心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年01月15日(木) 言い訳のせい

今ではノートパソコンも安くなって、重さと大きさにさえこだわらなければ、10万円以下で立派なノートPCが買える時代になりました。(もっとも、持って歩くには重さと大きさが最重要課題なんだけど)。

一時期転職して金回りの良かった頃、ノートPCを衝動買いしたことがあります。某S社のショップを冷やかしていたところ、突然欲しくなって買ってしまいました。普及機だったので仕事に使うには大きくて重すぎ、そしてそのメーカーの信頼性はお世辞にも高いとは言えない・・・。
帰宅する頃には買ったことをすっかり後悔していました。箱を片手に帰った僕を、妻の冷たい視線が射るように突き刺さりました。僕は必死で言い訳を考え・・・
「君のノートパソコンだよ。安かったからさ」

こうしてそのPCは彼女の所有物になりました。そして彼女はインターネットで「在宅ワーク」やら「内職」やらの情報サイトに応募しまくったのです。数ヵ月後から、我が家の電話には在宅ワークの勧誘の電話がかかるようになりました。僕には、どうして彼女に「誰でもできることを自宅でやって月に数万円の収入」なんてうまい話があるわけないことが理解できないのか、理解できないのです。だいたい、収入を得るための仕事に、なんでまず金を払って教材を買わねばならないのか・・・。

数十万単位の契約のクーリングオフすること2回。そのうち1回は期間が完全に切れていましたが「消費者センターに苦情を入れる」と脅して解約を強要しました。ありがちなのは、数万円の教材費という題目の金を取った挙句、絶対にこなせない量の内職を押し付けて、ダメだと気がついた時にはクーリングオフ期限が終わってるというパターンです。やれやれ。

今回も、紙に同じ文章をボールペンで手書きしているな、と思ったらやっぱり内職でした。「今度のは最初の投資はいらないの」と言い張ってますが、届いたゆうパック箱に代引き伝票(額面19,800円)が張り付いたままでした(間抜けなヤツ)。一枚書いて数円の手間賃なんだそうですが、納期までに200枚仕上がらなければボツだそうです。主婦業の片手間では無理っぽいし、第一元手を取るまでに何ヶ月かかるやら。

これだけ金を無駄に捨てているなら、東京電力の株でも買ったほうがマシだと思うのです。今なら100株で23万円ぐらい。年間配当が6千円。

あの時、口をついて出てしまった言い訳のせいで、どれだけの金銭と労力が無に消えたものか考えるとため息が出てしまいます。もっとも、妻に言わせれば、僕がAAにつぎ込む労力と金銭も「もったいない」そうですが・・・。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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