やるきまんまんの日記
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2009年06月21日(日) 今週の見通し・為替 米政策にらみ円高も



 今週は円高方向に振れそうだ。目先では米連邦公開市場委員会(FOMC)があり、長期国債の買い取りの行方が注目材料。決定内容次第で、金利上昇やドル売りを加速させる可能性をはらむ。市場参加者の間では、1ドル=94〜96円で推移するとの見方が多い。

 98円台から始まった先週の円相場は、米国の不安定な株価の動きを反映し、一時95円台半ばまで円高が進んだ。アジアなどでの株高を材料に円を売る動きが週末に出たが、週初の水準には戻っていない。

 23日からのFOMCは、ドル売りの材料になるとの見方がもっぱら。米連邦準備理事会(FRB)が長期国債の買い取り増額にどう言及するかは不明だが、仮に増額を決定すれば中銀のバランスシートが膨張する懸念から、ドルの信認が揺らぐ、との見方がある。

 2年、5年、7年と米国債の入札が相次ぐ。入札が不調なら市場の波乱要因になる恐れがある。ただ新興国や資源国通貨に比べるとドル売りの受け皿として円の人気は低そうで、一本調子の円高は見込みにくい。


2009年06月14日(日) 今週の見通し・為替 やや円安の展開に



 今週の円相場はやや円安方向に振れそうだ。欧州の金融機関の不良資産問題に対する不透明感から対欧州通貨でのドル売りにいったん歯止めがかかり、対円でもドルが買い戻されやすいとの見方が強まっているためだ。ただ世界的な景気回復期待の高まりを受け、投資家が保有するドルを売り、新興国や資源国に投資する動きがあるため、一本調子の円安・ドル高にはなりづらい。市場参加者の間では1ドル=96〜101円との予想が多い。

 先週前半は米雇用悪化が和らぐとの見方を受け、98円台後半で始まった。原油など資源価格が上昇し、世界的に景気楽観ムードが拡大。円は一時、97円台前半まで上昇した。

 今週は世界的な景気回復期待が持続するかに市場の関心が集まる。16日の欧州経済研究センターの独景気指数や18日の米フィラデルフィア連銀景況指数など景況感を映す経済指標の動きを注視したい。

 16日に開くBRICs首脳会議にも注意が必要だ。外貨準備における米国債の比率引き下げ問題が議論されれば、ドルが売られる可能性がある。


2009年06月07日(日) 今週の見通し・為替 円相場、方向感欠く



 今週の円相場は方向感のつかみにくい展開になりそうだ。世界的に景気の底打ち期待が広がり、新興国や資源国の通貨を買う取引が膨らんでいるものの、ドルに対して円の売買を積極的に仕掛ける市場参加者は少ない。米長期債の入札が注目されているが、円・ドル相場の反応は読みにくそうだ。市場では1ドル=96〜100円という値動きを予想する声が目立つ。

 先週は急激に進んだドル安の反動が出て、94円からじりじりと円安・ドル高が進んだ。5日に発表された米雇用統計で雇用情勢の悪化幅が鈍化したことを受け、一時98円台を付けた。

 今週は10日に10年物、11日に30年物など米国債の入札が合計650億ドル予定されている。米財政赤字の拡大を背景に国債の需給悪化懸念が強まっており、不調に終わればドル安につながるとの予想が多い。ただ長期金利が上がり世界経済への悪影響が意識されれば、資源国などへの投資が止まり、ドルが買い戻されるとの読みもある。

 経済指標では10日に米地区連銀経済報告(ベージュ・ブック)と5月の米財政収支、11日には米小売売上高が発表される。


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