under one umbrella

2005年04月30日(土) もう駄目。



今日は毒吐きな日記です。
そういうのが苦手な方は、どうぞ回れ右をお願いします。




いいかげん、彼女彼女と表記するのもあれなので、
名前でもつけてあげようかと思う。
このときの「チビ女」とか、
このときの「彼女」。
同一人物で、今となっては1番関わりたくない人になってしまってる。
名前は、阿比留さんとでもしとくかな。




寺島は、一時期は阿比留さんを嫌がってたものの。
最近はむしろ、好きらしい。
中学からの知り合いで、桃子より身近な分、
桃子より好きだろうな。


そういえば、とあたしは思い出す。
あたしと付き合いだしたときも、
阿比留さんとあたしで迷っていた寺島。
阿比留さんが熱を出したとき、
お菓子を持ってお見舞いに行った寺島。


好きなんじゃん、とあたしが言うと、
今の寺島は苦笑する。
そこで肯定したとき、
怒りはしないけど完全に寺島を見下すあたしを、知ってるからだろう。



そう、別に怒りはしない。
恋人同士ではないし。
だけど、阿比留さんを選ぶ男ってだけで、
もう駄目。
こっちから捨ててやる、くらいの勢い。
あたしがプライド高いせいもあるけど、
あたしの中では、
彼女とその彼氏たちは全て格下。

あんなキンキン声とよく一緒にいられるわね、てなもん。



あぁそうだった。
あたしのダイエットは、自分と寺島のためだけじゃなくて、
阿比留さんを完全に見下すって目的もあったんだった。
身長が低くて、童顔で、
胸がないっていうのが目下の悩みどころの彼女を、
痩せて、大人っぽさを完璧にモノにして、
今度会ったときに羨ましがらせてやろうって。






寺島の理想は、
髪型はゆるゆるパーマで、
身長は160以下で、
痩せてて、可愛い子。

あたしの身長は166であるし、
ことごとく外してくれるのね、と言ったら、
まりあがダメって言ってるんじゃないよと必死になってた。


その話と、阿比留さんの話と、
桃子の話をしてやるのが、
最近の寺島をいじめる方法かな。





ちなみにどうやら阿比留さんもあたしを嫌いなようだけれど、
あんたに嫌われたって何でもないわ、といった感。
そっちのほうが気楽だし。


もし寺島が阿比留さんを好きだ、と言ってあたしとの別れを選んだら、
きっと涙など1筋も出ないに違いない。
それはそれでいいかもね、なんて思ったりする。
楽。




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2005年04月29日(金) 自爆。



どんなに涙が止まらなくても、
どんなに胸の奥が痛んでも。
願いは決して変わらないし、
信じることもやめたくない。


寺島の笑顔がどれだけ大事か、
信じられないことにどれだけ傷つくか、
それを忘れたくなくて、
あたしは笑う。





寺島の体温とか、腕の力とか、
唇の感触とか、火傷の痕とか。
究極的にはそんなものも要らないんだ。
あっても笑顔がない、
その辛さが1番心に堪えるから。
懐かしい、辛さだけれど。









昨日の電話で、寺島は、
「桃子ちゃんが好きって宣言する。
まりあをこれ以上悲しませないためにも」
って言った。
嬉しかった。



だってね。
あたしはよく、偉そうに寺島への気持ちを語るけど。
欲しいものを我慢せずに言ったら、
昔のように愛して欲しいんだ。
昔のように想って、
あたしだけを見てて欲しい。


とても自己中で、
身分不相応で、未練がましくて、
カッコ悪すぎて、バカバカしい願い。
寺島を信じる気持ちに、
それが関係ないとは言えなくて、
苦しかったりするんだ。自爆。


そしてそれがもうありえないことも、
ずっと前からわかってて、
この関係がいつか必ず終わることも、
寺島が新しい人を見つけていくことも、
あたしの頭の中にはちゃんと描かれてる。


