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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年04月02日(金) 実業と虚業 4月だというのにまだ暖房が要ります。
来週から、始業時間が30分早くなることになりました。もっとも、いつも遅がけの会社なので、それでも普通の会社よりも遅いのですけれど。朝の弱い僕ですから、30分と言えども馬鹿にならないのですが、そのこと自体はやむを得ないと思っています。
ただ気にかかったのは、ボスが「就業態度はボーナスの額に反映させる」と言ってのけたことです。先々月の打ち合わせで会社の収支状態を明らかにして、その悲惨さから皆に「この夏のボーナスはゼロだな」と理解させた経緯があります。である以上、ボーナスの多少という単語を使うのは強がり以外には感じられません。
強がりや現実逃避の態度は、周囲の人々をうんざりさせる傾向があるようです。その点では、僕は「うんざりさせ屋」としての長いキャリヤーを持っているわけです。「まだ敗北していない」「まだ何とかなる」そう自分に言い聞かせていたし、言いふらしてもいました。しかしAAミーティングにつながって、自分のどうしようもなさを見つめさせられたときに、やっと現実を正視できるようになっていったのです。
ビジネスの分野では、強気のコメントが当然とされています。でもそれも実績を伴わなければ誰も信じはしません。もしビジネスという言葉が実業を示すならば、正直であることは美徳でありましょう。不正直で塗り固める必要があるならば、そんなビジネスは虚業に違いありません。「おれおれ詐欺」ではないけれど、世の中にはいつも虚業がはびこっています。
でも、実業と虚業の境目なんてあいまいなもので、判定役は「正直さ」しかあるまいと、いつも考えています。
そんなこと言ってるから、いつまでもビンボーなのかもしれないけど。
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