-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 いよいよ

明日からBeachesのJazz Festivalです。
例によって、まだ準備が終わってない。

ここ最近、慎也さんと一緒に出展するようになってから
やたら梱包も早いし、セッティングも早いという
すっかり【アウトドア・ショーの達人】に成長した。
その余裕が、甘えに繋がってるのか?

2004年07月16日(金)



 情熱です

今はまだ、発表できる段階ではないが
トロントでイベントを興そうとしている友達を
サポートしている。
結構大変なことになりそうだが
きっとやり遂げることだろうと思う。
何でもそうだけど
最後は情熱です。

どんなに良いブレーンが集まっても
どんなに経験豊かなスタッフがいても
それを引っ張る人の情熱がなければ機能しません。
逆に言えば、
「うわっ、この人ひとりになっても絶対やり遂げそう…」
という怨念か、執着心かが
周りの人に波及して、はじめて人は
この人のためだったら力を貸してもいいな。と思うのです。

俺はいまでも【Let's have a dream!】という展覧会を
思い出してしまう。
本当に怖かった。
何もかも手探りで、企画だけがどんどんデカくなって。
池に投げ入れた小石が、思ったよりも大きな波紋を広げて
多くの人を巻き込んでしまった感がある。
その責任の重さたるや、今もって背負いきれぬほど。
幸い、良いスタッフとボランティアがいてくれたけど
それでも前の晩、たった一人で震えてた記憶がある。
そう、どんなに多くの人が助けてくれても
独りぼっちって感じがした。
この経験、した事のある人じゃないと絶対わからないと思う。

トロントに限らず、海外で何かを仕掛けようとしてる
若者はたくさんいると思う。
「大変」って言葉じゃ済まされないほど大変だね。
オイラが言えることは、ただ一つ。
情熱です。

「No」と言われてから後の行動で
その人の価値が分かります。
「No」のものを「Yes」に変える、
その力は、情熱以外にないと思うのです。


2004年07月15日(木)



 Drake Hotelで展覧会

以前の日記【すげーかっこいい男の話】に
出てきた【Drake Hotel】から展覧会の話がきた。

面白いことに、オーナーのJeffが推薦してくれたんじゃなくて
ホテルのスタッフからのオファーであることを知る。
恐らく、今の時点ではこの件をJeffは知らないはず。
決まったら、さぞ驚くことだろう。

Drakeがオープンする前から、漠然とここで展覧会するなら
何をやろうかな?…と考えていたものの、
「まぁ、そのうち」と思って後回しにしていた。
そのアイデアの内の一つ、
【The Gohst of Drake Hotel】がパッと思い出された。
それは、もう死んでしまった芸術家や有名人たちが
Drakeの噂を聞きつけて、やって来るという筋書きで
それぞれが雰囲気の合った部屋を選んだり、
バーで飲んだり、パーティーをやったり、制作したりする。
その様子をオイラが作品に描くというもの。
部屋ごとに異なったインテリアや雰囲気をもつ
Drakeだからこそ生きるコンセプトだ。
地下のライブスペースなんかも、いろいろ想像が浮かぶ。









週末のアウトドア・ショーが終わったら
展覧会構想を書面にまとめなければ。
ギャラリー等でショーをやる時は、
どういう展覧会をやりたいのか
文章で書き起こさなければならない。
コンセプトの細部や、コンテクストの所在、展示予想図、必要機材など。
…この作業が一番嫌いなんだけどね。
でも、この書面でディレクターなどに
「面白そうだな」と思わせなきゃいけないから
手は抜けない。

2004年07月14日(水)



 手作りフレーム!

Queen St沿いにあるアンティークショップを
制覇するために東から西へ2往復!
週末に販売するドローイング作品のための、
理想のフレーム(額縁)を求めての旅。

オイラのいつもの作品の場合、
あんまりフレームには拘らないんだよね。
ただの黒いプレーンな額縁とかで済ませてるんだけど
今回は、作品一枚ごとに雰囲気に合ったフレームを
付けたくて、それで「アンティークしかない!」と思ったわけ。

Queenのアンテークショップは、
ゼロの数、間違ってまスよ!という高級店から
これ、ゴミでしょ。明らかに。
というガービッジな店までピンキリです。
40〜50軒くらい廻った頃かなぁ、
やっぱアンティークのまんまじゃ、ちと違うなぁと思ったとき
ふと店先に飾ってあった
額縁のサンプル用木枠が目に入ったんです。
これだ!!
と思いました。
目からウロコのアイデアが浮かんだんです。
さっそくオーナーに歩み寄って
何とかタダで譲ってもらえるよう交渉開始。
粘るオイラに根負けして、
ついにタダで一箱分のフレーム・サンプルをゲット!