それでも、寺島が他の人との話をすると、
あたしの眼には涙が溢れる。
どうしようもないせつなさに包まれる。
そんなあたしの悲しみを、陽ちゃんが汲み取ってくれる。
解放してくれようとする。
だから、嬉しかった。










けれど、今度は寺島のわがまま。

「じゃぁ、抱き合うのはもうなしね」

って言ったら、

「えっ…………イヤだー」

なんて子どもみたいに。



「ダメ。どっちか」

「まりあじゃなきゃイヤ」

「矛盾してない?」

「…………」



と、こんな会話が朝の4時まで続いていた。
なんだ、よく幸子に言われていたけど、
初めて実感した気がする。
うちらって馬鹿だ。






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2005年04月27日(水) こんなこと



昨日は睡魔のため。
今日はレポート作成で携帯放置のため。
寺島の電話とメールに気づけなかった。

昨日の分は今朝気づいたのでどうしようもなかったけれど、
今日の分は10分前だったので電話。
少し恨みがましい声と、セリフが聞こえた。
いろいろと意地悪なことを言っていたのは、
昨日からきっと寂しかったのだろう。




未来の話をして、
結婚の話になって、
お互いがお互いを対象から外していたけれど、
あたしは、何も悲しくはなかった。
自分がとても忙しいからだろうか。


未来なんて本当にわからない。
4ヶ月前は、まさか自分がテニスを始めるなんて思わなかったし、
ダイエットに本気になることも予想してなかった。
どうせ運動など出来ないし、
どうせ続かないだろうと思ってた。
こんなことは、これからきっと増えるのだ。


例え悪いことが起きても、
自分さえ確かならば大丈夫だと、
今のあたしは思う。
いつか光を見つけられる。
一筋でいい、それだけで未来が見えるから。



わからないから歩いていける。
離れたくないと願いながら。
笑顔を祈りながら。
今日は何が出来るかと想いをめぐらす。











そして自分自身のために歩き、あたしは変わる。
なんて素敵な響きだろう。
ただその未来のためだけに、今日を歩むのだ。

そんな自分に惚れることは、
別段悪いことでもあるまい。








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2005年04月26日(火)



駅から家に帰る道に、
国道から入ってくるための道と交わるところがある。

高校時代、
携帯を持っていなかったとき、
幸子と話したいときは、
その道が交わる場所で、何時間も待っていたっけな。
幸子の帰り道だったから。


ときには幸子より先に寺島が通って、
その頃は友達だったけれど、
一緒に帰ろうー♪と言って寄って行ってた。



藤原と電車の時間が合えば、喋って帰っていたし、
藤原と2人で寺島を待って、つかまえたりもした。


高校が楽しくなかったあたしには、
その帰り道が楽しみでもあった。
今日、誰かに会えるかな。





当時からあたしは、
寺島と仲が悪くなると、
離れるとかメールを拒否するとかやってた。
「好き」って明確に感じてたわけじゃないけれど、
特別な存在では、あった。



幸子を待つあたしの横を、
寺島が、「バーカ」って言って通り過ぎていって、
いつもなら「何よー」って怒って呼び止めるところを、
ふん、っとあしらって。
理由は忘れてしまったけど、寺島から離れようとしてた。

そしたら逆に寺島が寄ってきて、
「どうした?反応がないとつまらない」
って。


きょとん、としてしまって、
すぐに可笑しくて笑ってしまったのを覚えている。
それだけで、離れようとしてたことなんて忘れてしまった。
そんなあたしは、変わってない。
ふとそう思うときがある。




メールを拒否したときは、
寺島が駅で待っててくれた。
まだ何にも始まってなくて、ただの友達だった。
あのときも、そんな寺島を見るのが、
くすぐったくて、嬉しくて。






