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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年04月03日(土) 今夜すべての公園で 梅が満開です。
桜も暖かいところでは、もう開花しているのかもしれませんが、お花見を楽しむのは4月中旬でしょう。ソメイヨシノではなくて山桜の類になると、ゴールデンウィークぐらいが見ごろの場所もたくさんあります。信州に春はなかなかやってきませんが、明日はスタッドレスタイヤをノーマルタイヤに履きかえる予定です。
若かりしころ(つまり今はもう若くないと認めているわけですが)、花見といえばサバイバルゲームでした。モデルガンで撃ち合いをするゲームであります。もっとも、BB弾は当たると痛いので、僕は赤外線銃専門でした(撃たれるとヘッドギアが振動する仕組みでした)。
公園で夜桜を見ながら一杯飲んで、それから銃を持って草むらの中に散り、暗闇の中を匍匐前進し、そして走る走る走る。あっという間に酔いが回って、3ゲームめあたりからもう意識が薄れてしまい、気がついたら翌朝アパートで寝ていたというのが毎度のパターンでした。
あるとき下北沢の居酒屋で飲んでいたら店が仕舞いになって、外へ出たら、市街戦を戦っている連中に出くわしたことがあります。よく一般市民を巻き込まないものだな〜と感心していたのですが、その後各地で一般市民に弾が当たるという事故が相次いで、サバイバルゲームはあっという間に社会から締め出されてしまいました(当然か)。
サバイバルゲームはしなくなったし、公園で焚き火もできなくなってしまったけれど、夜桜の花見はその後も続けられました。といっても、二十代半ばからの僕は迷惑を撒き散らすだけの存在になっていたので、歓迎はされなかったけれど、それでもお誘いは続いていました。
そのうち公園まで歩いていくことができないほど身体の具合が悪くなって、お誘いにはのることもできなくなってしまいました。
ごみ焼却炉の煙が街の明かりに映えて美しいあの公園で、今年も花見が開かれるという連絡がありました。雨天でも「飲み」は決行だそうです。残念なことに、僕は今晩違うところに用事があります。距離も離れ、生き方もまったく異なってしまったけれど、あのころ一緒に飲んでいた皆が、今夜も楽しい酒を飲んでいることを願っています。
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