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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年03月13日(土) プロザック・ネーションはまだ見ない 『私は「うつ依存症」の女』(原題:プロザック・ネーション)という本が出ていて、僕の本棚にもずいぶん前から存在しているのですが、まったく読んでいません。この前、CDレンタルのお店に行ったら、ビデオが出ていました。知らないうちに映画になっていたのですね。押井守の映画「イノセンス」も公開中なのに、ひとりで見に行くのもつまらないので、まだ出かけていません(うつの状態が良くないせいもあるのですが)。
映画が斜陽産業といわれて久しいですが、それでも映画がなくならないのは、ビデオテープやDVDを売ったり貸したり、CS放送で流したりと売ることに余念がないからでしょうか。
出版もすでに斜陽産業なのかもしれません。出版点数ばっかり増えていて、売り上げは減る一方です。本屋の店先にはどんどん新刊が平積みされては、消えていきます。良い本を作ろうという気概がどこかへ消えてしまって、下手な鉄砲も数打ちゃ当たる式のようです。ベストセラーは今や「マーケティングで作り出すもの」だそうですから。
小学生や中学生が読むマンガ雑誌もなくなってしまいました。アニメも半数は大人が起きている深夜に放送されています。あるアンケートによると今の子供たちは、あまりゲームをやらないらしいです。その理由は「ゲーム機を持っていないから」だそうです。もはやゲームも学生やひきこもりの大人たちの娯楽に変わってしまったのかもしれません。
子供たちの欲しいものの一番は、携帯電話だそうです。まあ、デバイスの向こうに人間がいるだけ良いことかもしれません。大人たちは本を読まずにディスプレイ画面を眺め、さびしい子供たちは話し相手を求める・・・などと時代を嘆くふりをしながら、いまごろ「カードキャプターさくら」をこつこつ見ていたりします。
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