QP-Days
くづき



 『Dream Boy』で光一スペシャル

今年最初の帝劇へ。ジャニーズの滝沢くん主演のマジカル・ミュージカル『Dream
Boy』を観てきました。帝劇で朝の10時開演って・・・早っ!
いやーなんと言っていいいのか(^^;
先に観てきたモン子ちゃんに予め言われてはいたのですが、脚本の破綻振りが凄すぎ
て結局どういう話しだったのかは良くわからないまま3時間終わってしまいました。

真琴さんは一体何がしたかったんだー!?
チャンピオンは素人ボクサーの必死のアッパーカットの当り所が悪くて天国逝き?
タッキーは高層ビルから落ちてもチャンピオンパワーで全く無傷なの?
いや・・・そもそもなんであんなところに突然薮ちゃんがいるのさっ!
そして何故あの世のピアノ引きが翼くんなのよ!?(笑)

この壊れっぷりは去年の『PURE LOVE』を上回るな。あ、でもあちらはシリアスなつ
もりで観てていて足元を救われたのに比べて、今回は最初から覚悟していたからまだ
良かったかな?今回の座席は2階B席の一番後ろでしかも通路横、笑いを堪える為に
肩が震えても周りの人の迷惑にならなくて良かった(^^;
はー、この作品に比べると『Shock』ってかなりまとな舞台だわ。
今日は千秋楽だからか客席のお客さんにネタを振るシーンで会話がはずみすぎて本線
に戻るのに一苦労するタッキーと真琴さんでした。台湾や韓国からも観に来ている人
たちが結構いるのねー。

ワイドショーで放送された帝劇の天井から吊るされてのバンジーパフォーマンスは良
くやってるな−と感心。タッキーは特殊なゴムロープ2本でウエストから吊られて、
そのままバンジーしつつ前回転でグールグルと回る回る。
凄いよ。・・・ってこれはキダム?
先月の「イーストウィック」用に補強したと言われる帝劇の天井だけど、コレの為で
もあったかのかな。(この調子なら某吸血鬼ミュージカルをやる時には棺だろうが
ヴァンパイアだろうがビュンビュン飛ばせそう。)

ショーパートで「夢物語」を聞けたので、とりあえず満足。
これを歌ってる時のタッキーは好きなんだよね。

今日のチケットは松吉さんに取ってもらって一緒に観るはずだったのに、本人は寝坊
して上演時間に間に合わず。結局終演後に帝劇地下で待ち合わせて噂の「光一スペ
シャル」メニューを食べに「しなの路」さんへGO!
これは「Shock」の公演中に光一くんが良く食べるものだそうで松吉さん憧れのメ
ニューだったのです。普通のメニュー表には載っていませんが、レジのおばさんに
「スペシャルお願いしますっ!」と頼むと出てきます。

ウッカリ写真を撮り忘れてしまったけどこんなメニューでした。
ベースは冷やしうどん。そこに引き割り納豆、なめたけ、大根おろし、海苔、生卵、
わさび、ねぎが乗っていて、つゆをかけて食すのです。
味は・・・ヌルヌル&ネチョネチョ系のトッピングが多いのでなんとも言えない微妙
な味わい。不味くはないけど私はもう頼まんでしょう。

夕方まで銀ブラ。「天使のすみか」でスーパードルフィを見て「やはり買うしかない
か・・・」とSD貯金を始めることを心に誓う。だって可愛いんだもん。顔描きの練習
用に頭だけ先に買おうかなぁ。

家に帰る途中で劇団☆新感線が「レッツゴー!忍法帖」を上演しているサンシャイン
劇場に立ち寄り『花の紅天狗』のDVDだけ購入。
上演が始まってから入り口で「すみません。DVDだけ買いたいんです・・・」と言っ
て中に入れてもらうのはなかなか楽しい。ロビーで買っている間劇場の中からはいつ
ものオープニング曲が流れてました。

階下に降りるエレベーターに乗ろうと待っていたら、中から学生時代の先輩がもの凄
い形相で降りてきてビックリ。会社帰りに急いで劇場にかけつけたらしい・・・私に
は気付かず劇場入り口へ走り去る。先輩、お元気そうでなによりです(^^;

家に付くとポストにとあるブツが届いてました。
思わずほっぺをつねってしまう。夢じゃないのね〜。
同時にバンビから一路さんコンサートのお知らせが届く。
うーん、バンビでも一応取っておいた方がいいんだろうか?

2004年01月31日(土)



 樹木希林さんに思う事

今週はビデオ撮り失敗ばかり・・・マリア様もエースも予約を忘れて見損なってしま
いました。ショボーン。
「白い巨塔」だけは!と必死で家に帰ったけど前半見れず・・・。
もうダメねー。週末の「かいけつゾロリ」はちゃんと録画しなくては!

朝のワイドショーで樹木 希林さんが網膜剥離で左目失明とやってました。
病気が判った時点で手術しないことを選んだ訳ですからまあ仕方ないですね。発症し
た場所や時期によるけど網膜剥離は手術で割と対応できたはず。なんでやらなかった
のかなぁ。「体力うんぬん」っておっしゃってましたけどねー失明するよりは良かっ
たのではないかと思いますよ。「手術に失敗したら失明するから。怖いから」とも話
されていたようですが、結局ほっといても失明した訳だし。

片目が見えなくなると遠近感が狂うのと視野が狭くなるので、一気にそういう状態に
なってしまうと日常生活は慣れるまでは大変でしょうね。
残ってる方の目もお年で視力落ちてるでしょう?余計な負担がかかって台本読みなん
て、そりゃ疲れますよ。

治せるチャンスがあったのになんで治さないかなぁ・・・

くづきは子供の頃の病気が原因で左目が見えません。
眼球そのものが白濁&畏縮した状態で残っている為そのままだとちと怖いビジュアル
なので日常は義眼を使ってカバーしてます。(被せタイプの奴ね)物心ついた時には
既にその状態だったので片目生活が当たり前。「見える」状態が判らないので「見え
ない」苦労って感じた事がないのです。日常生活で困ったことはほとんどありませ
ん。上記のような遠近感や視野の問題も成長する間に自然に身体が補正してくれまし
た。
それでも球技系スポーツをやるときなどは普通の人より広めの死角からボールが飛ん
できたりすると、「見えない」という事を感じてしまいます。
不自由はないと言っても「両目が見たら世の中違って見えるかなぁ」とは思います。

で、思う事。
なんで皆目をもっと大事にしないかなぁ?
目がかすむ、疲れた、変なものが視界に飛ぶ、と言いながら眼科にもいかない。
ワンデーコンタクトを何日も入れっぱなしにしてたり、手も洗わずに平気で付け替え
してたり・・・健康な人ってそういうものなのね。
ずーっと「残った方の目を大事にしなさい」と叩き込まれたくづきとしてはそういう
人って怖いよ。
亡くしてみないと判らないんだよなぁ。
せめて年に一度は視力以外の検査をちゃんと眼科でしてもらった方が良いですよ。

※ちなみにくづきが今まで片目で一番悔しかったことはTDLの「キャプテンEO」で驚け
なかったことです。周りの人が飛び出してくる映像に歓声をあげていてショボーンで
した。ま、こんなもんです。心無い事を言う人もたまーにいましたが、この状態がデ
フォルトのくづきは「まあ、仕方ないよねぇ」と。(あ、でも高校生の時の某Sさんの
発言は今も怒りMAX。本人は忘れてるかな?)


