やるきまんまんの日記
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2009年05月31日(日) 今週の見通し・為替 円、先行き見通しにくく



 今週の円相場は方向感をつかみにくい展開になりそうだ。最近は消費者信頼感指数など、米個人消費の底入れをうかがわせる指標が続出。景気回復期待の広がりで投資家のリスク許容度が高まれば、対外投資が膨らむとの思惑から避難通貨となっている円が売られやすくなりそう。ただ米財政の悪化懸念も根強く、一方的にドルを買い進めるのは難しい。市場参加者の予想は1ドル=92―99円と大きく分かれている。

 先週は北朝鮮の核実験を受け、地政学的リスクの高まりから円が売られた。週後半は外貨建て投信の設定が相次いだことなどが円売り材料となった。

 米ゼネラル・モーターズ(GM)の連邦破産法申請が予想されているが、市場では「破綻は9割がた織り込み済み」(外銀ディーラー)。申請後は先行き不透明感が薄れ、リスク許容度の改善が進み、円が売られるとの見方が多い。ただ実体経済への影響は予想外に大きく、悲観論の台頭を招くとの声もある。

 経済指標では3日に米ISM製造業景況感指数、5日に米雇用統計が発表される予定だ。


2009年05月24日(日) 今週の見通し・為替 円、高値圏の公算大きく



 今週の円相場は高値圏での取引が続きそうだ。米国の財政悪化を材料に、ドル売りの圧力が強まる公算が大きい。市場参加者からは、今年3月下旬につけた1ドル=93円台半ばまで円高が進むとの見方が出ている。

 1ドル=95円で始まった先週の取引では、週末には一時1ドル=93円後半まで円高が進んだ。きっかけは、かねて指摘されてきた米国の財政悪化に加えて、 21日に米格付け会社が英国債の格付けを引き下げる可能性があるとの発表。格下げが米国債にも波及するとの観測から、ドル売り・円買いが加速した。

 今週は米国債の入札に注目が集まりそうだ。入札が不調に終わり長期金利が跳ね上がれば、ドル売り加速の流れは避けられない。米政府高官が一層のドル安に歯止めをかけるための発言をするかどうかも焦点になる。

 ただ、円高が一方的に進むことには慎重な見方もある。足元の景気状況がおぼつかないうえ、巨額の財政赤字を抱える構造は日本も同じ。新興国に比べれば、円がドル売りの受け皿として果たす機能は低いとみられる。


2009年05月17日(日) 今週の見通し・為替 円相場、上値重い展開



 今週の円相場は上値の重い展開になりそうだ。先週は世界的な景気底入れ期待の後退に伴って避難先通貨だった円が大きく買われた。しかし、日本経済の先行き不透明感も強く、一段の円買い余地は小さいとの見方が出ている。市場参加者の予想は1ドル=93円50銭―99円が中心になっている。

 先週は米株価の低迷や米国債の格付け引き下げを巡る英紙報道を材料に、ドルが対主要通貨で売られ、円高・ドル安が加速。週末の15日には円が一時、94円台まで上昇した。

 今週は世界景気に対する楽観論が再び強まるかどうかに市場の関心が集中している。円相場も米株価や各国の経済指標の動きに敏感に反応する展開になりそうだ。特に19日発表の米住宅着工件数や21日の米フィラデルフィア連銀景況指数など、個人消費や景況感を反映する指標に注目が集まっている。

 20日には内閣府が2009年1―3月期の国内総生産(GDP)を発表。市場では前期比年率で15%超の減少予想が多いが、予想を下回れば、円売りが強まる可能性がある。


2009年05月10日(日) 今週の見通し・為替 円、売られやすい地合い



 今週は円が売られやすい地合いが続きそうだ。米大手金融機関の健全性を審査する資産査定(ストレステスト)の結果が発表され、目先の不安が和らいだとの声が広がった。これまで逃避通貨として買われてきた円を売る動きが強まりやすい。もっとも新しい材料に乏しいため、円安が一方的に進む展開にもなりにくそうだ。市場参加者の予想は1ドル=97― 102円に集中している。

 先週は円が97―99円で推移。ストレステストの結果を巡る観測報道で上下する場面もあったが、米景気の底入れ期待を背景にじりじりと円安が進んだ。

 今週の11日には米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長の講演が予定されている。経済指標では4月の米小売売上高が13日に発表される。「米景気の持ち直しに対する期待感が今後も継続するかどうか見極めたい」(外銀ディーラー)として、15日に発表する米ミシガン大消費者信頼感指数やニューヨーク連銀景況指数などに注目する向きもある。ユーロ圏では15日発表の4月の消費者物価指数が注目されている。


2009年05月03日(日) 今週の見通し・為替 円、安値圏でもみ合い



 今週の円相場は安値圏でもみ合いとなりそうだ。世界景気の回復への期待感が出てきたこともあり、これまで避難通貨として買われていた円は売られやすくなっている。一方で米自動車大手の経営問題など先行き不透明感も強く、円安が加速するとの見方は少ない。市場予想は1ドル=97―102円に集中している。

 外為市場では先週、一部の米金融大手は資本増強が必要になる可能性があるとの報道を受け、一時95円台まで円高が進んだ。その後は日米で株価が上昇するにつれ、99円台まで下落した。

 今週は米政府による金融機関の資産査定(ストレステスト)の結果が公表される見通し。市場は厳しい内容をある程度織り込んでいるとの見方も多い。米国ではこのほか、8日に4月の雇用統計が発表される。

 7日には欧州中央銀行(ECB)の定例理事会が予定されている。市場では0.25%の利下げが予想されており、今後の金融緩和策についてのトリシェ総裁の発言などにユーロ相場が左右されそうだ。

 東京市場は6日まで大型連休で休場となる。


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