心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2005年06月26日(日) 紛失

郵便貯金通帳をふたつもっています。「ぱ・る・る」という普通預金の通帳です。
以前はいくらでも作れたので、何冊も持っていたのですが、最近はなんだか知りませんが「ひとり2冊まで」と決められて、統合させられてしまいました。
「国際ボランティア募金つき」という利息の中から勝手に募金が天引きされるオプションが付いたのが一冊と、それなしのが一冊です。実は片方は、AAの地区委員会の会計用に使われています。

自分が会計役をやった時に、とりあえず委員会の金を現金で手元に置くのが嫌だったので、郵便局の通帳にしました。なぜ郵便局かというと、JSO宛にせよセントラル・オフィス宛にせよ、支払いは郵便振替になっている場合が多く、局へ行く方が、銀行の支店に行くより便利だからです。

口座名は「AA長野地区委員会」で作ることにしました。郵便局員は、申込書を見て「これは団体ですね」と言い、「何か約款のようなものはありませんか?」と聞かれました。僕はこまってしまったのですが、たまたま鞄の中に入っていたミーティング・ハンドブックの最後のページの「AAの12の伝統」を差し出しました。
「これ、コピーしてもいいですかね」と言うと局員は後ろに引っ込んで、コピーを取ると、委員会の名前で通帳を作ってくれました。ただ、住所と連絡人がないといけないので、それを僕の名前にしておきました。なので、一応は「僕の通帳」ということになっているのですが、通帳もはんこも僕のところにはありません。
ついでに振り込み口座も作っておきました。
いまでは、団体としてきちんとした約款がないと団体名での通帳は作れないようです。

もう一冊の通帳は、僕の手元にあって、主にネットオークションの決済用に使われています。以前にも書いたように、オークションの送料を口座に振り込んでもらって、実際の送料は財布から支払っていると、そのぶん貯金しているのと同じ効果がでてしまいます。
そこで、送料分の金額だけ、ときどき引き下ろしています。

実は通帳とカードを一緒に管理しています。郵便口座の場合には、通帳と暗証番号だけで引き下ろしもできるので、カードを持っている意味はありません。ただ局員に勧められるままに作っただけです。なので、通帳の袋のなかに一緒にカードも入っています。

先日局へ寄ったついでに、通帳で数千円を引き下ろし、家に帰って確かめると、袋の中にカードがありません。おそらくATMの前で落としてしまったのでしょう。
僕はとるものもとりあえず郵便局へとって返すと、ATMの周囲を探しましたがカードは落ちていませんでした。誰かに拾われてしまったのでしょうか。

しかたないので、局員に「カード落としちゃったんですけど」と言うと、局長が出てきて「亡失届けを出してくれ」と言いました。僕はカードを無くしたままだと気持ち悪いので、とりあえずカードを無効にするために届けを出すことにしました。
はんこを持参し忘れたのですが、代わりに運転免許証を見せればそれで良いといいます。

どうせカードは使わないから再発行はしてもらわないつもりでいました。
ところが「再発行料千円をください」と言うではないですか。カードはいらないというのですが、亡失の届けと再発行の届けは不可分のものだというのです。あげくに「届出書にはんこをついてもらわないと困る」と言い出すではありませんか。遅くとも明日の午前中までに、はんこを持参してもらいたいというのが彼の言い分でした。

おいおいおいおい。話がちげーじゃねぇか。はんこはいらないんじゃなかったのか。俺は家が近いからいいけんども、これが遠くから来ているヤツだったりしたら、どうなるんだ、かわいそうだと思わないのかぁ、あんあん。という言葉はとりあえず飲み込んで、いったん家に帰った僕でありました。

再度局へと向かう車の中で、まあ穏便に不満を述べ立ててやろうと、通り一遍の文句は考えたのですが、付いてみると局長は来客中でありました。かといって、一緒にATMの周りを探してくれたかわいい女子局員に言うべき事柄とも思えません。
しかたないのでその日はそのまま引き下がりました。

しかし、夕方電話がかかってきて、明日、はんこを持って再度訪問して欲しいというのであります。僕が住所の欄によけいなことまで書いたので、通帳に書いてある住所と違ってしまい、これでは書類が通らない。そのため訂正印を押しに来て欲しいというわけです。

局長は来客中であったのですが、わざわざ席を外してわびに来てくれました。この場合、どっちが悪いのでありましょうか。道路のこちら半分とは何でしょうか。ともかく、キッチンペーパーをおみやげにもらって帰りました。

そんなことがあった先週でありました。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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