2004年01月30日(金)



 一路さんコンサートのゲストは・・・

喉痛いー(><。うがいもして喉飴も舐めてるのに。
会社で使っていたペットボトル使用の卓上加湿器の調子が悪くて使ってないからかなぁ。
暖房効き過ぎで半袖でうろつく人もいる社内・・・そうかと思えばカーディガンに
膝掛けでもまだ寒いっていう子もいるし。
空気の循環悪すぎなのね、うちのフロア。

一路さんのコンサートに井上君もゲスト出演する事が正式発表になったそうで。
キャッホーッ!!!
生ウヴェさんの歌がきけるだけでもラッキーと思っていたので、あの3人でエリザや
モーツァルト!の1シーンをプチ再現してくれたらかなり嬉しいなぁ(^^)
どんなコンサートになるんでしょうねー。楽しみ〜。
ハッ!バンビからはチケット予約のお知らせは来るんだろうか・・・

ウィーン旅行記と観劇記の続きは週末まで待って下さいねー。

2004年01月28日(水)



 祝!博多レミゼ千秋楽

昨日で博多の「レ・ミゼラブル」公演が終了しました。
お正月からの1ヶ月公演キャスト、スタッフの皆様お疲れさまでしたー。
今回は遠征出来なかったのですが、向こうまで足を運ばれた方のお話
だと帝劇より更に進化した舞台だったそうで・・・く〜、行きたかった!
山口バルジャンにはもちろんだけど、黒豹な岡ジャベやポヨヨンな岡田
マリウスとか可愛いANZAエポとかに会いたいよぅ。
公演の終盤は天候と一緒で舞台上でもちょっと嵐が吹いたようですが、
無事に終了して良かったなぁ。
早く東宝さ〜ん、CD出して〜。公式サイトに一度載せた以上はこのまま
うやむやにはしないでねー(><。

次は夏のコンサートですね。こちらは行きます!
どんな感じになるのか楽しみ〜。

夕べ寝て、朝起きたら夢のようなことが起きてました。
こんなことがあっていいの?私、だまされてる?

2004年01月27日(火)



 すまん・・・

すんませーん、風邪ひきました(><。
インフルエンザは予防注射してるからただの風邪だと思うんだけど腹痛と熱でフラーとしてます。
ウィーンレポとかちょっと待っててください。

それから春の東宝エリザ団体観劇ですが、もしかすると数席分だけ再募集をするかもしれません。
詳細は2月になってから再募集をする、しない、含めてトップページに出します。

冬コミの新刊だった2003年後期観劇本「開幕ベルは華やかに」を宝塚アンさんに納品したので
今週中にはお店に並ぶかな?
サイトでの直接通販御希望の方はくづき宛にメールでお問い合わせ下さい。専用の通販ペ−ジを
作る余力が今はないので、すまんのう。

2004年01月25日(日)



 「マリア様のこころ」とエリザベート覚え書き

深夜のお嬢様アニメ『マリア様がみてる』。
徹夜仕事の前に仮眠を軽く取ってしまったら、あやうく見逃すところでした。
危ない、危ない。でも、既に舞踏会の練習シーン。
今日で1巻分は終了。ラストの祥子さまからのロザリオを受け取る時に祐巳が一瞬タメを
取るのに萌え〜。こういう微妙な「間」をちゃんと作ってくれると見ていて気持ち良いよね。
ただ寝ぼけ頭で見ていたせいか「あれー原作にこんなシーンあったっけ?」とか
「・・・話がイマイチよーわからんなぁ。」とか思った部分も多々あり。

結構アッサリと祥子さまが素直になっちまったなーという印象。
祐巳との関係性が薄い感じ。
柏木さんと祥子さまの関係の説明・・・アレだけ?
次の黄薔薇編での令さまと由乃ちゃんとの絆もこんなもんになるのかなぁ。
一番の見せ場が手術後の傷見せシーンじゃありませんように!(笑)

しかしこのエピソードでどうにも符に落ちないのが2人そろって「♪マリア様の心 
それはサファイア〜」の意味を知らないというシーン。
乃梨子ちゃんのような編入組ならいざ知らず、幼稚園からのリリアン生徒なのに知ら
ないって・・・2人とも先生のお話をちゃんと聞いていましたか〜?(^^;
志摩子ちゃんに聞けば一発解決間違いなしよ。
まあ、こういうところも2人らしいか(苦笑)

ウィーン版エリザのレポをまとめている途中なんですが、ポイントは↓な感じ。
ウィーンエリザは・・・
 ○まちがいなく「死」がテーマの物語だったこと
 ○「踊る」という事がとーっても重要なポイントだったこと
 ○シシィは女神様のごとくあらねばならぬこと
 ○トートはやっぱりカッコ良くて、やっぱりフランツの影は薄かったこと・・・いや、マジで

さて、まとめたらどうなりますやら。


2004年01月21日(水)



 フランツ・ヨーゼフの得意技

先日の日記でハプスブルク家の世継ぎは庶民の手仕事を身に付ける習わしがあったの
で、ではフランツ・ヨーゼフ陛下の「技」はなんだったんでしょうねー?という話を
書きました。
そうしたら、情報が来ました!キャッホー!!!Dさんありがとー。
陛下の得意技は・・・「家具」または「椅子」のギルドマスターだったようです。
ほほー、日曜大工ですか。(違うって)

彼はウィーンの街の城壁を取り払って環状道路の「リンク」を作らせたり、大きい建
物もボンボン建てて「建築皇帝」とか呼ばれていたという話も聞きますので、この特
技は言われてみると「なるほど」と思いますねー。
ウィーンには「家具博物館」もあったんだよねー、行ってみれば良かったかな。

滞在中にTVで↓なアニメを放送してたそうです。



(くづきが外出中にsibuyaさんがたまたま視聴。内容はゾフィー様に意地悪をされて
宮廷を追い出されたシシィちゃんの「諸国漫遊記」みたいだったそうな。く〜、見た
かった!)


『エリザベート』の劇場内に予想以上に家族連れ(それも小学生位の女の子多数)が
多かった理由はコレなのか?
ヨーロッパ各国では何度もリピート放送されているらしいのですが、日本でも東宝版
上演に合わせてNHKの衛星放送あたりでやってくれないかなー。


2004年01月20日(火)



 エースを狙って誠に集え!

昨日は旅行中実家に預けてあった荷物を引き取りに戻りました。
お昼御飯に両親と回転寿司。お寿司そのものが久しぶりだっったので満腹に
なるまで食べてしまった!ウマー。
母が喘息になってしまったらしく、吸入器についてネットで調べておけと
指令が。オ○ロンのはガラス製の吸い口の扱いが面倒だから他のメーカーの
を探して欲しいらしい。
どこのが良いんでしょう?こちら方面に詳しい方からの情報をお待ち
しておりますm(__)m

夜はお友達とチャット大会。
ウィーン旅行の話とミュージカル「エリザベート」の萌え話で深夜まで話に
花が咲く。つーか、くづきの話につきあってくれたDさん、Tさん、そして
Kさん、ありがとー(^^)

たまっていたビデオをまとめて鑑賞。
『エースをねらえ!』第1話。
ワハハ、これ面白いわ。原作のエピソードを上手く盛り込みつつテンポ良く
まとめてある感じ。全9回らしいので展開早いなぁー。ろくに練習してない
のに来週は音羽さんに勝っちゃうのか!?(笑)
ひろみ役の上戸彩さんはあまり好きじゃなかったんだけど、今回のは結構
好きかも。お蝶夫人の松本さんもデカいリボンにロールヘアで頑張ってるの
で良し。もう少しひろみの事を可愛がってる雰囲気があるといいなぁ。
でも、一番は内野さんの宗方コーチッ!
黒いコートで登場したところからやられた。一人だけ芝居のテンションが
違うのもコーチらしくていいぞ! 8(><)8
この話って忠臣蔵なんかと同じで先の展開や名シーンを知っていて見る人
が多いと思うのよね。そのあたりの期待を裏切らないでこの先も作って
欲しいなぁ。

