、降りたホームでそいつに話しかけられ、「親切にも」送ってくれるというので家まで送ってもらい、強引に上がられやられてしまい。部屋に居座られてしまった女の人の話が載っていたが(その女性は強引ですてきな出会いの末、彼が出来たと思っている)、このポジティブシンキングさは受と通じる物があると思ってしまった。
攻のやっていることが、この痴漢とあまり変わらないあたりどうも。かっこいい男とは思えない。まあそうでも思いこまないと愛も芽生えんのだが。
ごちゃごちゃ書いたが作品の出来としてはあくまで普通。
借金もの。モデル会社社長(30代頭)×大学1年。
ボーイズ小説・きみのハートを没収しちゃうよ(オビスノベル)姫野百合
遅刻魔の受は行く手を阻む風紀委員長・攻が大嫌い☆ ある日幼なじみから攻の弱みを見つけるため付き合ったふりをしてみれば? と、悪の囁きを吹き込まれうっかり告白してしまう。ところがなぜかOKの返事をもらい、さあ大変…
タイトルをしっかり見ていなくて作家名だけで買ったが、このタイトルを見たらレジに持っていくのは躊躇していたかも。恥ずかしいついでに中身を体現したあらすじにしてみたがどんなものか。
受は遅刻は多いが明るく憎めない性格。元気が良く軽く流されるタイプ。攻は清廉潔白、生真面目、眉目秀麗、優秀とかとか漢字が並びそうな典型的なタイプ。ようは落ちこぼれの明るくドジっこ主人公と風紀委員長の典型的なパターンとカプを想像すれば良い。
話も設定も展開もオチも黄金の道を進んでいく。目新しい部分は少しもないが、たまにこういった数十年前の漫画のような展開を読みたくなる事があり買ってしまう。と言うわけで今回もその通りな内容で一応満足。
台詞の方もよく見る定番のものをダーツで決めたような感じ。寡黙で誠実そうな攻は個人的に好みのタイプだ。
この作家さんの作風が人がよさそうな雰囲気なので(あくまで読んだ感想で実際の作家がそうかは知らない)、この雰囲気を楽しむために読んでいるのかも。
この作家さんのお約束な話が楽しめるなら読んでみるといいが、そのほかの人には薦めない。
ほのぼの。高三×高一。学園物。
2004年01月27日(火)
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