帰り道が一緒じゃなかったら、多分、
付き合うことになんてなってなかった。
同じ学校に行ってても、なってなかった。
いろんな要因が重なってて、偶然もあって、
4年後の今、
形はどうあれ、あたしは寺島の傍にいて。
寺島の笑顔を近くで見れて。


ありがたいなぁ、なんて思う。
思える、幸せ。









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2005年04月25日(月) それでも、



まりあ、といつも寺島はあたしを呼ぶけれど、
まりちゃん、と不意に呼ばれるときがある。
小さな一瞬、温かくなる。






確か会うのは約1週間ぶりなのだけれど、
そんなに離れていない気がするのはどうしてだろう。
今日が終わればまたバイトがつまっているのに、
別れるのが寂しくないのはどうしてだろう。



それでも、目の前にある寺島の肌に触れたかったし、
体温を感じたかった。
あたしが流したT.M.R.のライブビデオに苦笑しながらも、
肩を抱いてくれた。
ライブに泣くふりをして泣いていたなんて、
きっと気づいていないに違いない。




竜崎君になら抱かれてもいいかも、
という冗談が通じなかったのは本当だったんだろうか。
冗談が通じないふり、という冗談だったんだろうか、
本当のところは、
寺島がすねた(ふりの?)まま眠ってしまったのでわからない。
起きた寺島は上機嫌でくっついてきたから、
あたしはホッとした。







すぅっと、体に力が入ってきた気がする。
ありがとう。
あたしはどうやってお返ししたらいいのかな。
もらうものが大きすぎて、わからないよ。








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2005年04月23日(土) ただ、ただ。



あたしはたまに見失う。


自分可愛さに、
本当に欲しいものを忘れてる。



あたしが欲しいのは、
優しさでも気遣いでも体温でもなくて、
ただ、あなたの笑顔だ。



そのことを忘れない。
失ったら全てが終るから。



明日も、お日様の下であなたが笑えますように。
祈っています。
応援しています。




2005年04月22日(金) すごくない?!



まだほんのり蒼い空に浮かぶのは、白い月。








「ねぇ陽ちゃん、ほら、

夕方なのに月が出てる」








古本屋さんからの帰り、
あたしは指を指してみせる。









「あぁ、俺が呼んだからな」















「マジで?!すごくない?!

星と交信してるよ?!」




笑いながらあたしがツッコんで、

寺島も、



「太陽系崩せちゃうナァ。

危ない危ない」



なんて言って笑う。













こんなありえない冗談が、
いつものことのあたし達は、
藤原や幸子からよく呆れられる。



でもあたしは、
とても慈しんで大事にしてるものだったりするのよ。
笑えるのが1番だから。




もし寺島を失っても。
あんなに楽しく笑えたじゃないかと思えることは、
重要だと思うの。








昨日寺島は、何も言わずに手を広げた。
それが“おいで”というジェスチャーであることに気づくのに、
2秒ほどかかった。

口で言わなきゃわかんなくなったか、と嘆いてみせる寺島に、
だって久しぶりだったから忘れてた、と言ってやった。


でもありがと。
嬉しかった。








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2005年04月21日(木) とか?



あなたに背を向けて目を閉じる。
背中に感じる体温が、温かくて心地良い。
別に何か不満だったわけではなくて、
ただその体勢が楽だっただけ。

しばらくして、
追いかけるように寺島が後ろから来る。
更に温かくなって、そして安心する。
最近、こんなことが増えた。



きっと前だったら泣けていたのだ。
幸せだからじゃなく、何かが悲しくて。
だけど今のあたしは。
疑わなくていい幸せの中にいて。





信じない、信じられない、
というのはただの保身だ。
事実に惑わされず信じぬく。
それが愛だ。


そんな、本の中のセリフが、
かなりわかってしまう自分ってどうだろうか、とか、
考えてしまったけれど。


もう既にあたしは、
信じられないと言いつつ信じてしまう沼に、
とっぷり浸かっている気がする。



心が決めるのだ。
寺島を信じる、と。






何を信じているのか、自分でもよくはわからないし、
かろうじて言葉に出来るのは、
今まで一緒にいた時間とか、
寺島の態度とか?