『新選組!』第1話&第2話
今夜の放送前に1話をみないとね(^^;
いかにも三谷さんらしい雰囲気。最初が京都時代から始めるというのは
意外でした。でも、ここで隊士それぞれのキャラ紹介も兼ねているので
この先彼等がどんな形で登場してくるのか楽しみッスね。
黒船を見ての三者三様の意見や位置関係でその後の運命を暗示している
ところとか演劇っぽいなぁ、と。
で、今夜の第2話。
香取近藤が初回よりイイ感じです。初めて本当に人を斬るシーンの表情が
凄く良かったよ〜。これって、この先も期待しちゃってイイの?
今回の個人的ツボは一番最初が阿南さんの姿から始まったこと(笑)

下のウィーン旅行記はザルツ編の後半(1/8分)と吹雪の王宮編(1/9)の
前半を更新しました。この次はいよいよ「エリザベート」ウィーン版の
観劇記・・・のハズ。

2004年01月18日(日)



 エアメイルとマリア様

ウィーンにいる間に出した自分宛のエアメイルが届きました(^^)
お友達に出すのと一緒に自分にも記念になるからいいっかーとウィーンの中央郵便局
から出したのです。週末が入っても5日程度で届くんですね。
「WIEN」とだけそっけなく入った消印がイイ感じです。

コバルト文庫の『マリア様がみてる』のアニメ版が先週から始まりました。
絵も全体の空気感もわりとイメージ通りで、深夜枠なのがもったいないなぁーという
出来ですね。
小説版では「白薔薇姉妹派」(笑)なくづきですが、アニメ版では「紅薔薇姉妹派」
になりそうです。いや・・アニメの白薔薇姉妹はヴィジュアルがキラキラしすぎてて
ちょっと苦手かも〜。イラスト描くには華やかそうで良さそうなんだけどねー。
黄薔薇の令さまがモロ「宝塚」!ちっくなのは仕方ないかなぁ(^^;

ウィーン旅行記の2回目ザルツブルク編前半を↓(1/8分)にアップしました。
早朝の吹雪の山を汽車で走り抜けるとそこには・・・

2004年01月14日(水)



 帰って来ました

 6日間のウィーン旅行から帰ってきました。
 移動時間や時差の関係でウィーン滞在時間は3日半程の駆け足観光だったりした訳
ですが、シシィとフランツの所縁の場所をいろいろ巡ってきました。行く先々で聞く
フランツのエピソードは涙なしにはいられませんでしたよ。
 フランツ・・・貴方って人は(><。

 旅行記はとりあえずの暫定版を日記の方で公開した後でサイト再開に合わせて完全
版を載せたいと思っています。デジカメを持っていったら300枚も写真撮ってきちゃ
いましたよ(^^;
 天候には恵まれたような、恵まれなかったような。青空のザルツブルグと吹雪の
シェーンブルン宮殿を同時に体験できたのは貴重かもしれません。

 ウィーン版のミュージカル『エリザベート』は2回観劇。たまたまシシィとルドル
フは2キャストバージョンで観る事ができたのでラッキーでした(^^)やっぱり日
本版とは違いますねー。舞台装置や衣装なんかは当然ですが、シシィとトートの関係
性がかなり違う印象でした。根底には2人の絆があるものの、それが日本版のような
ストレートな「恋」や「愛」ではない感じですな。特に2人(と、そもそも言っても
いいものか)がお互いの想いに気がつくタイミングが違うのねん。
 ラストの抱擁シーンの意味がかなり違うのよー。「解放される者」「解放する者」
としての2人の姿がそりゃーもう美しいのさ。宝塚版のように2人で天空に昇っちゃ
たり、東宝版のように手を繋いで光に溶けるのもよいけれど、あくまでも「死」とし
ての役目を全うするトートが切ないですわ。

 「悪夢」のシーンで奈落に沈む陛下を観られたので感動〜。
 ムハー、カッコええですよ。沈む帝国をイメージした可動式のセリの上でハプスブ
ルクの紋章を船の舵のように抱きかかえて逃げまどう人々を導こうとするかのような
陛下。そんな彼に天上から煽るトート。そうそうこのシーンでシシィも一緒に舞台に
いるんですねー、当然と言えば当然なんだけど「おおーっ」と思いました。沈む世界
から抜け出そうと世界の果てで必死に空に手を伸ばすシシィ、対して舞台中央で紋章
や人々と運命を共にするフランツ・・・うわ〜ん(ToT)このシーンは実は結婚式の
後の舞踏会とセットになるシーンだったのね、と思ってみたり。

 トート役のMATEさんはちょっとベビーフェイスにマッチョな身体(胸板が厚いん
ですよ)、歌えばロックなお兄さん。カテコでファンがキャーキャー!になるのも良
くわかるなぁ。マイヤーリンクでのビスチェ女装は・・・東宝版のアノ人にもやらせ
てみたいわ〜。

 トートにお姫さまだっこされながら歌うチビルドルフに萌え萌えだったり、この物
語で唯一「まともな人間」なのがルケーニだったりと今までのイメージを良い意味で
裏切ることもありました(^^)つーか、この日本とのルケーニキャラの違いって高
嶋兄独自の解釈なんでしょうか。なんでルケーニが「Kitsch」を歌うのかという根
本に関わることだと思うのだけどなぁ。ウィーンのルケーニは普通にカッコエエ兄
ちゃんよ。(それとも今回のルケーニ役のSERKANさんの方が歴代ルケーニと違うの
かな?)

 このあたりの感想も旅行記の中で語り倒したいと思います。

2004年01月12日(月)



 ウィーン旅行記(暫定版)〜吹雪の宮殿めぐりと「エリザベート 1」編

今日は朝8時半のシェーンブルン宮殿開門に合わせて出発。
TVの天気予報は今日も悪天候を伝えています。・・・吹雪ですか。
ザルツ方面も今日は天気が荒れるようなので昨日出掛けて良かったかな。
7時に食堂に下りていくとロビーで丁度同じ日に一緒にバスで来た女性たちに会いま
した。彼女達は今日がブタペストへ遠出の日。
少し話をすると昨日はウィーンも天気がそこそこ良かったらしい。
話のついでにくづき暴走(苦笑)
「あのーブタペストには『モーツァルト!』のミュージカルを観に行かれるんです
か?」
彼女達も「エリザベート」を見に行くと聞いたので、ブタペスト行きも「もしや?」
と思ったんです。そして、もしそうならパンフとCDを買ってきていただけないものか
なーと(←うわー、最悪なヤツ)
対して答えは『普通に観光です(ニッコリ)』
・・・まあ、世の中ミュージカルオタばっかりじゃないわね。
となりでsibuyaさんがニヤリとしてました。

★粉雪のシェーンブルン宮殿
朝ごはんを食べたら早速ホテルを出ます。シェーンブルンは街の外にあるので路面電
車→地下鉄と乗り継いで30分位。駅に付くと小雪が降り始めていました。
正門をくぐると真っ白な庭園の向こうに黄色い建物が建っています。
観光バスで到着したらしい日本人の団体グループが宮殿の外観について説明を受けて
いる脇を通り、西側棟の入り口へ。(ここでも入り口に関する表示が目立たないんで
すよ、前を歩くロシア系グループの後にくっついて庭園をつっきりました)



まだ8時半にならないので入り口で少し待ちます。
中にはトイレがないので一応ここのに行っておくかーと女子トイレに行くとカギがか
かって開きません。えー?ここも時間にならないと開けてくれないのかなぁ。
とりあえずチケット売り場で入場券を購入。ウィーンカードで日本語オーディオガイ
ド付グランドツアー(全部の見学コ−スを見られるもの)が13ユーロから12.2ユーロ
になりました。

トレイが開かん〜。チケットを買ったのに中に入らないでホールにいるのを見ていた
チケット売り場のオジさんが「こっちこっち」とホールの別の場所にあったトイレに
案内してくれました。先程の団体メンバーらしい女の子も一緒についてきます。が、
そちらもカギがかかっていて開きません(^^;オジさんも「Oh!残念〜」と苦笑
い。時計を見ながら「もう少しすれば開けに来るよ」と言っていたのですが、結局8
時半を過ぎても開かないトイレ。お掃除オバさんが来ないので、とうとうチケットオ
ジさんってばどこかからかカギを持ってきてくれました(><。
オジさ〜ん、ありがとう〜〜〜〜っ!!!!
「だんけ・しぇーん」連発でお礼で言うくづきたちに「いいよ、いいよ」と片手を上
げてにこやかに去っていくオジさん、素敵。
チケットには入場できる予定時間があらかじめ刻印されているので、いつまでも入ら
ないでいると無効になっちゃうのかな?(そんなことないか?)
正直開かないならこのまま入るかのう、とsibuyaさんと言っていたところだったので
この親切には大感謝です。クロークにコートを預けて入ろうとしたら今度はオバさん
に「中は寒いから着て入らないと〜」と言われたし、なんか親切?

