眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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ボーイズ小説・彼氏になりたきゃどう言うの?:佐々木禎子/ワンダーガーデン:真先ゆみ/10センチに片思い:池戸裕子
ボーイズ小説・彼氏になりたきゃどう言うの?(オビスノベル)佐々木禎子
山小屋で働くようになった受は、ヘリが物資を運んできた時の操縦者・攻に見そめられる。攻は社長だがボランティアでヘリを操縦し、遭難者を助けたり、趣味で物資を運搬をしている。無理に出されたホモビデオを世に流通させない代わりに攻の愛人になったが…
この作家さんもわりと安定した話を供給してくれると思っているが、今回も面白かった。ただ設定によっては好みでない話もある。
受は高卒で銀行に就職。リストラで怪しいビデオ会社にアルバイトとして入りホモビデオに出演させられそうになってそのまま逃げ帰り、山小屋のバイトに住み込みで来ている。可愛い顔をしているが真面目で愛想は良い。山小屋にも溶け込もうとがんばっている。攻は総合商社の御曹司。祖父の会長の代からヘリを操縦するのが趣味で、関連会社の一つの社長をやりながら趣味でヘリを操縦している。ボランティアでレスキューもする。強引でやり手。もちろん顔も頭も体格も良い。
実際、社長や会長をやりながらヘリを飛ばしている人物がいたことから、作家さんが話を脹らませたそうだが、着眼点が珍しくて楽しめた。レスキューやヘリの話もそこそこ入れてうざく感じるほどは説明過多でない。やはりボーイズでは珍しい話を書いてくれるとそれだけでポイント高い。攻が受を愛人にする下りは正直おいおいと突っ込んだが、その後は良い感じになったので目を瞑ることができた。受を社長室に連れ込んでHするあたりもシャチョーと突っ込みたかったが、何となく流して読めた。もうちょっと筆力が無かったら、立派なあほ小説になっていたかも。でも十分に楽しめたので良かった。次の話も期待。
山小屋。社長28才×フリーター20才。ヘリ。あほなノリ?
ボーイズ小説・ワンダーガーデン(リンクスノベル)真先ゆみ
ピアノを続けたくて親の反対を押し切って音大に入った受は、二十歳になったら仕送りを止められるという約束を実行され、生活に困窮する。夏のある日に庭先で生き倒れていたところを攻に拾われ、攻の知人の家に居候することになるが…
初単行本らしい。名前は知らなかったが、2年前の連載の単行本化なので新人さんでは無い。感想は…微妙。
基本的には悪くはない。攻を好きになって別に相手がいると誤解するがハッピーエンド。脇も嫌なヤツが居ないしのんびりほのぼのとした雰囲気なのだが、細かなところがひっかかって微妙な気分になった。
受は親に反発してピアノを続けるほどピアノが好きなはずなのだが、居候になっている時、殆どピアノを思い出していない。ポイントポイントでは考えているのだが、本当にピアノが好きなのか? と疑いたくなるような唐突さ。ずっとピアノ一筋であったなら普段の生活の一部になっており、何気ない場面で思い出すことがあっても良いと思うのだが。
もう一つ、受と両思いになった攻が、まだ仕事が残っていたのに放りだしてさっさと家に帰って仲直りのHをするのも頂けない。後数時間我慢できなかったのか。ついでに居候先の泊めて貰っている部屋でHするのはまあ分かるが、リビングなどでHするのは遠慮した方が良いと思うのだが。いくら親しくて泊めて貰っていても赤の他人の家。親しき仲にも礼儀ありではないのかのう。
受はがんばっているようだが、自己管理が出来ていなくてまわりに更に迷惑をかけるタイプ。けっこうアルバイトでも穴をあけている。
そこらへんの細かいところが引っかかって、微妙な気持ちのままだった。
受は可愛い外見で体力もあまりなさそう。ピアノが好きで親に反抗したが、居候中はピアノのことで悩んで一度も弾いていない。腕は悪くないようだ。にぶくて真面目で遠慮深い。攻はおおらかで豪快。大学時代に両親を亡くし、小学生だった弟を育てただけあり面倒見が良い。受の事も可愛がっている。顔は良いし料理の腕も悪くない。もちろんピアノの腕も良い。数年前の受の大学の先輩。話の造りは悪くないが、キャラの行動が引っかかるということは、他の作品もひっかかる可能性はあるということ。次は設定が合えば買ってみよう。
ほのぼの。26才ピアノの先生×20才音大生。ピアノ。
ボーイズ小説・10センチに片思い(パレット文庫)池戸裕子
高校に合格した受は、好きになった相手に告白しようと帰宅する途中、当の本人・攻に出会い経緯から攻の兄が経営している犬のショップにアルバイトをするようになる。ここでは犬の販売、美容院の他に盗難にあった犬を探す仕事もしている。攻の探している犬が受の通うことになった高校の教師が隠しているのではないかという話になり、攻のために探ろうとするが…
タイトル通り、平均より若干低い受より攻が10センチほど更に低いカプで、珍しさにひかれて買ってみた。この作家さんのパレットは外れ率が高いのだが、これも悪くはないが良いとも思えなかった。この作家さんは大学生以上の話の方が好みかも。基本的に主人公は同じ事をしているのだが、高校生の方が空回っている気がする。周りのキャラも立っているのだが、何故なんだろう。
受は健気で前向き、好きになった攻のために色々がんばっている。顔は可愛く演劇部で女役をするほど。進学校に通う。攻は小学生の頃から剣道をやっていてぶっきらぼうで表情は硬い。犬が好きで兄を尊敬している。曲がったことは嫌い。
受のが身長が高いというのが売りなのに、最後で高校にいる間に背が格段に伸びて高くなるんじゃないかという予感をさせており、ちょっと興ざめ。いや高くなっても良いのだが、面白さが減るかも。
同級生。学園物。受と攻は別の学校。受の女装。ほのぼの。キスどまり。
2004年01月08日(木)
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