心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2005年01月17日(月) 休職願い

別に仕事がきつくて嫌になったわけではありません。でも、なんだかみんなが真面目に勤めているのに、スチャラカな自分が浮いているようで嫌になりました。
「こんなことではいけない、俺も真面目にやらなくちゃ」
真面目にやって、普通のさらりーまんになるんだと心に誓いました。堅い勤め人になって安定した生活を築き上げよう、そう自分に言い聞かせました。そのためだったら、小さな細かな嫌なことは我慢できる・・・はず。

でも、体は正直でした。過食が始まったのがいつごろかは思い出せません。でも体重が急激に増加し始めたのは11月からでした。満腹感で満たされているあいだは、現実から切り離されていて楽になれました。でも逆に、そうでないときの苛立ちも強まりました。

やがて、内臓に脂肪が付いて、ただ座っているだけでも苦しくなりました。正月に実家に帰ったら、母親に「おまえ太りすぎて気持ち悪い」と言われました。これじゃいけない、痩せなくてはと思ったけれど、体重は思うようになりません。ついつい食べ物に手が出てしまいます。よっぽど喉に指つっこんで吐こうかと思いましたが、とりあえずそれはやめておきました。
「過食防止サプリメント」なるものをネット購入しようか真剣に悩みました。ウェストが苦しいのでズボンを買いに行き、計ってみたら76cmから85cmに増えていました。

4月になれば遠距離通勤から解放されるし、前の会社から一緒で慣れ親しんだ同僚と勤められる・・・そうなればきっと楽になれる、それまで辛くても我慢しようと思いました。が・・、4月が22世紀と同じぐらい遠くに感じられて仕方ありません。

食べ過ぎた翌朝の胃のむかつきは、なんだか二日酔いを思い起こさせます。朝の鬱症状がどんどん悪くなっていきました。

「世の中のおとーさんたちはもっと辛いことに耐えている」「仕事やめたらどうやって生活していくのか」 そう思っても自分の心が奮い立たなくなってしまいました。まわりからどう見られたって気にしないと言いながら、もうそれに見合ったエネルギーが枯渇してしまいました。

かかりつけの精神科医に行ったら、先週の血液検査の結果が出ていました。中性脂肪とコレステロールがすごい数字になっていました。

「明らかに過食の影響でしょうね、いままでこんなことなかったでしょう?」

そう言われて、物質的なものでストレスを解消し続けている自分が恐ろしくなりました。このまま続けていけば、いつか酒にいきついてしまうかもしれません。

医者と相談した結果、診断書を出して仕事を休むことにしました。仕事を失うことになってもいいから、ともかく休みたかったのです。

出張中の上司と携帯電話で話しました。「そういうことなら明日から休んでください、仕事はこちらでなんとかします」と言われて、なんだか悔しい思いがしました。でもまあいいや。

自分の不器用な生き方が悔しいなぁ。ともかく休暇です。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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