ここは中は撮影禁止。
シェーンブルンは宮廷といっても正式な手続きさえ踏めば、庶民でも直接皇帝に謁見
する事が出来る開かれた宮廷でした。見学コースも警備の近衛兵の間を通り、当時の
人々が謁見を待つ間過ごした控え室からスタートです。

どの部屋も綺麗だー。白い壁に金箔付き漆喰レリーフ、赤い家具がデフォルトです
が、各部屋ごとに壁が胡桃材で統一されていたり、綺麗な壁紙が貼られていたりとザ
ルツのレジテンツに比べると同じ豪華でもレベルが違う(^^;
ゴテゴテしてそうなんだけど、意外に落ち着く感じもするのは一部屋が意外に小さく
区切られているからかなぁ?天井がやたらと高いので目の錯覚なのかもしれないけ
ど。大きい窓も各部屋にあって明るい感じがいいのかなー。オーディオガイドからは
各部屋ごとのエピソードが流れています。

朝から深夜まで皇帝の義務として働きつづけたフランツ・ヨーゼフ陛下。晩年まで毎
日午前中だけで100人もの人と謁見し、食事の時間も惜しんで夜中まで仕事をした
彼。機械のように正確に日々の仕事をこなし続け生涯をハプスブルクの為に捧げたエ
ピソードに思わず涙が・・・と思ったらくづきの隣では鼻をすする音が。
「ごめん〜、私ダメだぁ〜」とsibuyaさんが鞄からあわててハンカチを出して泣いて
ました。うん、うん、陛下のエピソードは泣けるさぁ(ToT)

そんな彼の元へ嫁いで来た天然少女のシシィ。彼女の私室にはこっそり部屋を抜けだ
せる秘密の階段があったり、化粧室には大きな鏡が置かれていたりでなんとも対称的
な2人だったんだなぁ。

ハプスブルクと言えば忘れてはいけないマリア・テレジア一家。
なんつーか、凄い一家です。女帝のママは当然ですが子供達も才能豊かで彼らの残し
た絵画とか見ると・・・ホントにこれを姫たちが描いたの?と思う腕前です。うー
ん、素晴らしい。東洋趣味爆発の「中国の小部屋」。壁にはめ込まれた漆塗りの装飾
に鮮やかな寄木細工の床模様が「やりすぎ・・・」という程にオリエンタル。燭台代
わりは白磁に青い模様の小壷です。これは当時の感覚だと凄いインパクトだろう
なぁ。

なんだかくづきたちは付いてないんでしょうか・・・「鏡のホール」。幼い頃のモー
ツァルトが御前デビューしてマリー・アントワネットにプロポーズしたというエピ
ソードの部屋がまたしても改修作業中。うわーん、ザルツに続いてここでもヴォルフ
に振られたぞー(><。オーディオガイドから流れるレオポルトパパの誇らし気な日
記の内容が空しく耳元を流れます(涙)

そして「会議は踊る」の大ホール。
幅10m、奥行き40m大空間です。大シャンデリアが輝く大広間の天井にはハプスブ
ルクの繁栄をギリシャ神話の女神達になぞらえたフレスコ画。口をポカーンと開けて
眺める日本人2人(^^;フレスコ画を良く見ようと上を向いたまま広間をぐるぐる
歩いているのは端から見ると怪しいダンスを踊っているように見えなくもないか
も・・・
隣の小サロン(でもこちらも十分大きい)の窓から外を見ると・・・吹雪になってま
す。

時代は進んでナポレオンの遺児ライヒシュタット公の部屋。
ハプスブルクの跡継ぎは幼い頃に庶民の手仕事を1つ身につける習わしがあったそう
で、幼い彼は「庭師」としてバラ園の世話をして植物学の講議も受けていたそうで
す。唯一の友達だった小鳥の剥製が夭折した彼の胸像の隣に置かれていて、ちょっと
泣けます。
↑の特技のエピソードを聞いて
「フランツの得意技は何だったんでしょうね?」
「狩りが好きだったから『猟師』なのかなぁ」
「シシィが『皇帝ではなく街の仕立て屋さんだったら良かったのに』って言ったって
話がありますよね?もしやっ!?」
「うわー、ちょっとした服のほつれとか自分で直した方が早いとか言って直しそう
…」
深夜に独り黙々と繕い物をする陛下、シシィのドレスをこっそりお直ししておく陛
下・・・いやん(><。
おそらくゾフィー皇太后の方針は「職業『皇帝』に決まっているでしょ!」だよね。

宮殿内には学校の授業で来たらしい子供の集団とかもいましたが、時間が早かったの
と悪天候で空いてました。外に出てみると真っ白です。
庭園の彼方にはグロリエッテという展望台をそなえた館があるのですが・・・雪の強
さに断念。宮殿の名前にも関連したネプチューンの泉(雪だるま状態)まで行って
戻ってきました。

シェーンブルン動物園には最近パンダが2頭中国から来て大人気らしいです。名前は
中国名があるものの通称フランツとシシィと言われているとか。ホントに!?

馬車博物館では陛下の日常馬車に式典用の8頭引きの華麗な馬車、そしてシシィやフ
ランツにも使われた葬儀用の漆黒の馬車を見て来ました。
革張りの馬車は手入れが良くされていて今も使えそうだなぁ。

★吹雪の王宮で遭難事件
丁度お昼になったので市内まで戻ってカフェで軽く食事。
シュテファン寺院近くの「カフェ・モーツァルト」に入ります。ウェイターさんが日
本語メニューを出してくれたぞ。
sibuyaさんは「ウィンナーシュニッツェル(ウィーン風カツレツ)」くづきは「グ
ラーシュ・ズッペ(パプリカ入りのビーフ野菜スープ)」塩気が強いけど身体が温ま
るなぁ。sibuyaさんのカツも少し分けてもらって食べてみると、思ったよりアッサリ
味で美味しかったです(^^)

外の雪は一段と強くなっていますが、いつまでもカフェでまったりする訳にもいかな
いので王宮目指してGO!



