やるきまんまんの日記
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2009年02月22日(日) 今週の見通し・為替 円安に振れやすい展開



 今週は円安方向に振れやすい展開となりそうだ。1カ月半ぶりの円安・ドル高水準を付けた前週の相場と同様、ヘッジファンドなど短期筋のドル買い戻しが相場を主導するとの見方が市場では多数派だ。政局混迷や経済政策の停滞に着目した円売りも出やすい。市場の予想は1ドル=91―96円台に集中する。

 3月期末が迫るとともに円高を見込んで円を買い進んでいた短期筋は持ち高の手じまいに動いている。円が1月上旬に付けた今年の安値1ドル=94円60銭前後の水準を下回れば、下げ足が速まりそうだ。

 27 日には1月の完全失業率や全国消費者物価指数(CPI)など多くの経済指標発表が集中する。CPIは生鮮食品を除く総合で、1年4カ月ぶりの前年同月比マイナスとなる可能性がある。国内経済の弱さが前週の円安の一因となったため、マイナスになればさらなる円売りにつながりやすい。

 もっとも、主要国の金利差がほぼ消滅した現在、積極的に円を売る理由も乏しいとの見方も根強い。短期筋の手じまいが一巡して下げ渋る可能性もある。


2009年02月15日(日) 今週の見通し・為替 円、方向感つかみにくく



 今週の円相場は方向感をつかみにくい展開になりそうだ。約7800億ドルの米景気対策法案が可決されたが、経済の先行き不安は根強い。景気指標の下振れなどでいったん歯止めがかかっている円高が再び進み始める可能性もある。市場参加者の予想は1ドル=89―94円と分散している。

 先週初は米金融安定化策への期待感から92円台まで円安が進んだ。安定化策発表後は円高に転じて約1週間ぶりに89円台を付けたが、その後再び92円台に下落した。

 16 日は米国が祝日で休場。17日は米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーが政府への再建計画の提出期限を迎える。政府救済を巡り悲観的な見方から株安になれば、円高が進みやすい。17日と19日には、それぞれ米ニューヨーク連銀とフィラデルフィア連銀の製造業景気指数が発表される。

 日本では16日に昨年10―12月期の国内総生産(GDP)が発表される。市場予想よりさらに下振れすれば、円売りにつながる可能性もありそうだ。18、19日には日銀の金融政策決定会合が開かれる。


2009年02月08日(日) 今週の見通し・為替 円、やや軟調な展開か



 今週の円相場はやや軟調な展開となりそうだ。米上院で景気対策法案の審議が大詰めを迎えており、米市場では期待感から株価が上昇している。株価に合わせるようにドルも買われやすくなっており、目先は円安圧力が強まりそうだ。またガイトナー財務長官など複数の要人が議会で証言する予定で、景気認識や法案の効果などへの言及が市場の焦点となりそうだ。

 先週は米株高をきっかけにドルの買い戻しが膨らみ、これまで円を買ってきた一部の投資家の円売りを誘って急速に円安・ドル高が進んだ。先週半ばまで1ドル=88―89円台だった円相場は後半には92円台まで下落。6日に米労働省が発表した1月の雇用統計は非農業部門の失業者数が約60万人に上ったが、市場予想の範囲内でドルは買われた。市場参加者の予想レンジは1ドル=89―93円に集中している。

 今週末に向けては7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に注目が集まりそうだ。ドルに買い戻しの兆しが出る一方、ユーロは下落基調が続いている。各国が為替安定に向けた連携を打ち出せるかが焦点だ。


2009年02月01日(日) 今週の見通し・為替 円、上値試す展開



 今週の円相場は上値を試す展開となりそうだ。米国の経済指標の発表が相次ぎ米景気の弱さを再確認したドル売りが出やすい。3月決算期末を控えて海外資産を円に替える動きも出る。市場の予想は1ドル=87―91円台に集中する。

 前週末に発表された昨年10―12月期の米国内総生産(GDP)は実質成長率が年率換算で前期比マイナス3.8%となった。市場予想ほどマイナス幅は大きくなかったが、2期連続のマイナス成長で景気後退を裏付ける結果となった。

 2日に1月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数、6日には1月の米雇用統計が発表となる。生産の悪化に歯止めがかからず雇用情勢も一段と落ち込むとドル売りが加速、1月21日に付けた1ドル=87円10銭を突破する可能性がある。

 欧州中央銀行(ECB)は5日の定例理事会で利下げに踏み切るとの観測が前週末に浮上。トリシェ総裁は前回理事会後の記者会見で2月の利下げ見送りを示唆しただけに、利下げを実施すればユーロが対円で売られやすい。つられて円高・ドル安が進みそうだ。


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