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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年12月02日(木) スピリチュアル・ペインについて あっという間に12月であります。年賀状も、「そのうち印刷しよう」と思っているうちに、日付が二十何日になるのが、毎年恒例であります。
仕事で横浜まで展示会を見に行ってきて、ちょっとお疲れでありますが、仕事とは関係なく思い出したことを、忘れないうちに書いておきたいと思ってパソコンに向かっています。
ホスピスというのをご存知でしょうか?
病院(ホスピタル)とちょっと違うのは、治療を目的としてはいない施設です。末期がんだとかエイズだとか、治療の手立てがなくなった終末期の患者さんが、最期を迎えるための施設です。
そういった施設のスタッフの方の文章に、「スピリチュアル・ペイン」について書かれていたものがありました。AA的な用語で訳せば「霊的な痛み」、個人的には「魂の感じる苦痛」という言葉でも当てたいところです。
想像するしかないのですが、治療の手立てがなくなって、死を待つということがどれだけ苦しいことなのでしょうか。そういう人たちは、「なぜ自分だけがこのように苦しまねばならないのか」という苦しみを苦しむのだそうです。その苦しみをスピリチュアル・ペインといいます。
世の中には、安楽な最期を遂げる人はたくさんいるのに、なぜよりによって自分にはこの苦しみが与えられたのか? その答えはどこからも得ることはできません。運と言ってしまっても、前世の業と片付けても、納得できるものではないに違いありません。
この苦しみを癒すには、ただ黙って寄り添って、気持ちを聞いてあげることが大切なそうなのだそうです。
AAでは依存症を、身体的な病、精神的な病、そしてスピリチュアルな病だと言います。そしてここでも、「否定せずに聞いてあげること」が大切だとされているのです。
前にも書いたかな?
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