移動する時にはちゃんと地図を確認しましょう。
「カフェ・モーツァルト」の目の前はすぐに王宮の敷地です。なので、手近にあった
ゲートから中に入ってしまったのが失敗。本当はアウグスティーナ教会の前を通って
ミヒャエル門側から入らなくていけなかったのに熱帯博物館側からブルク門側に回っ
てしまったんですねー。結局王宮の周りを吹雪の中で30分以上歩くはめになってし
まい予定外の時間を取ってしまいました。

ここもオーディオガイドがありますが、別料金。最初に銀食器などのコレクションを
見てから陛下とシシィのお宅訪問。
シェーンブルンよりもこちらの方が日常の住まいとして使用されていたところなので
生活感が感じられる展示品や調度品が多くありますね。
陛下が毎日の謁見に使った書見台。この前に立って下々の者と会ったんですねー。
執務室に飾られた家族の肖像の数々。特に最愛のシシィの肖像画や写真の量には圧倒
されました。現在の展示用にこれらの絵や写真を飾った訳ではなく、当時の写真を見
ても同じ状態。フランツってやっぱりシシィマニアだー(^^;
ウィンターハルター作の髪を降ろしたシシィの絵を前にお仕事に励む姿って・・・。
上品かつ最高の素材で造られた質素な部屋。この大量の家族の肖像は陛下の寝室にも
飾られていて、彼の複雑な心情を垣間見る様でした。

シシィの部屋には噂の美容体操道具が。これを使って驚異のウエスト50cmを維持
した訳ですが、度重なる食事制限にこれらの機具を使ってまでも自分の美貌を維持し
ようとした意志の強さはある意味感動ものです。フランツとは正反対のベクトルだっ
たけど、彼女もまたある面では驚異的な精神力の持ち主だったということなんでしょ
うか。彼女の私室の机の上に置かれた書類についてオーディオガイドでは「遺書」と
言っていて、くづきとsibuyaさんは「何ーっ!?」と色めきたったのですが、実際は
遺書というよりも何かあった時の為の「遺言書」のようでした。

大サロンにはミュージカル「エリザベート」の1幕ラストでお馴染みの白い夜会ドレ
スにエーデルワイスの髪飾りをつけたシシィと礼服を着た陛下の2枚の肖像画が飾れ
ています。しかし、見学コースのルート設定の為か部屋を入って最初にシシィが見え
るように左側の壁にシシィが部屋の中央の壁に陛下が、という配置で飾られているん
ですよ。
・・・この配置だと2人の視線がそっぽを向いてしまふ(ToT)
なんでこー飾るんかなぁ・・・わからん、ウィーンの人の気持ちがわからん。(皮肉
なのか〜?)

等身大のシシィ像が置かれているはずの16番目の部屋に入ると像がない!マリーア
ントワネットが使った家具とかもあるはずなのにない!マリーの道具は丁度日本で開
かれていたジュエリー展に貸し出されていたようで行き違い。しかし、像は?
sibuyaさんがここまで来て見られないなんて〜とプチパニック!ガーン、ガーンと
ショックを受けながら隣の部屋へ移動すると・・・ありました(^^;
白いシシィはそこに立っていました。
うう、腰はやっぱり細いなぁ・・・指も細い〜。こんなスタイルの人が実際に歩いて
いたのかー、ココを!この廊下を〜ッ!!!
すんません、くづきも壊れぎみでした。

豪華なダイニングルームを見てルドルフとフェルディナントの両皇太子の記念室を見
てから王宮を後にしました。

★期待はずれのフィガロハウス
シュテファン大聖堂の前を通ってフィガロハウスへ。
おっと、ここはウィーンカードは使えないのか。
モーツァルトが「フィガロの結婚」を作った当時に住んでいたアパート。彼の人生の
中で一番幸せだった時期とも言われていますが、正直イマイチでした。いや・・・展
示とかが本当にただ並べただけって状態でしかも館内のオバちゃんもオジさんも無愛
想なんだもん。閉館間近に行ったのが良くなかったのか(><。
ザルツではほとんど見なかったコンスタンツェのやり手ぶりがわかるような展示でし
た(苦笑)出口付近にとってつけたように猊下の肖像画が飾られていたのもなんだか
なぁ・・・くづき達の後から入ってきた観光客老夫婦の旦那さんがやけに陽気で静か
な館内で一人展示品を見る度に喜びの歓声のようなものをあげているのが可笑しかっ
た。(←こんな感想でごめん)



この辺りから北側のエリアは細い路地がいくつもあって古いウィーンの町並みが残っ
ているそうです。家々の門から中を覗くと中庭があって、とても趣がありますね。天
気の良い日に日中に散策するには良い場所かもしれません。
日もすっかり落ちていよいよ『エリザベート』を見にアン・デア・ウィーンへ向かい
ます。

でも、その前にちょっと寄り道。
オペラ座横のCDショップ「ARCADIA」でお買い物〜。ここでミュージカル雑誌の
「musicals」を購入。隔月刊なので去年のレミゼが表紙の号と最新刊のエリザ特集号
の2冊を買いました。このお店もウィーンカード割引が使えるので欲しいCDがある時
は覗いてみると良いかも、です。CDや本以外にもオペラ座の歌手の人のプロマイドや
やミュージカルグッズ、ウィーン観光土産も扱ってます。指揮者の小沢さんのポス
ターも売ってたよ〜。

まだまだ粉雪が降っています。
このまま止まないのかなぁー。

そんなことを思いながら金色キャベツのゼツェッシオン前を歩いて「Elisabeth」のロ
ゴ看板が輝く劇場目指して雪道をテクテク。



以下、続く。


2004年01月09日(金)



 ウィーン旅行記(暫定版)〜ザルツブルクの青い空

時差ボケなのか早朝4時頃に目が覚めました。まだ早いなぁ・・・どうしようか
なぁ、と思っていたらsibuyaさんもモソモソと起き出したのでそのまま起きることに。

昨日の街探検の時にくづきは身につけていたトルコ石付きのネックレスをどこぞで
落としました(><。「旅の守り石」なのでこいつを選んでつけてきたので、ちと
ショック。うーん、雪を小降りにしてウィーンまで飛行機を飛ばしてくれた時点で
力つきたか、石よ。

TVをつけてみるとやっぱり通販番組をやってます(笑)。これって世界共通なのか
な。他にヒュー・ヘフナー主催の「プレイボーイ」誌新年パーティの様子。
肌もあらわな美女達が画面にあふれてるぞー、いいのかぁ。
天気予報はやっていないかなーとチャンネルを変えるとニュースショーの中でやって
ましたが、ものすごくアバウトなオ−ストリアの地図にお天気お兄さんがペタペタと
天気のマークを貼っていくだけという「当るのかな?(不安大!)」というのしか
やってませんでした。
それによると本日のウィーンの天気は曇り&小雨、気温はかろうじで-温度にはなら
ないようです。そしてザルツブルクも同じく曇りの模様。

予定では7時の汽車に乗る予定だったのですが、その前の6時過ぎのにも乗れそう。
ホテルにお願いしてあるお弁当は5時半には出来る・・・「出掛けちゃいます?」
「そうねー」ということで5時半過ぎにはホテルを出発。フロントで部屋のカギを渡
すと「ああ、お弁当の人だね〜」とホテルの人が食堂から袋を2つ抱えてきてくれま
した。アルミホイルに包まれたパンらしきものとリンゴやジュースなどが入ってま
す。
『だんけ・しぇーん』と思いきり日本語でお礼を言って雪の積もった氷道を路面電車
の駅まで歩きます。

★吹雪の山を越えたなら
西駅には30分程で到着。ホームには既にくづきたちが乗る汽車が待っていました。
チケットは2等車。確か2等車でも個室があったはずとテクテク先頭の方へ歩いて
いったもの見つからず。(ホントはもう少し先の1両だけ個室タイプだったのでし
た)普通の座席に座りました。特急電車なので席もゆったり目でこれで充分だね。発
車前に車内をウロウロしている長髪のお兄さんがいて「?」と思っていたら、その人
が車掌さんでした(^^;
日本の車掌さんであんな長い髪を後ろで束ねてる人なんてありえないんだもん。

片道3時間。こちらの汽車は発車ベルなんてなくいきなりスーッと走り出します。
緑の季節ならば外には延々と田園風景などが広がるのでしょうが、今日はガスで真っ
白。それどころか途中から雪が降り出して吹雪状態に!
お弁当を食べながら「ザルツの天気は大丈夫かなぁ・・・」「城塞には行けないかも
ねぇ」

雪のせいか少し遅れぎみ。予定の到着時刻が近付いてもまだ結構手前の駅にいるよう
いです。そのまま雪の中を走っていくと次第に空が明るくなってきました。
雲の隙間から光が差し始め、雪はいつの間にかやんでいました。
そして・・・なんと青空と太陽が顔を出し始めたのです。

「おお〜晴れたよ〜」くづきとsibuyaさんは2人で大興奮!