夜中から朝にかけて、すんごい勢いで作ってしまいました。
世界に一つしかない、オリジナルのフレームの完成!
驚くほど作品にマッチして、かなりご満悦。
と同時に心配事がひとつ。
作品より、フレームが人気出たらどうしよう…




2004年07月13日(火)



 Bits元編集長Mの送別会

ついにEbayで買ったデジカメが到着!YAY!
早速、今晩のパーティーに持参しました。
Bits元編集長Mの送別会。
この時期、野外で飲むのに最適な【Madison Pub】で
総勢20名?いやもっとかも
盛大に行われました。
日本人パンクバンドのFrog Pilotの面々や、
漫才師のNob Morleyなど
最近トロントでは下の世代が盛り上がってきてる。
いいことだ。
また、
ここぞとばかりにVisaやらメディアの事やら
質問攻めにあったけど、それもまた良し。
オイラが来た頃なんて、そんな先輩だれも居なかったし。
こうやって垣根なく飲める機会があることが重要なのだ。

それにしても、今夜一番びっくりしたのが
M子の飲みっぷりである。
オイラのアートイベントとかを何度も手伝ってくれたりして
一番可愛がってる秘蔵っ子なのだが
まだ21の小娘のくせに、元編M(年上)に
ガンガン酒を奢っていた。
5杯や6杯ではなく、軽く10杯以上だったんじゃない?
そして自分も飲む!かっこいいね。
女にしておくのが勿体無い。
財布の心配もしろよ。

M子自主規制




2004年07月12日(月)



 パーティーをはしご

週末のショーに向けて、いよいよ準備開始。
今回の目玉はドローイングです。
サイトにアップされてるペン画じゃなくて
実際に絵の構想を練ったときのエンピツ描きの現物。
モノによっちゃぁ多少ラフすぎるので
加筆しながら「作品」として鑑賞に堪えうるものにする。

夕方、某M社長の誕生日パーティーに出席。
トロントに来てから5年、毎年出場してます。
スケールは全く違うが
イチローの球宴出場記録を上回ってます。
プレゼントに「猪口」の専門書を用意した。

寿司やらバーベキューを腹八分に食べる。
なぜかと言うと、このあと別のパーティーがあるから。
それは「麺パーティー」と名付けられた
Nさん主催、うどん、そうめん、パスタなどの
その名の通り麺づくしのパーティーだ。
こっちにはBitsの面々が集まる予定。

社長のパーティーに出席していた
Nさんの奥さんとコッソリ抜け出し、
麺パーティーへ。
午後3時から来ていたというカズさんは
オイラが着いたころには満腹撃沈モードで
早々と帰宅。
オイラもガッツリ食べる意気込みだったのだが
あえなくうどん一杯で撃沈。
社長のところの寿司が効いたのか
そうめん、パスタを逃す。

う〜ん、勿体無い。
次回は完食めざします!

2004年07月11日(日)



 真昼間からライブ

ギタリストのトシキさんと、
ブルース・ハープのケン吉岡さんのライブへ行く。
しかも、快晴の土曜日
午後2時、真昼間です。
パティオで爽快にビールをあおりました。
何故かというと
最寄の地下鉄の駅より、遥か手前で降りてしまい
住所を頼りに30分以上も彷徨い続けて
やっと会場に到達したからです。
いや〜、
寝起きで空腹、30分の歩行運動の後の
ビールは格別です。
二度とやりません。死にます。









ともかく、ライブ自体はとても良い感じで
レストランの窓を取っ払ったステージから
パティオまでは、まるで楽園。
直射日光で、ビールが10秒で温ビールでした。
最高っす。
温ビール最高(苦笑)

High Parkという公園の近くだったので
慎也さんに電話して、呼び出す。
30分後に、愛娘ココちゃんをベビーカーに乗せて
慎也さんが登場。
ココちゃんは、ライブの爆音にも平然としてました。
大物の予感…。

たまにはこんな休日もいいもんです。


2004年07月10日(土)



 市庁舎前のアートフェスタ

年に一度開かれる、トロント市庁舎前のアートフェスタ。
一観客として楽しんできました。
毎年、審査が厳しい!と言うわりに
クオリティが低いのは、どうにかならんものか?