寺島の背は明らかに伸びて、
抱き締めてもらうと、すっぽりとあたしの顔が埋まる。
高校生の頃はこの辺りだったよ、と、
寺島が首の辺りを手で示して笑って。
「それだけ長く一緒にいるのね」
と、弱弱しくもあたしは声に出せた。



怖かったんだ。
あの日のように、過去を否定されるのが。
寺島は、聞こえなかったのか、何も言わなかった。




でももうあたしは怖がらない。
陽ちゃんは、否定なんかしない。
忘れてもない。


うん。
大丈夫。







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2005年04月20日(水) どろり



部屋からの帰り道、
寺島がぽつりぽつりと心を開く。
部屋にいるときに好きなだけ話してくれればいいのに、
と思うけれど、
無理矢理聞き出すのもどうかと思う。
大体あたしは、そういうのが下手だ。



話したいときに、どろりと出してしまえばいい。
そのときは全部、受け止めてあげる。







5日連続バイトの後の、3連休。
まだ新しい生活サイクルに慣れないでいる。
ストレスはうっすら溜まっていた様で、
今日の午前中は気が狂いそうに苛々していた。


けれど、山田詠美を読み始めるとそれは止まった。
改めて、あたしにとっての本の有り難さを思い知る。


久しぶりに昼寝もして、
夕方寺島が来る頃には、すっかり普通。
睡眠不足もあったんだろうな。


バイトは嫌だけど、
寺島とゆっくり街を歩くときのお金くらい欲しいから。
ストレスを溜めないように、
学校もちゃんと行けるように、
早くこの生活に慣れよう。







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2005年04月17日(日) 違うのね。



4月だというのにカッと照る太陽の中、テニス。
似合わないからと帽子を買ってなかったあたしに、
さりげなく寺島が貸してくれた。


返せと言われても笑って返さなかったのは、
まだ優しさの余韻を感じていたかったから。




あたしはこないだ、
あたしを見て話を聞いてくれることを、
有田君がしてくれると書いたけれど、
昨日、寺島はしてくれてた。

あたしが気づいていなかっただけだ。





コンタクトをしばらくつけずにいて、
久しぶりにつけると、
世界が明るくて、
こんなにキレイだったのかと感じるけど。

世界は何も変わっちゃいなくて、
ただあたしの眼が変わっただけであって。
そんなことを、最近思う。




寺島は、きっと何も変わってない。
あたしが変わっただけ。
寺島の優しさを、信じられるようになっただけ。



それだけなのに、違うのね。
信じることって、だから大切なのね。





バイトで当分会えなさそうだから、
次会うときに、
「何か違う」って思わせるぐらいに痩せてるといいな。






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2005年04月16日(土) もう1度



バイトの1時間前にアラームを設定して、
過ごしていた今日。
アラームの5分前に寺島はあたしを急かして、
隣から起き上がらせた。


何のためにアラームをつけたのよ、と口をとがらせてみたけれど、
効果もなく、
しぶしぶ準備に部屋を出た。


部屋に戻ってくると、寺島はすっかり帰る準備を終えていた。
少し寂しくなりながら、携帯の画面が違うことに気づいた。
どうもムービーを撮ったらしい。
今見てごらんって寺島が言うから再生したけど、
どうも声がちっちゃくて聞こえない。
そう寺島に言うと、

