眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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ボーイズ小説・吐息を重ねて語る愛:遠野春日/5時まで待てない:猫島瞳子/ラインに乗って会いに来て:佐屋野一美
ボーイズ小説・吐息を重ねて語る愛(ゲンキノベル)遠野春日
王子である受は、城を抜け出した帰り森で迷い、そこで暮らす攻と出会う。もう来るなと言われたが、忘れられずに何度も訪れるうち、攻に手込めにされる。夜ごと抜け出し攻との行為に溺れていったが…
この作家さんの現代物は飽きてきのでもう買わないと決めたが、ファンタジー風だったのでつい買ってみた。エセファンタジーな展開は良くできているし、書き慣れてエロも満載。破綻は少ないけど個人的には合わなかった。はまれれば良かったのにね。
表4の粗筋を見て、王子受が出会った普通の格好をしていた攻は、実は隣国の大きな国の王か王子で、知らず知らずのうちに好きになり付き合っていたが、実は攻は受の国を攻めようと画策しているところで、案の定その通りになり、つかまって初めて立派な格好をした攻と出会い、Hを強要されながら憎みながらも実は…というパターンだろうな。と思って読んでいたが、その通りだった。ボーイズの王道な感じ。
ただ一つ予想と違っていたのは、受パパも攻パパに懸想されていたこと。年齢を感じさえない麗人な受パパだが、立派な親父受。元々攻パパと出来ていて、受パパの奥さんが自殺したので、会うのを自粛していたら攻パパが切れて攻められた可哀相な国の王様。親子でやられている。なんだかな。
基本的に受パパと攻パパの関係は好みなはずなのだが、あまりにも覇気が無く流されまくりのやられまくりの受パパの女々しさに、「国民にあやまれ」と思ってしまった。奥さんは旦那が隣の国の王様と出来ているのを(しかも愛し合ってる)知って自殺するは、国は攻められるは(これは攻パパが悪いちゃー悪いのだが)、自国民を殺されてのうのうと殺した相手と愛し合ってるんじゃねーと思ってしまった。
私はどうも全てを捨てて愛に生きるタイプが苦手なようだ。ただのリーマンや学生であるなら、自分の面倒を見るだけなのでどうしようと気にならないが、何かの組織の頭や責任を負う立場の人間が、このタイプだと下の人間が迷惑をする。攻の元に送られた受が、受パパと再会出来て、「自分らの国は攻の国がちゃんとしてくれてるみたいだから大丈夫だと思う」(意訳)という台詞をはいた時は、どこまで呑気なんだと突っ込みたくなった。きつい言い方かもしれないが、義務を果たさない人間に好印象は持てない。
受は少女と見まごうきれいな顔。華奢な体。どこまでも攻についていき、愛に生きて他を犠牲にするタイプ。それについては一応罪悪感を持つが、しぶとく生き残って流されて終わりな性格。バカではない(らしい)。攻はこの作家さんがよく書く傲岸不遜、出きる男、横暴で強引つー感じ。
ボーイズにここまで憤ってしまう私も私なのだが。ともかく私には合わないカプだった。
えせファンタジー。20代半ば(?)の強国の第三王子×17歳の小国の王子。脇カプとして、攻パパ×受パパ有り。エロ多め。
ボーイズ小説・5時まで待てない(リーフノベル)猫島瞳子
表題、過去話、脇の番外の3本。攻は社会人になって4年目の26才。人事の優秀な社員として働いている。その攻の元に仕事が出来なくて再教育が必要になった受(縁故入社)がやってくる。毎日何かしら、しでかされ攻は頭が痛くなるが、ある日二人で食事に行った後…。
何となく買ってみた。悪くない。オヴィスのノリとはちと違う。ダメでドジな受が実は…という典型的なパターン。攻と受は昔付き合っていた過去があり、8年ぶりの再会とはいえ、攻に付き合っていた相手ぐらい気付けと言いたい。二人は過去1年期限で付き合っていたのだが、いきなりその設定が出たので、2,3行で良いから「攻は1年限定で後輩と付き合っていた」とか書いて置いて欲しい。いきなり事実として語られているので、その部分を読み飛ばしたのかと思った。
攻は出きる男。高校では生徒会長を勤め、顔も良い。ちとサド。受は数カ国語を話せていいとこのボンボン。童顔で可愛い。天然ボケ。この作家さんはボケと突っ込みのカプを書くが今回はボケが受だったパターン。
内容は特に突っ込むところはない。普通のリーマンボーイズ。ただ仕事はしているように見えない。この作家さんらしくない気はする。攻が受とHした時、催眠剤を使用されたのを怒り、延々Hをした後で受に催淫剤を飲ます所は鬼畜で良かった。やる前よりやった後で飲ませた方がつらかろう。また好みが会いそうなら買ってみる。
攻視点。リーマン物。ギャグ。ほのぼの。先輩×後輩。高校から社会人。
ボーイズ小説・ラインに乗って会いに来て(ビーボーイノベル)佐屋野一美
あがり性の受は電話秘書の仕事をしている。顧客先のゲームデザイナー攻に「おちついた声で好きだ」と口説かれている。攻は受の姿を知らない。ある日アキバで受が絡まれていると攻が助けてくれて…
バカップル。まごうことなきバカップル。攻は受が何をしても、「かわいー」「さすがー」「うれしー」でポジティブシンキング。ここまで好意的に見て貰えたら受も幸せだろう。デビュー作らしいが、受は何かちゃー攻の所に行っては,やばくなると逃走するのを繰り返している。ワンパターンなので流れをもう少し工夫して欲しい。
受はドジでまぬけでひたむき。可愛い外見に可愛い性格。やさしく甲斐甲斐しい。ちと女々しい。攻はワイルドでエネルギッシュ。若いながら有名なゲームプランナー。
どじっ子になにをやっても暖かく接してくれる攻というワンパターンな内容に我慢できたら、読後感は悪くない。次も設定が好みなら買ってみる。
22才ゲームデザイナー×25才電話サービス社員。3才差。ほのぼの。
2004年01月06日(火)
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