心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2005年06月25日(土) 棚卸し表

僕は商家に生まれ育ったわけでもないし、商学高校に行ったわけでもありません。
実際として商売にたずさわったことがないので「在庫管理」というのは、頭の中の概念でしかありませんでした。

勤務している会社にも、棚卸しという作業はありますが、同じものが複数あること自体がまれなので、整理棚に部品が「ある・ない」程度の管理しかしたことがありませんでした。

5月から副業で、とある種類のコンピューター部品の不良品を仕入れ、修理し、それを販売するというのを始めました。もとは不良品なので、普通の人は手は出しませんが、いわゆるマニアの人は修理上がり品を買って少しでも安くあげることに喜びを見いだすものです。しかも、「一週間だけだけど保証」をつけて、だめだったら金は返すとしたところが、信用を得たのか売る方は順調であります。

仕入れる作業は結構面倒です。毎日のように宅急便や郵便局員が来ます。修理の作業も時間がかかります。売る作業も面倒です。
すぐに順調に動作をし始めて、テストをパスして売られていくものもあります。逆に、なかなか修理上がりにならなくて、手間ばっかりかかるものもあります。いつの間にか、僕のパソコン部屋には、部品がうずたかく積み上がり、管理もままならなくなりました。

そこで表を作ることにしました。品番・仕入れ値・状況・売値・・・。
そうするといろんなことに気付いてくるようになります。
「このシリーズのものは、利益がよく出る」
「このシリーズのものは、不良在庫ばかりがたまってしまう」

売り物にならない(修理のあがらない)在庫は、置いておくと場所を取るだけ無駄だし、手間をかけると時間の無駄です。こうした不良品は、500円でも100円でもいいから、売れる値段で不良品としてふたたび市場に流してしまった方が、結局は得です。そしてそういうものにはもう手を出さない。

逆に良いものは、どんどん仕入れていけば、利益へと結びつきます。

「きちんと棚卸しをしない商売はすぐに倒産する」とAAの本にも書かれています。なるほどそういうものなんだと、最近になってようやく理解した次第であります。いまはこの副業の「棚卸し表」を更新するのが日課になっています。

さて、自分の中で良いものと悪いものを分けるためにも、やっぱり表にする必要があるのでしょう。そして良いものはどんどんと仕入れ、悪いものはどんどん処分価格で捨てていくのでありましょう。「毎日の棚卸し」という言葉もやっと実感できました。
しかし、こっちのほうの表はなかなか取り組めていないというのが実情であります。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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