心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年04月04日(日) 惑星大集合

スタッドレスタイヤに履き替えるどころか、雪が降りました。
でも、そんな雪はどうせあっという間に消えてしまうでしょうから、タイヤを履き替えない理由にはなりません。その作業をしなかったのは、単に寒かったからだけです。

3月の末に水星が観測の好機を迎えました。水星は太陽の一番近くを回っているおかげで、日没後(か日出前)のわずかな時間しか見ることが出来ません。日没の20〜30分後、太陽の沈んだあたりに明るい星が見えれば、それはまず間違いなく水星です。
ところが、長野県には山があって、水星はその陰にすぐ隠れてしまいます。おかげで僕は、いままで水星を見たことが一度しかありません。東京にいた頃はもっと地平に恵まれていたのですが、なぜか見ようという気に成れませんでした。
そんなものを見て何になるのだ? と言われると答えに困ります。山から木を落として何になるのだ? というのと似ています。実利はたぶんないでしょう。でもそこには、何か原始的なアニミズムが宿っていて、人を神妙な気持ちにさせるのです。

日没後に空に目を向ければ、水星は見えなくとも、西の空に金星が輝いています。その近くには火星が、天頂近くには土星が、東のししの後ろ足には木星がいます。仕事帰りに車のエンジンを温めながら、傍らで空を見上げているのは「変な人」なのでしょうか。

週末に、子供と一緒に星を見ようと思っていたのに、お天道様は意地悪であります。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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