眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 ボーイズ小説・夜空には満天の星:小塚佳哉/純情・愛情・過剰に異常?:うえだ真由/最高の恋人:小塚佳哉

ボーイズ小説・夜空には満天の星(ラキアノベル)小塚佳哉

天体観測の好きな地学部部長の受は、新入部員が集まらずに同好会に格下げになる危機におちいっていた。しかし新入生用の部の紹介文を読んで、同じクラスの人気者攻が入部すると言ってくれたおかげで、つられて沢山の生徒が入部してくれる事になったが…
面白かった。非常に満足。ありきたりの学園ものなのだが好みのツボをついてくれて楽しんで読めた。
受は可愛い系で頭が良く、星が好きで地学部の部長をやっている。密かに攻の事が好きだった。前向きで優しい。スポーツは苦手。攻は元バスケ部員で活躍していたが3年の途中から学校に来なくなり留年。受と同じクラスになる。スポーツならなんでも器用にこなせる。そしてそれなりのラインに行ける。顔はよくて背も高い。頭はそこそこ。女慣れしていてクールなのだが、初恋(?)は受。
部員の少なかった地学部が盛り返していく過程と受攻がくっつくまで、攻が突然学校に来なくなった理由などがメインになっている。受攻はくっついてからはあまり波風は立たない。ほのぼのとしたカプだが、攻は手が早かった。
脇キャラもいい味を出している。受の弟も可愛い。部活での人間関係などが丁寧に書かれており、私も高校時代の部活のことを思い出した。懐かしい気分にさせてくれてありがとう。
前にも書いたかもしれないが、よくあるパターンで、攻が喧嘩をしている側で受が見ていて、攻が相手を殴ろうとするのを相手を庇って、攻の正面に飛び出し変わりに殴られるというシチュ。
で、殴られるかすん止めされて、危ないじゃないか→攻のためにとめた→攻惚れ直す。という流れは、非常に萌えシチュで今回も入っていたのだが、物陰から見ていた運動の苦手な受が、なぜ運動神経の良い攻の本気の拳の前に出ることが出来たのか。毎回読むたびに不思議だ。テレポートしたんかい。といつも突っ込みたくなる。いえ萌えたけどね。
最後は受の狙っていた大学に攻も目指して一緒に合格する。大概同級生カプは、攻に合わせて大学に進学することも多いが、このカプは受に合わせていた。読後感も良い。続きも是非読んでみたい。こんな話がまた読みたいのう。
因みに攻の学校に来なかった理由は、部の友達が彼女を孕ませて、その彼女の付き添いでおろしに行ったのをみて、流産した弟を思いだして何となく登校拒否になっていたからだが、受よりナイーブなヤツだと思った。
ほのぼの。さわやか。学園物。一応同級生カプ。攻がダブって一つ上。天体観測。



ボーイズ小説・純情・愛情・過剰に異常?(アイスノベル)うえだ真由

高校で教師をしている受攻は、高校時代からの恋人同士。受は親の経営している学校に移らないかと言われて、攻との関係を見直そうと考え一度攻と離れようとするが、攻は怒ってしまい…
ああ、あまり粗筋になっていない。ようは8年越しのつき合いのあるカプの、倦怠期における危機の一つをどうやって乗り越えるかが表題のような気がする。この作家さんはほぼデフォ買いなので今回も買ってみた。企画物で3人の作家さんとの共同の設定で書いていく物で、雑誌の時から読んでいたが、この作家さんが一番好き。他のお二方は残念ながら趣味が合わないので雑誌で読んだのみ。
好きになって告白して、Hしてハッピーエンドの多いボーイズの中で、長いつきあいのカプの危機という視点は珍しい気がする。他に思い付くのは、麻生さんのビボーイで読みきりで載ったやつだったが、あれも切り抜いて置いておくほど気に入っている。
受は奇麗系の顔。真面目で優等生、色々思い悩むタイプ。父親が学校を経営しており自然と先生になった。攻は明るく元気で調子がいいタイプ。クラスの人気者。押しが強く受に一目惚れして落とした後もずっと側にいて毎日がラブラブ。性格は元々合わないようでつねに攻が合わせている感じ。
この二人の出会い高校生編は雑誌で読んだが、それもそれなりに面白かった。続編の書き下ろしは大学時代のエピソードが書かれていてこちらも微笑ましい感じ。ただ個人的には時系列は成長順に並んでいる方が好きなので、まず社会人編を読んだ後で高校生編、大学生編と続くのは面白さが半減してしまう。ネタばれはOKなのだが、先に成長した姿を見ておいて、過去の姿を見せられても興味がそそられない。
この作家さんの文章を読んでいると、サルスベリみたいな滑らかな木肌の中ぐらいの幹を思い出す。次のエピソードへ繋がる部分が満でみっちりつまりながら先に進んでいる感じ。派手さが無く周囲にあまり広がらない。次も期待しているし買うつもり。
先生物。同じ年。高校からの長いカプ。シリアス。



ボーイズ小説・最高の恋人(プラチナ文庫)小塚佳哉

大学生の受はふられた勢いで、目をひいた攻を大学構内でナンパする。迷っているようなら連れを呼び出してもらおうと二人でエレベーターに乗ったところ閉じこめられ、暗所恐怖症の受はパニックになる。攻にキスで宥められ口説こうとするが、実はまだ小学生で…
わりと面白かった。というのが感想。悪くはないがこの作家さんならもっと面白いものをかけたと思うのに。残念…という気持ちもある。文庫でHメインのレーベルなら仕方がないのか。
受は大学生からスタート。天使のように奇麗な顔で頭も大学院に行くので悪くはない。実家はマンションや外車をぽんぽん買ってくれるほど裕福。子供の頃外国で列車事故に巻き込まれ両親を亡くす。それ以来暗所恐怖症。祖父母に引き取られ大切に育てられたので年上に甘えるのが好き。経済力と包容力のあるパパタイプと付き合っていたら、不倫や結婚を機に別れる相手ばかりになり嫌気がさして若いのを自分好みに育てようと攻に目を付けるが、小学生だったので思惑から外れる。恋人は沢山いた。
攻は一般的なサラリーマンの家庭で育つ3兄弟の真ん中。小学生から老け顔で無表情。落ち着いている性格。頭は有名大学への進学率が高い高校に入れるぐらいには良い。水泳をやっているのでスポーツも出来て体もしまっている。受に一目惚れしてずっとついてくる。思いこんだら一途。こういうタイプは好きだな。今度は是非受で見たい。
話は4つの章で成り立っている。1つ目は出会いで攻はまだ小学生。次は二年後で14才になっている。二人の関係はさわりっこ程度。次の二年後16才、攻が高校生になって初めてHする。最後の話がその二週間後で目出度くハッピーエンドという作り。
なんでもないところでしょっちゅう躓くとか、初めての攻とのHはロマンチックにとか、受は少女漫画の乙女のようだ。
年の差自体は8つぐらいなのでそれほど珍しいシチュではない。ようは小学生の頃から好きだった大学生の奇麗なお兄さんを、年と共に振り向かせて高校ぐらいでHする主人公のパターンの相手側の視点で書かれている物。
年下攻。小学生×大学生から高校生×大学院生まで。

2004年01月11日(日)
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