心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」

たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
もくじ過去へ未来へ


2004年12月04日(土) アルコール依存症は遺伝するか?

最近の研究によれば、アルコール依存症が遺伝の要素を持っていることは間違いがないようです。

アメリカでの研究によれば、アルコール依存症の人の子供は、そうでない親の子供より4倍依存症になりやすいのだそうです。

また、スウェーデンで行われた養子に行った双子についての研究によれば、養子先にアルコール依存症の家族がいた場合に、養子が依存症になる確率は「ほんの少し」上がるのだけなのだそうです。一方、遺伝上の「父親」に依存症者がいた場合には、双子が依存症になる確率は「劇的に上がる」のだそうです(この場合養子先に依存症の家族がいるかは無関係)。
このことは、アルコール依存症は、家庭環境が原因でなる病気ではなく、遺伝が左右する病気であることを示唆しています。

だからといって、依存症が(たとえば血友病のように)遺伝だけで決まる病気だと言うわけでもありません。親から受け継いだ「依存症になりやすい体質」と、「環境」との両方が作用して病気になるかどうかが決まるわけです。つまり、糖尿病だとか、高血圧に似た病気でありましょう。
環境としては、友人の影響、アルコールの手に入れ易さ、ストレスの量などが挙げられるそうです。

初期のAAは「子供のころの家庭環境が依存症の根源」というコンセプトを持っていたのは確かです。しかしその後、この家庭環境説は捨てられてしまったようです。


もくじ過去へ未来へ

by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


My追加