「バイト頑張ってこいよ」

と、目の前でもう1度撮ってくれた。




何だかんだ言って、
起こしてくれる人は有り難いと思う。
バイトなんだからと言ってくれるのも、嬉しい。
そもそも、
今日はいろいろと嬉しいことがあったのだけど。


バイトも3日目になって、
切れかけてたパワー。
寺島は、しっかりとあたしにくれた。
ありがとう。
今よりダイエット頑張るって、誓うよ。






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**

掲示板を新しくしました。
古いほうもしばらくは残しておきますが。
よろしければメッセージくださいね。
お待ちしております。



2005年04月14日(木) 勝手に



やっぱり、君との時間は楽しい。



有田君は、今日の帰りの電車で、
一緒に座らないかと声をかけてくれて、
あたしの爪を褒めてくれた(!)けれども。
いろいろ話すあたしを、優しい目で見てくれたけれども。
寺島の隣にいるときほどの安心感はない。


あたしの何かを褒めてくれることも、
あたしを見ながら話を聞いてくれることも、
あたしが寺島に望んでることばかりで、
有田君はそのままそっくりくれるのに、
あたしの心は穏やかなまま。



寺島のことが辛いときは、
周りのいろんな男の人にときめいて過ごすあたしで、
ミーハーを発揮するのに、
この人にだけはそれがない。



珍しいわ、とあたしは、
勝手に彼をレア物扱いしてる。心の中で。







また、「初めて」が増える。
昨日は初めての、お風呂。

寺島の部屋についている、小さめのお風呂で、
一緒にあったまる。


上がると、
寺島は久しぶりにメガネをかけていて、
(最近コンタクトに変わったので)
あたしは自然ににやけてしまった。


でもそれであたしが喜ぶのは、
寺島はよくは思わないらしい。
かっこいいと思っているんだけどな。







未来を想うことは、出来ないけど。
あなたの「初めて」をたくさん奪ってゆくことは、
嬉しいと、今は思う。






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2005年04月12日(火) ふと気づくと



寺島との雰囲気が悪くても、
今のあたしにはやることがたくさんあって、
やってれば忘れてる。


講義の課題をしなきゃいけないし、
ダイエットもしなきゃいけないし、
ネットも少しはしなきゃ生きていけない。



そんな自分はとても好きで、
このまま頑張れたらいいと思う。
恋愛中心の生活は、あまり好きじゃない。




それでも、やっぱり。



雰囲気悪いのは、嫌で。
八つ当たりされるのも嫌で。



ふと気づくと、苦しくなる。




でも、どうしたらいいかわからない。





喧嘩をしたことがないというのは、
こういうとき不便。







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2005年04月11日(月) ダメだなぁ



「誕生日おめでとう」
今日は誰の誕生日でしょう?
もう何年も、あたしの頭に染みこんでる。
小田の誕生日。



午前中にメールを送ったのに、
ずっと返事がなくて、
あの人は人気者だから、返事に忙しいのかなぁ、なんて。
仕事もあるだろうし。
だから夕方にはもう忘れかけていたんだけど、
帰りの電車で着信。
とるだけとって電車だから後でねっと言って切った。


久しぶりに聞いた、小田の声は。
あたしをにやけさせっぱなしで。
電車の中なのに相当怪しかった。
ダメだなぁ、と思いつつ。



数時間後に交わした、10分程度の会話は。
数年前に毎日交わしていた2時間の電話と、変わらず。
あたしはそれが不思議で、たまらなかった。
変わっていることと言えば。
小田が運転しながら、イヤホンマイクで喋っているくらい。

小田はあたしがあげたメールにいたく感動して。
たくさん「ありがとう」と言ってくれた。
「覚えててくれたんだね」って。
あたしにとっては、当たり前のことだから。



いつも、優しいのよね。
あなたの声は。
やすらぐ、響き。









でも、気づいたのが。
電話の向こうの小田が、
何だかいつもの寺島に似てるってことで。
「疲れたー」と、
子どものような声で話してきてて。
「どうしたの?」
ってあたしが聞いて。
あれ、これじゃいつもと変わらないじゃんと独りごちた。
そして苦笑する。