毎年おなじみの「屁」でもないアーティストが相変わらず多い。
とりあえず知った顔の人々のブースを廻る。
【Tokyo Doll】に出てくれたSethがいた。
怪しい風貌だが、憎めないやつだ。
それからKirstin Johnson。彼女は好き。
以前、Distilleryで隣のブースだったKayはオタワから参戦。
【Let's〜】に出てもらったSandra Tarantinoは凄い良くなってた。
最後に版画のChirsのブースを発見
そこには何やら見慣れた風貌の怪しい人物が…
そうです、Rafi登場!
「何やってんだよ!」とツッこむ。
「いやぁ、Chirsの手伝いに駆り出されてさ…」
という足元にはホッケーのボードゲーム!
「とりあえず、ホッケーゲームしようぜ!」
何故か、アートショーの最中にホッケーゲームで盛り上がる
元Tokyo Dollオーガナイザーズ(爆)
Rafiにボロ勝ちして$5を巻き上げた。

審査員のブースへ寄ったらCamillaがいた。
そう、【将棋ナイフ】を一緒にやったCamillaだ。
今年は何と、審査委員長に任命されて
ベスト・アーティストを選考する作業中だという。
すげ〜、どうやってその地位手に入れたのさ!
まぁ、色々話し込んで別れる。

帰り際、すっごい良いアーティストを発見!
版画のRyan Priceという奴で
本気で絵を一枚買ってしまいそうになった。
向こうは、オイラの事を知っててくれて
今度、作品をエクスチェンジ(交換)しよう!と申し出てくれて
内心「ラッキー!」を連発。
それくらい凄い良い作品だった。
Webサイトや、アドレスを交換して分かれる。
これ↓がRyanの作品。




2004年07月09日(金)



 撮影現場にお邪魔!

以前の日記に書いた某TVドラマに
オイラの作品が使われることになって
今日はその撮影現場にお邪魔しました。
もう番組名は発表してもいいかな

その名も【Bang!】です。








ダサっ・・・とか言わないように!
ディレクターのAndy曰く
「構想7年、打倒『Friends』いきます!」だそうです。
OMNI-TVも相当気合入ってるらしく
プライムタイムの放送に加え、
一日2回のリピート放送するらしいです。

今日は、BitsのカズとYumi(新編集長!おめ!)の
ツートップが取材にくっついて来て
現場の撮影と、ディレクターとオイラの対談を収録。
次号Bitsに掲載予定です。

セットに案内されてビビる。
すごい!
主人公達が暮らすロフトや
お店や、街並みが見事に再現されてる!
かなり精巧なセットの中に
ありました!オイラの作品たちが。
一番多く使われてたのが【メディテーション・ルーム】
と呼ばれる瞑想部屋だった。7点くらい飾られてた。
路上セットの壁や、レストランなど
至るところに複製されたオイラの絵が貼ってある。










セットの中に座って、Bits用の対談をする。
Andy自身も絵を描くし、アーティスト志望だったことを知って
親近感が沸く。
まだ1/4も撮影が終わってないので想像つかないが
今後の撮影では、14〜15点を使って
ミニ・ショーみたいな事をやってくれるらしい。
すげ〜ぜ!楽しみだ。


2004年07月08日(木)



 海外で頑張る若者

日本の某TV局から
ドキュメンタリー番組の出演を打診されたんだけど
正式に決まるまでは放っておくことにしています。
今まで、何度か似たような話が来ては、消えたので
あまり期待しない、というか
お中元みたいに「今年も、その季節が来ましたね」
という程度。

相変わらず奴等の視点は
【海外で夢を追って頑張る若者】にスポットを!なので
もういい加減うんざり。
別に「日本を背負って、海外へ出てきました」
って訳じゃないしさ。
オイラより下の世代なんて、もっとドライだよね。
海外に対して、そこまでの気負いもないし
単に、日本よりも大きなマーケットでやりたい!って
程度かもしれない。
それなのに、番組を作る側は
いつまで経っても【海外で頑張る〜】ことを
特別視してるような気がする。

しかも、今回の場合は日本での出版の話も
くっついてきて、金の臭いがプンプンする。
逆輸入はウケるからね、日本では。
もう、そういうブランド物を青田買いするような
日本人の気質がイヤ。
それを売りたいが為に、
無理やり【海外で頑張った〜】って言葉を
くっ付けてるだけだもん。

まぁ、そういう話がオイラのところに来るってことは
所詮その程度でしかないということで、
早くそのレベルから脱したいところです。


2004年07月06日(火)
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