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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2005年05月20日(金) 年金申請書類 障害者年金の申請用紙をもらいに社会保険事務所に行ってきました。
クリニックのソーシャルワーカーさんも「あなたの場合はウツだけだし、かなり働いてもいるので、申請が通らない確率も高いですが、やるだけやってみましょう」ということになったからです。
年金を申請するのには心理的抵抗感も強かったのですが、同じようにウツで年金をもらっている人から「あなたは働いて税金も年金も納めてきたんだから、自分が苦しい時にもらうのをなんで遠慮するのさ」と言われて踏ん切りがついたってこともあります。
実際に収入がないのもつらいしね。
僕がはじめて精神科の門をくぐったのは、平成3年8月に起こした自殺未遂の結果でありました。かつぎこまれた救急病院で「眠れない」と訴えたところ精神科を紹介されました。ひとつは武蔵野赤十字病院でした。でも、調布から武蔵境の駅まではバスで行かねばならず、バスに乗る気にはなれなかったので、歩いていける調布市内の開業医を選びました。
(もしこのとき武蔵野赤十字に行っていたら、人生はまったく違っていたかもしれません)。
この開業医の先生に「初診証明」という、このときに病気になって医者に行ったという証明を書いてもらう必要があります。先日電話して聞いたところ、ざっと古いカルテをあたってみたけれど、すぐには出てこなかったそうであります。カルテが出てくるか、それともその先生が書いてくれた紹介状がこちらの病院のカルテに残っているので、それを元に書いてもらえるか、これがまず第一のハードルであります。
飲んだくれのフリーランサーで、健康保険料も国民年金も納めていない時期があった自分ですが、このときはなぜかある会社の契約社員ということになっていて、会社が年金を納めてくれていたようで、「年金未納で門前払い」というのは避けられました。数ヶ月受診が前後していたら、どうなっていたかわかりません。これには偶然以上の何かを感じたりします。
それから、その紹介状を持っていった地元の精神病院に3年近くお世話になるのですが、この最初から一年半の時点での診断書を書いてもらう必要があります。
そして、いまの主治医の現状の診断書を書いてもらう必要があります。
診断書というのは保健医療と違うので、医者は自由に値段を決められます。年金と障害者手帳を同時に申請した友人の話では、医者から診断書代金5万円を請求されたそうであります。だから、今回もどれだけかかるかは分かりません。そうやって何万円という金をかけて申請しても、確実に通るという保証はどこにもないのであります。
申請の準備も、3月の下旬から始めて、やっとここまできただけです。これから先どれだけかかることやら。それに、申請してから数ヶ月待たされるのも当たり前ですし。
「自立」だとか言っても、生活していくのにお金は欠かせません。子供たちのことも考えると、どこからでもいいからお金を引っ張ってこなくちゃなぁ、というのが正直な気持ちであります。
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