あたしがこの2人だけに本当の恋をしたのは。
どこかで2人が似てるからなのかな。

優しさの種類も違うし、
どこ、って確実には言えないけど。


それがあたしに恋をさせたのかな。
想うだけで幸せで、
傍にいないと苦しくて、
想われないのが切なくて、
それでも失いたくない、
本当の恋。







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2005年04月10日(日) 「まったり」



あたしには、
辛くて聴けない曲が2曲ある。

小田に恋していたとき、とか、
寺島と別れたとき、とか、
そんなのでは、意外になく。


ケンさんと付き合っていたとき、
そして別れたとき、に聴いた曲だ。


付き合っているとき発売された、
T.M.R.-eの「月虹」。
別れたときTVから流れて来た、
ユーミンの「Lost Highway」。


それはただ単に、
初めて付き合った人だからなのか…よくはわからない。
耳に入るたびに、すごく申し訳なくなって、
同時にあの頃を思い出す。


でも。
昔の恋を懐かしく思うのは、
今の自分が幸せだからこそ、だものね。


寺島と別れたら辛くなるのは、
多分林原めぐみ、あたりかな。





今日は昼から雨がやや強く降っていたので、
テニスはなしで、
雨の中来てくれた寺島と、
「まったり」をテーマに過ごしてみたり。

珍しいことではないけど、
今何も思うことがないのは、
きっと余計なことを考えなかったから。
隣で孤独を感じることがなかったから。

それは別に寺島が特に優しくしてくれるわけでもなくて、
ただあたしが落ち着いただけ。

明確に「変わった!」とは思わないけれど、
少しだけ穏やかな気持ちが生まれたような。
気がする。




たくさん笑って。
たくさん抱き合って。
要するに、いつもの暇な日だったということ。



あぁ珍しく。のろけ日記。






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2005年04月08日(金) 耳打ち



「愛してる」という言葉ほど、
信用できない言葉はなかったの。





1ヶ月ほど前。
いつものメンバーで、あたしの家で飲んで。
そのうち父が帰ってきたので、
ファミレスに移動した。

何しろ酔っ払ってるので、
皆眠そうで、
結構低めのテンションのままうだうだとしていた。

竜崎君が、こそこそっと隣の藤原に耳打ちをして、
藤原が、
「そりゃありえんでしょう」
と笑った。
何を言ったのかすっごく気になるーと笑ったら、
寺島も同じように、
隣のあたしに耳打ちしてきた。
『愛してる』



またそんなこと言って、とあたしは流したけれど、
後で、すごく寂しくなった。

そのセリフを、寺島が本気で言うはずないから。
きっと嘘で。
でもそれはあたしが、嘘だとわかると寺島が知っているからこそ吐く嘘で。

だってもしあたしが本気でとったなら、
後でうるさくなる。
それは嫌だろうに、何で言ったのかってこと。

だからあたしは。そう解釈して。
その場は流して。1人で泣いた。
「愛してる」という大事なセリフが、当然のごとく嘘になる。
そんなの、寂しすぎる。

あたし、擦れすぎ?




一昨日の電話で。
あたしは、そのことを初めて寺島に話した。
あのときほろ酔いだった寺島は、覚えてなくて、
それも少し寂しかったけど、
寺島は言ってくれた。
「嘘では…ないんだけど」


本当に?と聞く勇気は、まだあたしにはなくて、
急いで軽く否定した。
照れ隠しに近かった。


昨日一緒に過ごしたとき、
聞いてみたら、
「愛してるかはわかんないけど、
今空から槍が降ってきたら、守るよ」
だって。
槍?






信じられる、ということは。
とても、幸せなこと。

もうあたしは。
あなたの隣で孤独を感じることは、ないのかもね。






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2005年04月07日(木) 電話する?