そのまま日が昇る速度に合わせたかのようにザルツブルグに到着。
見事な青空が頭上に広がっていました。
駅のインフォメーションで『ザルツグルクカード』を購入。これは19ユーロでザル
ツ市内の電車・バスが24時間乗り放題。そして!博物館や美術館、城塞への入場が
無料になるのです(^^)見学する場所にもよるけどかなりお徳よ。
窓口のお姉さんが「××は休みなんだけどいい?」とパンフを見ながら言ってます。
「ん〜?1箇所だけならいいや」と話を良く聞かずに買ってしまったのですが、これ
が後で大変なことに・・・。

またまた路面電車で旧市街区へ。・・・あれ?なんだかやけに見た事のあるものが目
に飛び込んでくるぞ。何故電柱が???
そうなんです。ザルツの市街地には電信柱がたくさん立っているのです。
しかも駅前の通りはゴチャゴチャしていてまるで日本のどこかの駅前のようです。
こ、これは・・・なんだかイメージと違う街だ。

★城塞への険しき道
橋を渡った辺りで降りて旧市街へ。お店に挟まれた路地を抜けたら目の前にはお城と
教会が立ってました!さすがにこちら側は世界遺産の保護地域。
イメージ通りの姿ですね。
山の上にそびえる城塞。雪が朝日に光ってキラキラしてます。
まずはお城に行くの〜とケーブルカーの乗り場へ向かってポテポテと歩きながら町並
みを見物。マリオネット劇場のパパゲーノ人形がガラスケースの中で踊っていまし
た。



ケ−ブルカ−乗り場へ着くと貼り紙があります。ハッ!これはもしやっ!!!
先ほどのインフォメーションでもらったパンフを開くとお姉さんが大きく×印をつけ
てくれたのが、コレでした。
1月は年始のお祭りが終わった後はお休み期間になってしまうとは。
「ど・・・どうします?」
城塞ははるか上の山の頂上。徒歩で行くルートも当然あるのはあるのですが、雪の
残った道を登る訳で・・・。
「せっかくだから行きましょう!ああ見えても結構近いわよ〜」とsibuyaさんに励ま
され登山コースへ。
前半は階段道。普段ほとんど運動をしないくづきはこれでも辛い(^^;
ある程度登ったところで下を見ると旧市街の町並みが広がっています。
「あ、綺麗かも。でも山の上からならもっと綺麗だろうな」←こう思ったら後は登る
のみ!
山道はジャリがまいてあるとは言え、日陰部分は半ばアイスバーンと化してます。
時々ツルッと滑りそうになりながら15分程で入り口に到着!城塞が開くのが9時頃
からなのでまだ人も少ないようですね。
入り口でザルツブルクカードを見せます。このカードにはICチップ付。機械でデータ
を読む事で1回だけ入場無料で入る事ができるようになっています。



このホーエンザルツブルグ城は中世の城塞です。なので巨大な石が組まれた高い壁、
堅牢な扉に砲台、とかなり無骨なお城です。度重なる戦闘でも難攻不落の城だったの
が納得できるガッシリした造りに惚れ惚れ。
そんな外見の中には歴代の大司教が暮らした華麗な居住区が隠されているのです。
今では木のベース部分が出ていますが、当時は壁一面にベルベットが貼られ、装飾も
色鮮やかだったのでしょう。こんな部屋に暮らして更に城下を眺めて暮らしていれ
ば、そりゃぁもう「わはは人間がゴミのようだー」となるやもしれません(笑)。
「白い金」と呼ばれた岩塩での収入は莫大なものだったんだろうなぁ。
場内の見学コースは時間制だったのかな?くづきたちが受付にいった時には10人位
の人が待っていて、受付は無人。しばらくすると入場チェックの人と案内係りのオジ
さんが来ました。このコースは日本語のオーディオガイドがあるのでそれを借りて各
部屋を回ります。(案内のオジさんはホントにカギの開け閉めだけ。一部屋見たら次
の部屋へ全員で移動します。なので、現地の人もガイドフォン片手に回ります)



お城の一番上の見晴し台からの眺めは最高っ!!!
青空をバックにアルプスの山々と玩具のような街が見えます。



さて、そろそろお城を降りますか。
またあの雪道下って。
もうお昼近い時間なのでこの山道の人通りも増えました(笑)
しかし観光の方なのかベビーカーを押しながら坂を登ってくるママさんがいてビック
リ。滑ったらどーすんだ!?
途中で登り疲れた子供が「うわーん、もう登れないよ〜」と泣いていたのが可愛い
かった。頑張れ、チビ。登れば素敵な景色が待ってるぞ!
行く時は開いていなかった坂の途中のお土産物屋さんもオープン。
入り口にはモーツァルト印のチョコレートが山積み状態(^^;
ちなみに↓が恨みのケーブルカールートです。



ホントはここから城塞に潜入だったのになぁ。砦の壁をくぐりぬけて入りたかったで
す。残りの写真は広場の巨大チェスに興じる爺様と若者。ついでにこんなところで
「黒の乗手」発見。(本当はピエタ像です)

犬の散歩をしている人多数。大型犬とマルチーズが人気らしい。キャンキャンと子犬
が自分の3倍は大きい犬に喧嘩売ってました。
あとかなりお年を召した老婦人が何人も一人で歩いているのにちょっと驚きです。
足元とか杖を持つ手先とかがかなり危なっかしいんです(^^;うちの田舎のお年寄
りたちの散歩より更にハードそう。そんなお婆ちゃまたちが赤いウールのワンピース
に黒のチロリアンハットを頭に乗せている姿はなんだか可愛らしかったり。

★光りの園
ドームに入ります。入り口のおじさんに日本語で「帰りに寄付をお願いします」と
言われてしまいました。高い天井の通路を進んで一番奥のドームの真下に進むと
そこには「神の恩寵」って奴が確かにありました。
空からの光が天窓を通して祭壇に柔らかく降り注ぎ、ド−ムの内側に描かれた宗教画
は明るく照らし出されています。薄暗い内陣からこの光の溢れる場所へ歩を進めれば
その美しさにため息が出ます。
外の天気が良かったこともあってドームの白い壁と描かれた宗教画のコントラストが
鮮やか!椅子に座って熱心お祈りを捧げる人も大勢いる中でしばらくボーッと上を見
上げていました。
こういう巨大な建築物、それも「神」ってものに捧げる為に作られたものを見る時は
いつも不思議な気持ちになりますね。信仰という物の持つ力とその為に注がれる人々
の情熱と労力、財力に涙が出そうになります。
sibuyaさんも同じような状態で聖堂の中を彷徨ってまして、気が付けば小1時間も中
にいました。

ここの地下には歴代の大司教の墓所もありまして、そちらには更に深い祈りを捧げる
人の為の礼拝所が設けてありました。(さすがにこちらには立ち入れず(^^;)
帰りの受付にはさっきのおじさんはいなかったけど、寄付箱に少しだけですが入れて
きました。信仰心はありませんが、こんな素晴らしいものを見せてもらってありがと
うーの気持ちで一杯でした。



★猊下のおうちに行ってみる
さーて、次はいよいよ猊下のお屋敷だーッ!
ドームの隣のレジテンツへ。あれ、入り口が判りにくいなぁ。階段を登っていっても
人がほとんどいないし。うーん?とりあえず3階まで上がってしまいました。
するとお土産ショップのようなものがあり、受付があります。
「ここ?」
ショップのレジの先に入り口があるのかと思ってフラーっと入って行くと、おじさん
に「勝手に入っちゃダメだよー、チケット買ってね〜」と怒られてしまいました(^
^;
だって、おじさん電話しててこっち向かなかったじゃん。ショップのレジがチケット
売り場も兼ねていました。おじさん、ゴメン。
ここでもザルツブルクカードを見せて、荷物とコートを預けます。

