眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 ボーイズ小説・濡れた吐息で奪われて:鬼塚ツヤコ/エキストラアイドル:綾瀬まみ/左手は彼の夢をみる:神奈木智

ボーイズ小説・濡れた吐息で奪われて(ルビー文庫)鬼塚ツヤコ

若手俳優の受は棚ぼたでもらった時代劇ドラマの撮影所で実力派俳優の攻と出会う。そのドラマで話題となり攻と二人で番組に呼ばれるようになるが、ある日受が偉い人と寝て役を取っていると誤解され、攻に押し倒され寝るようになるが…
それなりに面白かった。これを読んで思ったのだがこの作家さん、同じようなパターンのカプしか書けないのだろうか。攻は根っこは同じでも多少バリエーションはあるのだが、受は殆ど同じに見える。
受はモデル出身で芸能界に入った。顔は非常に美しいが画面を通すと半分ほども美しさが表せないタイプの芸能人。業界ずれしてなくて裏方の人とも気軽にはなす。攻の演技をみて俳優を目指すようになる。攻は典型的な実力派俳優。自分の劇団を持ち演技力は折り紙付き。実は大会社の息子。でも親からは一切金を受け取っておらず個人の財産は自分で稼いだもの。体で仕事を取った(と思いこむ)受を苦々しく思っているがひかれている。
ルビーのうすい文庫なのに、濡れ場を6つも入れて(多ければ良いというわけでもないが)かつ話もそれなりに進めていて読んだ実感がわけるのは、文章の作り方が良いからだと思う。
ただ今回は平時の文章のテンションがプラチナ文庫のボクサーシリーズより高くないので、Hシーンになった途端スイッチが切り替わったように受が喘ぎまくるのはどうもひく。
ボクサーの時は平時とHシーンのテンションが変わらなかったのでそんなに違和感が無かったが、今回はHシーンで急にメーターが上がるようになったのは違和感。そう言えば、ボクサーのテンションが高くパロの文章っぽく見えたのは、実際にパロだったためだろうか?
Hシーンもバリエーション少なそうだが、この作家さんは和姦より強●のが萌える。気がする。
創作だから強●でも楽しんで読めるが、攻が受を抱いた「力のあるのが何をやっても許されるなら、体を売って役をもらったお前を力ずくで好きにするぞ。ヘイヘイ」という無茶苦茶な論理、現実の世界でやる奴がいたら、銃で撃っててしまえと思うけど。ボーイズの中ではこの論理、一種の様式美になっているような。
個人的に脇で出てきた歌舞伎の坊ちゃんは好みだった。天然おっとり系でも強引、実力有り。このタイプが攻の話を読んでみたい。これに+鬼畜腹黒はけっこうあるが、これはなしの方向で。あくまで天然素ぼけのおっとりさんの攻希望。いやここで希望しても…
俳優物。同じ年カプ。実力派俳優×若手俳優。20代半ば。



ボーイズ小説・エキストラアイドル(リンクスノベル)綾瀬まみ

受は舞台俳優を目指す新人。ある日テレビのエキストラ先に出向いてそこにいた子供を誘拐しようと誤解して攻を殴りつけてしまう。攻は子供の父親で有名な俳優だとわかり…
軽いノリの話が読みたくて何となく買ってみた。この作家さんを意識しては初めて。感想は微妙。全体的にがちゃがちゃとした雰囲気で、落ち着きがない感じ。
受は容姿がきれいで気が強い。劇団をやっていた父親を尊敬しており同じような仕事がしたいと思っている。モブの中にいても目立つので端役がまわってこない。攻は実力のある劇団を持ち人気俳優でもある。男前。離婚歴あり。5歳の子供有り。
一見テンポよく高いテンションで話が進んでいるように見えるが、攻受が相手の事を好きになった経緯や心の動きが今ひとつ分からなかった。気づけばくっついていた感じ。さっと読めるが、んで? という気持ちにはなった。
それなりに作家さんの個性もありそうだし悪くないがそれだけ。次の本も買いたいかどうかは微妙。どうでも良いが作家さんは特撮系の同人をやっているのね。
俳優もの。攻は離婚歴有り。子供ネタ。30代俳優×20歳新人俳優。



ボーイズ小説・左手は彼の夢をみる(キャラ文庫)神奈木智

「その指だけが知っている」の続編。カプの二人の攻が大学生、受が高校3年になった時の話。大学のサークルで手がけているリフォームに参加することになった攻は…
表題と番外編。「その指」はそれなりに読めて、本作は雑誌の時に読んでいたのだが、受が攻のバイト先にだらだら来ていたのが鬱陶しくなり買わないでおこうかと思ったが書き下ろしがあったので取り敢えず買ってみた。
雑誌の時より受の行動に引っかからなかったので、それなりに読めた。かな。
前作同様ペアの指輪についても出てくるのだが、同じ指輪をしていたからといってそんなに周りは気にするものなのだろうか。私だったら疎くて気づかないと思うのだが、どうも受が意識しすぎるところがよく分からない。
そんな大層に考えなくても…と思いつつ些末なことでごちゃごちゃするのはある意味学生らしいのかもとも思った。
受は明るいが平凡な学生。普通に前向き。攻は何をやらせても秀でておりリーダーシップもある。全国で30以内の頭を持ち軽く国立に合格した。受の前では結構おれ様でわがまま。非常によく出来る建築家の兄を持つ。
大した事件も起こらず日々のカプのやりとりで終始している続編。前作が気に入っていたら楽しめるのではないだろうか。
番外編はお小遣いをためた二人が沖縄に旅行に行く話。観光ガイドのような作り。
学園物。続編。大学生×高校生。

2004年01月26日(月)
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