ごめんね。
こんなに早く解決するなんて思ってなかった。


いつものように、
あたしがここで思いをぶちまけて、
落ち着いて、
陽ちゃんにまた笑いかけられるようになって、
陽ちゃんの機嫌が直って、
あたしの機嫌も直るんだと思ってた。

そして忘れたふりをして、
1人になると思い出して、
泣いたり落ち込んだり考えたり。

時間が経てば、能天気なあたしは本当に忘れて、
少しだけ陽ちゃんを信じて、
写真や、言葉を残してみたりして。
だけどそれは、
何かしらの出来事ですぐに壊れて、
それは陽ちゃんの不機嫌であったり、
桃子のことを持ち出したりで、
またあたしは信じることをやめて。
ここに悲しみだけが残る。


その繰り返しだった、今まで。
陽ちゃんがあたしのことを受け止められるなんて思ってなかったから。




昨日の日記を書いた後、
「爆発してよ。本音が聞きたいから」
ってメールが来て。
「難しい。あたしは自分の感情に自信がないから」
と返して。
その後、長いこと返ってこなくて。
本音が聞きたいって、本当かな、って思って、
長文メールをカチカチ打ってたら、
メール受信のマークがついて、
急いで消して受信したら、
テニスの話で。

あぁ、またかと。
本音が聞きたいなんて、
あたしの日記を読んだ後の軽い気持ち、
もしくはからかいだったんだと思った。
そしてあたしはまた、普通に返した。

何通目かのメールの最後に、
それこそ軽い気持ちで、
別に陽ちゃんのせいだという意味ではなくて、
「陽ちゃんに長いメール書いてたんだけど消えてしまった」
って書いた。
そしたらすぐに、
「ごめん 電話する?」
って返って来て。
あれ?って拍子抜けしながら返事を書いた。
「迷惑じゃないなら…」

ちょうど、水曜のアニメの時間だったし。




アニメが終わった後、
少しずつ話をした。
長文メールに書いてたことも、話した。

桃子の話をしても、あたしがやり過ごすから、
本当にどうでもいいのか我慢してるのかわからない、
って言うから、
傷ついて欲しいんだ?って言ったら、
そーじゃなくて反応が欲しいんだよって。
怒ったりとかって。

怒る権利なんかないじゃん!って言ったら、
権利がないとかあるとか考えてるとこも嫌なの!って言われた。

…同じこと考えてたこと、あったなぁ。




信じることは、怖かった。
傷つくのが怖かった。
だけど。失いたくもなかった。
そうして選んできた、今までの道。


もうそろそろ。
本当に、信じてもいいの?








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2005年04月06日(水) 全部全部



もううんざりなんだ。
傷つくことも、泣くことも、
怒ることも、後悔することも。


寺島があたしを傷つけるのが楽しいらしくて、
次から次へと手を打って、
そのことに薄々気がつきながらも、
何でもないよといった顔して普通に喋るあたし。


そうして1人で涙を流すのだけど、
それはもう嫌だと思った。



こないだと一緒なんだ。
傷つけられて、あと一歩でさよならと言ってしまいそうで。
だけどあたしのことだから、
言っても続かなかったりして。
だからもう絶対に言わない。


でもそしたら、
あたしはどこまで頑張ればいいのかわからなくて、
どこまで我慢すれば寺島にぶちまけていいのか、
寺島がどんなことをすれば爆発しても許されるのか。

あたしはきっと許せないのだ。
そんな自分は、限りなく。



正しい道はどれなのかわからないけれど、
手を離すことも、陰で泣き続けることも、
落ち込むことも、
全部全部許せない気がして、
大人になりたくて、もがいている気がする。





逃げることも出来ない。
だって他の人なんて想像がつかないもの。





でも、このままじゃ何も変わらないと思うから。
せめてこの日記には、ありのままを書こうと思う。


寺島が読むことを意識してるけど。
もう隠し事もしない。


いつもいつも、メールは消しとけよって言ってくれる、
藤原の優しさには申し訳ないけど、
君のことも全部書くよ。

それで傷つけるなんてきっと自意識過剰だから。
それぐらいで壊れる信頼じゃない、
くらいには信じていたいから。



矛盾だらけだけど。
正直なところ。




**


いつもは日記を書いた直後にBBSのレスをさせていただくんですが。
今日は落ち着かないので、まともなことを書けないと思います。
ごめんなさい。
明日中には、必ずレスしますので、見にいらしてくださいね。