中に入って気がつきました。
ここはレジテンツはレジテンツでも「ギャラリー」の方だ!
うわーん、絵しかないよ〜(><。その絵も玉石混合って感じですね。郷土画家みた
いな人の作品も結構展示してあるようで、ルーベンスの隣に「おや?」な感じの絵が
並んでいたり。ここはサクッと見て出る事にしました。

住居エリアは2階の方が入り口です。
今は建物の一部が大学に解放されているとかで、受付自体が階段の踊り場と直結で地
味〜な感じに開いているだけなんですよ。日本だったら「ここが入り口ですよー!」
と大きく看板でも出てそうなものなのでスルーしてしまってました。(多分ドイツ語
が読めれば表示がちゃんと出てたとは思うのですが…)
ここもオーディオガイドがあるので「じゃぱにーず、bitte!」とお願いして借りま
す。レジテンツ内部は予想通りの超ゴージャスな造りです。

ウィーンでもいろいろなとこで見る事になる漆喰で造られた天井の繊細なレリーフ細
工にギリシャ神話をモチーフにした天井画。壁一面のゴブラン織に赤い布張りの家具
たち。お金かけてます!感がタップリ・・・でもちょっとヤボったい?(苦笑)
街の英雄モーツァルト絡みでコロレド猊下の話もオーディオガイドでは結構出て来ま
す。(城塞では「難攻不落の城をナポレオンに無血開城させて逃げた」と散々な言わ
れようだったし)
ロココやバロック調の華美なものよりも「歴史主義」でシンプルなものを好んだらし
い猊下。彼がモーツァルトと一緒にヴァイオリンを演奏したという某ミュージカル
ファンの女子なら「キャー!」と黄色い声を上げそうなお部屋は、なんと改修作業中
でした(^^;ざんねーん。猊下の私室には専用の小さい礼拝堂があり、そこで朝晩
の祈りを捧げていたそうです。
フランツが使った部屋というのもいくつかあって陛下の肖像画もドーンと飾られてい
ましたよ。観光シーズンを外している為かくづきたちの他にはほとんど観光客はいな
くてゆったり見る事ができて良かったです。





★モーツァルト一家は裕福か?
次はモーツァルトの家。
ゲトライデガッセの隣の道を歩いていくと小さい市場開かれていて、果物や野菜、花
や食べ物の屋台が出ていました。ナンネールが買い物したのもこの辺りよねー。

黄色い壁のヴォルフの生家。
さすがにここは観光客が多かった。中は写真撮影禁止なので見るだけ。
部屋数は広めの5部屋で思っていたより大きく、天井が低いのを除けば結構良いお
家です。各部屋にヴォルフの楽譜やパパの手紙などゆかりの品々が飾られてました。
窓の外にはドームも見えます。
ここで彼が暮らしていたのか、と思うとちょっと嬉しい。
同時にここからレジテンツやドームを往復する暮らし(もう一軒の家からの方が多
かったとは思うけど)ってどんなだったのかな、と。
絶対的な階級差がそこにはあったんだろうとついさっき見て来たレジテンツの中を思
いました。

★トンボ帰りで美術館

「ごはんどうしますか?っていうよりウィーンに戻る時間をどうしましょう?」

予定では3時半頃の汽車でウィーンに戻る予定です。
今は3時少し前。今から駅に向かえば間にあうけど、もう少し街を見て行きたい気分
もあります。「魔笛の家」もミラベル宮殿も見てないしなぁ、でも夜はウィーンで美
術館のレイト営業に行くんだよねー。
ここは決断のしどころです。
「戻りましょう」
路面電車の乗り場まで歩きながらお土産屋さんをいくつか覗いてみます。
民族衣装のお店にかなり心引かれたのですが、ショーウィンドウのお値段を見て
泣く泣く断念。sibuyaさんも「うわー可愛い〜、欲しいなぁ。でも、高いねー」と同
じく断念。チロリアンな衣装は日本の晴れ着みたいなものですから、相応のお値段な
のよね。日本の浅草で海外からの観光客向けにヘンテコ着物を売ってる理由がわかっ
た気がしました(苦笑)

駅の売店でお昼代わりにパウンドケーキを買いました。これが甘さ抑え目でなかなか
美味しかったです(^^)ザルツは小さい街だったけどやっぱり観て回るには1日必
要だったなぁ・・・次に来る時は1泊するつもりで来よう。

ウィーンへの帰路では途中でまた天候が悪くなり、定刻よりも15分程遅れて19時
前に西駅へ到着。ここから地下鉄に乗り換えて「美術史博物館」へ向かいます。
通常は6時に閉館なのですが、毎週木曜日は夜の9時まで開いているんです。夜なら
人も少ないだろうし、ゆっくり絵も見られるだろうと。
広い館内にはいわゆる「名画」がこれでもかーと飾ってあり、どこから見始めていい
ものやら(^^;
閉館までの2時間ゆっくりと館内を巡り目の保養。
ブリューゲルの「バベルの塔」はここにある青空バージョンよりもオランダにある赤
い塔に暗雲立ち篭める…バージョンの方が私は好きかなぁ。「農民の婚宴」は細かい
ところまでジックリみちゃいました。ルーベンスとレンブラントの作品が結構多かっ
たのが嬉しい〜。
特別展でフランシス・ベーコン展をやっていたのだけど、その会場にポツンとまぎれ
て展示されていたヴェラスケスの青いドレスのマルガリータ姫の肖像画なんか可哀想
でした。…だって周りは半分溶けかったような人間描写の肖像画ばっかりなんだもん
(笑)怪しい場所に間違って入り込んじゃった小さい女の子みたい。(隣にピカソの
少女の絵が並んでいたのが唯一のお友達?)
「メデューサ」の絵は生で見ると迫力ありすぎです。切り落とされた首と髪の毛に
なっている蛇達のうねり具合の生々しさにウヘー。
「マグダラのマリア」の「ああ、どうしてあんな人が気になるのかしら〜」な表情に
萌え萌えだったり、ヨーゼフ2世の弟、トスカーナ候の美形ぶりに見愡れたりと、楽
しんできました。

1階のエジプトコーナーも閉館間近に覗いたら貸切状態でミイラとくづきの2人だけ
の薄暗い展示室〜。出来の良い彫像とか持って帰りてー。
閉館10分前位になると鐘が鳴り時刻を告げます。

ここのミュージアムショップにはシシィのエーデルワイス髪飾りのレプリカがあると
聞いていたのですが・・・実物は随分小さいなぁ。
「sibuyaさん〜買うの?」「うーん、買わない(^^)」おっと。
自分用に画集購入。25ユーロ位。


博物館の中には『カフェ・ゲルストナー』の支店が入ってます。ドームの下でお茶と
は優雅な。

最寄りのBurgringからまた路面電車。夜は冷え込みます。じっとしてると足元から来
ますねー。
待っている間にスタンドでホットドッグを買ってみることに。
今日の夕飯はこれだー。25cm位のフランスパンの頭1/4位で切ってそのまま長
い方をトースター棒に差し込んで温めます。温まったとこに鉄板で焼き立てのソー
セージをグッと差し込んでケチャップとマスタードをタップリ!さっき切った部分を
フタ代わりにして「ハイッ」と渡してくれました。3ユーロ位。
熱々のソーセージが美味しい〜。なんていう種類にソーセージだったのかな?何種類
か焼いていたので一番美味しそうだった少し黒っぽくて香辛料で味付けされていそう
なのを選んでみました。(sibuyaさんは普通のフランクフルトをチョイス)パンもパ
リッ!とした皮とフカフカの中身がいいなぁ。でも量が多すぎたーっ(^^;
sibuyaさんと半分ずつで丁度良かったな。結局寝る前には食べきれず、翌日の朝御飯
前に残ったソーセージ部分だけ食べて、パンの部分は1/3位ごめんなさいしてしま
いました(><。

