眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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ボーイズ小説・ワークデイズ:榎田尤利/サマータイムブルース:桜木知沙子/Hard to hold:暁由宇
ボーイズ小説・ワークデイズ(シャイノベル)榎田尤利
受は冷凍食品の営業マン。タイで海老の養殖をしている会社と契約を結ぼうと出張した先で攻と出会う。攻はライバル会社の人間で同じく海老の養殖会社と契約を結ぼうとしていた。受はその時攻の素姓を知らなかったが、帰国後、異種業種のパーティで再会し…
『ソリッドラブ』で脇役だった攻の話。2年後タイで新しい恋人に出会う。萌えなくなったのでずっと買ってなかった作家さん。久しぶりに読んだがさすがに面白いと思った。
受は常務のお供でタイにやって来た。真面目で冗談の一つも言わない性格。顔は良い。攻はソリッドシリーズの王子沢。あ軽く他人をけむに巻き、本音をなかなか見せない。視点は鋭く仕事が出来てスマート。昔バレーをやっていたので背筋はピンと伸ばして姿勢もいい。顔も良いし性格も良い。言うこと無し。
海老の養殖会社と業務提携するかどうかを軸に話が進む。話運びは良いのだが、受の魅力が今一分かりにくかった。何故王子沢が惹かれたのかもうちと書いて欲しい。何人かの視点で構成されている。受の過去をもう少し書いてくれないと分かりにくいと思った。
文章は安心して読めるが、何故か読む前にかまえてしまう作家さん。
リーマン物。シリーズの番外なのでシリーズのカプもちょっと出演している。ギャグ。シリアス。カプは二人とも20代?
ボーイズ小説・サマータイムブルース(ディアプラス文庫)桜木知沙子
表題とその続編。別カプの話3本。攻はサッカー部の先輩受にずっと片思いしている。ある日、OB会で旅行に行くことになり同室になれる。我慢できなくなり受に迫るが受に拒絶され…
久しぶりに読んだ作家さん。相変わらず同じような内容で平均的な出来。
主人公の心情が丁寧に書かれているので、例えそれがテンプレ、パターンでも安定してそれなりに楽しめる。
受は奇麗系。無口で取っつきにくいけど心は奇麗…とかいうタイプ。かなりペシミスティック。上手く自分の感情を伝えられなくて誤解されちゃうけど、たまにそれが出るとカワイーと言われて共感は得られる。みたいな感じ。実際側にいたら鬱陶しいタイプかもしれないが。攻は朴訥で真面目。心は広そう。受の尻に敷かれている。
別カプは、同じサッカー部だったカムアウト済みのカマっぽい先輩の話。シリアス暗い。この作家、こういうタイプで脇を固めるのが好きよね。という典型的なタイプ。いつものパターン。かつての花丸ノベルで出していたのと似た雰囲気。
学生もの。サッカーOB。後輩21才×先輩22才。シリアス。センシティブ。攻視点。
ボーイズ小説・Hard to hold(アイノベル)暁由宇
受は新しく立ち上げた会社の仕事に忙しく、ついノンケで仕事先の相手であった攻を誘ってしまった。二度としないように後悔するが、攻は普通にせまってきて…
粗筋が気になったので買ってみた2冊目。この作家さんの本としても2册目だったようだ。面白かった。非常に好意的な方に傾いているのが自分でも分かる。
受はスマートで美人系。元の建設会社の上司と出来ていたが、上司が結婚するのを機会にアメリカへ留学。帰国してアメリカ人の友達と建設設計会社を作り、その初仕事を抱えているところ。法曹関係の実家を持ち仕事に対して熱心で取引や駆け引きもできるほう。攻は取引先の設備工事専門の会社の跡取り。バンドマンだったが機械いじりもすきで父親の仕事を手伝うようになった。精悍でがたいが良い。勢いで受を押し倒すのではなく、受の気持をくみ取ってくれている。将来良い男になりそうな感じの男。
まず、受の過去の男も悪い人間ではないのが気に入った。作家さんによってはどうしようもなく悪い脇役が出てくることもあるが、脇に出てくる人間もいい人ばかり(というと語弊があるか。人間味がある?)だと安心して読めるし後味も悪くない。仕事相手のためかカプ二人の力関係が微妙に変わるのも面白かった。敬語だったりためぐちだったり書き方も細かい。こういう心配りをしているのは好きだ。仕事もちゃんとしている感じで脇役も好感が持てた。ただ、攻と受が実は昔あっていたというエピソードは、ラスト十数ページで出すにしては唐突すぎ。その前ふりも無かったし。別に昔会っていなくても相手にひかれていく過程は納得いったのだが。続きもちょっと読んでみたい。
リーマン物。攻(20代前半?)×受(20代後半から30代?)。シリアス。建築会社。
2003年12月30日(火)
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