2005年04月05日(火) ふん。



ギリギリまで寺島と一緒にいて、登校。
少ない時間でも、会おうとしてくれることは、嬉しい。



寺島の携帯に、知らない女の子の画像。
寺島は慌てて笑って、携帯をロックする。
でも結局、見せてくれた。
メル友ねー。ふぅん。


最近は、
面倒でメールしてないらしい。
もしそれが本当なら、
寺島は昨夜の電話で、
「まりあと会ったり電話したりするのは面倒じゃない」
って言ってたから、
あたしの勝ち。うん。





一緒にいる時間の中で、あたしは時々、
寺島に失望したり、信じられなくなったりするけど、
寺島は確実に、あたしのことを信じていて。
あたしが自分の後をついてくるのが当たり前で。

そう思うと。
絶対に裏切りたくはないし、
傍にいる意味があると思える。

信じて良いよ。
あなたが別の人を見つけるまで、
あたしは悪あがきを続けるから。
傍にいたいと叫ぶから。
約束するよ。




寺島はあたしのおなかの肉を枕に見立てて、
ちょっと癖になりそうだの気持ちがいいだの言ってた。
ふん。
そのうち肉なんかなくなって出来なくなるんだから、
今のうちしとけばいいわ。





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2005年04月03日(日) この先ずっと



最近実感したのは、
あたしはやっぱり、
文章を書くのが好きだということ。


小学生のころは小説家になりたくて、
パソコンで打っては印刷して、
楽しんでいた。
今は、
「創造する」ことが好きなわけではないな、
と思うので、
その職業を夢見ることは、やめている。



日記を書くことで、
あたしは随分救われたし、
強くなれた部分も、たくさんある。
そのせいで、正直今は書くことがないのだけど、
続けていきたいな、とは思う。



エンピツにいることで、
大切な出会いもあったし、
世界も広がった。
ここは、居心地がいい。








最近の私は、何故だか落ち着いて。
嫉妬やらなんやらの感情が収まったように思うけど。
それが一時期ではなくて、
この先ずっとであればいいと思う。
その方が楽だし、相手のためにもなると思うから。

まぁ、ある程度の誠実を求めることも、
大事だとは思うけれどね。




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2005年04月01日(金) まだ何にも。



時々、自分の昔を憎むことがある。



何も知らないでいて、
調子に乗って、
何もわかっちゃいなかった。

本当に尊敬すべき人を。
人の愛し方を。
本当に大切にしなければならないものを。

得てしてそういうことには。
失ってから気づくものだけれど、
今のあたしなら、失わないうちに大切にすることが出来る。

大切さは、昔も知っていたのに。
大切にする術を、知らなかった。


それは、罪だ。





あたしは、今年もぼんやりと思い出す。
6年前の今頃を。



6年前の今頃もぼんやりとしていた。
あたしの大事な人の、病気が発覚した直後だったから。



風邪だと言ってたのに。
ただの咳だと思ってたのに。
末期の肺癌だなんて、嘘なんでしょ?
そんなに突然、終わるわけ、ない。



あたしの大事な人。
あたしを愛してくれた人。
まだ何にも。
何にも恩返ししてないよ?



ねえ?
どうしてこんなにあたしは無力なの?
どうしてあたしはここにいるの?
あの人は、海の向こうで苦しんでるのに。
どうしてあたしは学校になんて行ってるの?





ただただ苦しくなる。
それは今も続いている。


あの人を助けて。
誰か助けてよ。
そんなことばかり。繰り返し願う。



もうすぐ命日。
7回忌。
早いな…。




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