ホテルには10時前に戻りお風呂に入ってゴロゴロしたら就寝。
明日も早朝から動き回ります。


2004年01月08日(木)



 ウィーン旅行記(暫定版)〜出発編

 いよいよ今日からウィーン旅行です。
 JALのAVAツアーという格安ツアーなので飛行機とホテル(+ホテルへの送迎付き)
のみであとはフリーで6日間。一緒に行くのはsibuyaさんです。
 週明けにウィーンは大雪が降ったので、その関係で出発前日は飛行機が欠航してし
まいかなり不安な気持ちでこの日を待ちました。出発準備などで前夜は零時過ぎに寝
て、朝は4時半起きです。眠〜ッ。
 早速成田空港のサイトでフライト情報チェック〜!!!う、さすがに時間が早すぎ
て今日のオーストリア航空の情報はまだわからず・・・飛ぶよね?(^^;

 朝御飯をサクッと食べて6時半に家を出発。ここからJR→京成と乗り継いで成田
へ向かいます。お正月明けで早い時間なので電車は大荷物で乗ってもさほど迷惑を
かけすに済む混み具合。成田空港の地下の売店でカバンに入れ忘れた目薬を買って
から3階の受付カウンターへ。
 待ち合わせ時間の9時。sibuyaさんは既にソファーで待っていました(^^)

 受付のお姉さんに到着後のレクチャーを受けてから出発ロビーへ。今日は問題なく
フライトがあるようなので一安心。ホッ。
 オーストリア航空へはロビーからバスに乗って移動でした。赤い制服のお姉さんた
ちに出迎えられて機内に。おお、個人モニターもレフトフットも付いてる〜。席も窓
側だしいいんじゃないですか。
 ここから約12時間のフライトです。
 日本をお昼に出て、同日の日暮れ頃にはウィーン着。時差って何度体験しても面白
いよね。
 機内食。味はともかく「日本そば」と「パスタのマヨネーズ和え」が一緒に出るって
どういうメニュー構成なんだ!?デザートのチョコレ−トケ−キの甘さに…。

 機内の放送で「本日のウィーンの天候は『雪』、又は…『吹雪』となっております』
 何それ〜!?思わずsibuyaさんと顔を見合わせます。だ、大丈夫なのか・・・?

 映画を観て、グーグーと寝ている間にウィーン到着。窓に下は厚い雲が広がってい
て着陸体勢に入る時は白い綿の中に沈み混むような感じでした。雲を抜けた〜!と
思ったらあっという間に着陸。う〜ん、雪が降ってます。パウダースノーらしく窓に
パラパラと粒が当るのが見えますなぁ。寒そう〜。
 現地時間の3時過ぎに到着。予定より少し早い時間です。ウィーンの入国審査は
在って無きがごとし。ロンドンでもほとんど何も聞かれなかったけれど、ここは更に
スルー状態。

 出口を出ると迎えの人が待っていました。もう一組の到着を待ってホテルへバスで
向かいます。案内の方はこちらに長く暮らしているらしい上品そうな日本人のおば様
でした。(お名前が・・・名字がこちら名字だったので覚えられず)
 交通事情や治安についての説明を受けている間にウィーンの街が見えてきました。

 「ついに来ちゃいましたね〜」とsibuyaさんと話しながら石造りの街を抜けていきます。
 ホテルのロビーでまた詳細をレクチャー。明日のサルツブルク行きの為に長距離電
車の乗り方や切符の買い方を聞き捲ります。早朝に出発することを告げると「じゃあ
ホテルで朝食は食べられないですねー。お弁当を作ってもらいましょうか」。
 なんと!
 駅で何か買えばいいやーと思っていたので、簡単なものでも作ってもらえると嬉しいなぁ。

 一緒に来たもう一組の女性グループは明後日ブタペストへ行くそうなので同じよう
にお弁当を作ってもらうようにお願いしてました。

 部屋のカギが開かない・・・カギを差し込んで回すとカチッ!と音がするのに押し
ても引いても全く開きません。何よ〜これは〜。例のおば様は先にもう一組の部屋へ
備品チェックに行ってしまったので、くづきとsibuyaさんの2人はホテルの廊下で
しばし呆然・・・。
 開くのにコツがいるそうで結局戻って来たおば様にも開ける事が出来ず(^^;
ホテルの部屋係りの人に来てもらって開け方のコツを5分程練習。何やってんだか(苦笑)

 この時点で5時過ぎになっており、外は真っ暗です。
 これから街の下見にGO!明日の鉄道の切符を買う為と移動時間確認も兼ねて西駅
まで行ってみることにしました。
 ホテルのロビーで『ウィーンカード』を買います。
 これは市内の鉄道、バスが72時間乗り放題で更に美術館や観光名所、買い物など
も割り引きしてもらえる観光用カードなのです。
 出発前日の深夜に以前ウィ−ン旅行をしたことのある友人に「『ウィーンカードっ
てお徳っすか?買う方が便利ですか?」と尋ね、「買いなさい!いろいろ観光するな
ら便利だよ〜」とオススメされたカード。
 早速使うぜ!

 路面電車にゆられてリンク沿いを移動。雪が積もった白い街は綺麗です。
途中で地下鉄に乗り換えて西駅へ。
この駅にはシシィの像があると聞いていたのでそれも探してみると・・・あったよ。
切符売り場やお店が並ぶ広場に立ってました。でも落書きされてるわ〜。綺麗にして
あげてよ(><。

 窓口で並んで切符を買うつもりだったのが窓口には結構な列が。
「どうしようか?」と横を見ると誰も並んでいない切符の自動販売機がありました。
画面表示のボタンを押していくだけで買えそうなので、こちらで買うことに。
ドイツ語→英語への表示切り替えが出来るので問題なくサクサク買えました。
 往復で切符を買うと10%引きになるようです。
 ザルツブルクまで往復で55ユーロ位。

 街のお店やスーパーは6時か7時には閉まってしまうところが多いそうなのですが
駅の中のお店はある程度遅くまでやっているみたいです。『ANKER』というサンド
イッチ屋さんで夕食購入。ターキーを挟んだサンドイッチが美味しそう〜。

 真直ぐホテルには帰らず更に市内偵察。
明後日に観劇予定の『エリザベート』を上演している「アン・デア・ウィーン劇場」
へ行ってみます。今日は休演日なので無人の劇場前。舞台のポスターが貼られている
入り口だけ観て「ウヒャ〜、カッコいいねー」としばし盛り上がります。
 向側にはナッシュマルクト市場があるのですが、こちらも時間が遅い為にお店は
ほとんど閉まっていました。

 ここからオペラ座前まで雪道をあるいて、再び路面電車に乗ります。ライトアップ
された王宮や市庁舎を観てプチ観光。

 明日は7時の汽車にのってザルツブルク日帰り旅行です。

2004年01月07日(水)



 あけおめです・・・

2004年もよろしくお願いいたします。

年末に実家に帰ってみたら、なんとネットに繋がっておらず(両親はあまりネットを使わないので
解約しちゃったそうな)サイトの更新も日記も書けずというおマヌケな状態でした。
年末年始の日記は後日アップします。ごめん〜。

いよいよ明日ウィーンへ行くのです・・・が!
なんと今日はウィーン方面は大雪で飛行機は欠航です。
現地のWebカメラ(http://www.magwien.gv.at/english/webcam/cityhall.htm)は銀世界を映しております。

だ、大丈夫なのかしら???
これは「極東の怪しいヲタは来なくていいわ〜」というシシィの意志か(ToT)
冬コミで同時期にウィーンへ行くとおっしゃっていた方は無事に辿りつけているのかなぁ。

明日の朝には成田空港のサイトにフライト情報がでるのです。
無事に飛行機が飛びますように!
念をこめた「てるてる坊主」を枕元に置いて今夜は寝ます(笑)

2004年01月06日(火)
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