眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 ボーイズ小説・可愛がってあげる:水壬楓子/ワガママはシーツの中で:柊平ハルモ/南くんの偏愛の対象:金丸マキ

ボーイズ小説・可愛がってあげる(ラキアハイパー)水壬楓子

ある日高校生の受は事故を装って攻と接触し、家に上がり込む。攻と受の兄は同僚の検事で、攻を妬んだ受の兄が攻の弱みを掴んでこいと、受を送り出してのことだった。まんまと攻と寝ることに成功するが、その優しさにふれて関係を続けてしまう…
設定によっては面白く読める作家さんなので昔の作品を買ってみた。それなりに面白かった。かな。
受は愛人だった母親が死に、父親の家に引き取られる。継母は冷たく父親は関心を向けてくれなかったが、半分血の繋がった兄だけはかまってくれたので、兄の命令に従った。攻はエリート検事で仕事も出来顔も良い。両親が堅い職業の人で羽目を外すということが出来なかった。受と寝るようになって弾けちゃったタイプ。
話のノリは悪くない。最後は攻を陥れきれずに兄を裏切るのだが、激怒した兄が受に突っ込んだところに攻が助けに来て連れて帰るというのは何とも間抜けに見えた。せめてそのシーンの挿絵は避けて欲しかった。
後レーベルの特徴だけあってHシーンは充実していたが、この作家の書く受は経験浅くてもいきなり喘いでるパターンが多いので、個人的に好みのHシーンではない。盛大に喘いでいるし道具も使っていたがあまりエロい感じはしなかった。
ついでにどうでもいいことだが、挿絵の青樹惣のオールバックリーマンの絵は萌える。
シリアス。エリート検事(32才)×高校生17才。猫耳。道具。



ボーイズ小説・ワガママはシーツの中で(ルビー文庫)柊平ハルモ

全寮制男子校の寮に住む受と攻は幼なじみ。小さい頃攻の家に身を寄せていた受は毎晩攻と同じベッドに寝る習慣になっている。ある日新しい体育教師が転任してきて口説かれてしまう。その事を攻に言うと豹変され…
前回買うのを止めようか。と思っていたがこれでダメなら当分止めようと思い買ってみた。…で、当分さよなら。前回よりはマシだったが、もういい。思い切るのとができた。
受はあまり勉強が出来ない平均的な学生。攻は剣道をやっていて、顔と頭も良く出来る生徒。攻が受に甘えているが周りからは受が攻にべったりしていると思われている。これもありきたりなパターンを踏んでいる。書き慣れているがけどそれだけしか印象に残らない。体育教師と受の過去・背景が何とも唐突で、もう少し前から前ふりというか伏線を張って置いてくれないと首を傾げてしまう。
男子寮もの。学園。幼なじみ。



ボーイズ小説・南くんの偏愛の対象(コバルト文庫)金丸マキ

主人公は文具メーカーに入社して3年目。入社式の日に新しく配属された後輩と出会い、環境が一変する。できる後輩にコンプレックスを刺激され、しかもその後輩から告白されてしまう。後輩はかつて知り合いだったらしいが、その記憶も無く…
好きな作家さんなので買ってみた。面白かった。ぬるいリーマンもの。受攻で表記しなかったのはカップルになっていないから。まあ多分主人公が受だと思うけど。
主人公は文具が好きで、特に自社シリーズのロボット消しゴムは小さい頃から集めており、それが切っ掛けで今の会社を選んだほど。仕事熱心で真面目。可愛い見てくれ。ハキハキものを言い手も早い。後輩はハーバード出の秀才で母子家庭。ハンサムでそつが無く仕事が出来る。色々な部署で重宝されている。二人のやり取りは可愛かった。
昔どうやって後輩と出会ったかが話の鍵。この作家は小器用だが地味というイメージがある。なんと言うのか、昔小学校の低学年の国語の授業で習った「欠伸をしない先生」を思い出す。授業中、自分は欠伸をしたいけど先生は欠伸をしないとかいう他愛ない詩なのだが、人は「あくびをする」という見える行為には目はいくが、「あくびをしない」という見えない行為には気づきにくいという話で、先生の説明を聞きながらなるほどと感心したものだが、そういう私には見えにくい角度からの視点をついてくれる。
次も出たら買ってみたいが、この作品の続編も読んでみたい。
リーマン物。後輩22才、主人公25才、シリアス。コミカル。

2003年12月29日(月)
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