やるきまんまんの日記
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2007年11月25日(日) 今週の見通し・為替 円高進みやすく


 今週の円相場は円高方向に振れやすいとの予想が多い。米国の景気減速懸念や金利先安観が広がっており、ドル売りの流れが続くだろう。世界的に株価が下落するなど金融市場の動揺も収まっておらず、投資家はリスク回避姿勢を強めている。外為市場では円キャリー(円借り)取引の解消に伴う円買いが膨らむ局面がありそうだ。市場参加者の予想は1ドル=105―110円程度が中心だ。

 米国経済の先行き不透明感が広がるなか、米連邦準備理事会(FRB)が28日に発表する米地区連銀経済報告(ベージュブック)が注目だ。前回10月には住宅市場の低迷などを背景に足元の景気判断を「経済の拡大は続いたが、成長のペースは減速した」とやや弱めた。さらに下方修正するようだとドル売りが一段と強まる可能性がある。

 国内では福井俊彦日銀総裁が27日に都内で講演する。金融市場の現状や今後の政策運営についてどのような見解を示すかに関心が集まりそうだ。

 日本が休場の先週末に円は一時107円台に上昇。年末に向け参加者が減り、振れやすくなりそうだ。


2007年11月18日(日) 今週の見通し・為替 円、109円突破が焦点に


 円相場は高値圏で推移するとの見方が優勢だ。米金融市場の混乱が続き、ドル離れが続くと考える市場参加者が多い。昨年5月に付けた1ドル=108円97銭の高値を試す展開になるとの声も聞かれる。市場予想の中心は108―111円に集まっている。

 円は前週、1年半ぶりに110円を突破した。円高に振れたのは主に米国側の事情による。短期金融市場では資金需給が逼迫(ひっぱく)し、米金融機関は信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)関連で巨額の損失を計上している。引き続き金融市場や金融機関の動向でドル売りの流れが決まりそうだ。当面は109円を突破するかどうかが焦点だ。

 米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測も強い。10月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が20日、公表される。物価と成長、FRBがどちらを重視しているかを判断する上で注目されている。

 米実体経済にも関心が集まっている。住宅市場の調整がどこまで進んだか、20日発表の10月の住宅着工件数などの住宅指標で見極めようとの向きも多い。


2007年11月11日(日) 今週の見通し・為替 円、110円突破も視野に


 円相場は高値圏で推移するとの見方が強い。前週末の海外市場で一時、1ドル=110円50銭と2006年5月以来の円高水準に上昇。米経済の先行き不安を背景にドル安が続くとの見方が優勢だ。市場予想の中心は109―112円で、110円突破も視野に入ったとの声が出ている。

 ドル安の流れは引き続き強い。信用力の低い個人向け融資(サブプライムローン)問題に絡み、欧米の金融機関が巨額の損失を計上している。「追加損失が発覚するのではないか」との不安が市場にくすぶり、様々な観測でドル売りが膨らむ可能性もある。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測もあり、ドル売り圧力は根強い。

 米実体経済へのサブプライム問題の影響にも関心が集まる。10月の小売売上高や消費者物価指数など、公表が相次ぐ米経済指標を見極めたいと考える市場参加者が多い。米株式相場の動向も引き続き材料になる。

 日銀は12、13日の両日に金融政策決定会合を開く。その後の福井俊彦総裁の記者会見でサブプライム問題にどのような認識を示すかにも注目が集まる。


2007年11月04日(日) 今週の見通し・為替 円相場、振れやすく


 今週の円相場は振れやすい展開になりそうだ。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題を背景にドルが売られやすい地合いが続いているが、円を積極的に買い進める材料にも乏しいため、方向感も定まりにくい展開が予想される。日米欧の金融政策に対する思惑や株価の動向などにも敏感になりそうだ。市場参加者の予想は1ドル=113―117円台に集まっている。

 米連邦準備理事会(FRB)は先月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の引き下げを決定した。声明では「景気拡大のペースが減速する可能性がある」と指摘する一方、原油高によるインフレも懸念している。金融政策の先行きを見極めにくく、ドルを買いにくいという市場参加者が多い。8日のバーナンキFRB議長の議会証言に注目が集まりそうだ。

 日欧でも金融政策を占う材料が相次ぐ。日銀の福井俊彦総裁が、5日に大阪で記者会見する。8日には欧州中央銀行(ECB)が理事会を開く。日欧とも利上げを探る姿勢は崩していないが、先行きの不透明感が強まっている。


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