心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2003年10月07日(火) だまされやすい人々

妻が「わたし今度仕事することにしたの」と言うので、また何かにだまされているのだろうと思っていたのですが、「何か金は払ったのか」とたずねたら「ぜんぜん」と言っていたので、とりあえず様子を見ていました。今回は「ワープロの文書を手書きにする」というものだそうです。さすがに彼女も少し学習したのでしょう、相手の会社の名前をGoogleで調べて見たようです。結果、数万円の「教材費」を支払う必要があり、そしてこちらで作業した結果については「ミスが多い」という理由でロクに報酬を支払ってもらえないというパターンで、契約者の泣き寝入りを狙う「内職商法」だとわかりました。なので、断りの電話を入れているようなのですが、断りきれるかどうか・・・。

前回は、データ入力(という名目の)会社で、30万円ほどの教材費を支払いました。結果届いたのは、益にも害にもならない大量の本と、数年前のソフトが10本ほど、それに「検定試験」用の原稿でした。この原稿と言うのが「既にワープロでキレイに整形されている」もので、OCRで読むことだってできそうなシロモノでした。その会社からの文面ではクーリングオフ期間は切れているようでしたが、消費者センターに電話してみたら「ともかくクーリングオフの申し出をしてみなさい」と言われました。クーリングオフができないのなら、消費者センターに届けを出すと言ったら、あっさり応じてくれました。
場合によっては型落ちのパソコンを高価に売りつける業者もあるとか・・・。

テープ起こしやらデータ入力やらの、「誰にでも出来る」ことで在宅で月に数万円の収入が得られる・・・という宣伝文句で教材を売りつけ、実際に仕事はほとんど回ってこないという商法が後を絶たないのは、それだけ「ヒマな時間を金銭に転換したい人」が多いせいでしょう。

でも、(練習すれば)「誰でも出来ること」というのは単価の安い仕事にしかならないのです。手書き原稿のワープロ打ちの仕事を例にとってネットで検索して見ました。個人やグループでやっているところでは、一文字0.5円が相場でしょうか。400字の原稿用紙に300字書いてあるとして、それを入力して150円。3万円を手にするためには月に200枚こなさないといけません。しかも原稿の受け・戻しのために宅配便を使うコストもかかります。

これを仲介業者を経由して売上をピンはねされるとしたら、どうがんばったって月に1万円になれば良いほうではないでしょうか。

JSOのスタッフが、手書きで寄せられた原稿をワープロ打ちしているという話も聞きますが、できればそういう作業は外注に出して欲しいところです。そんな単純作業の給料を払うために献金を集めているわけじゃないのですから。逆にBOX916の編集では、同様の作業をいつも同じボランティアスタッフがこなしていると聞きます。それでは疲れてしまうのも当たり前です。

お金をどう稼ぎ、どう使うかも、考えねばならないのでしょうね。(と浪費家が言ってもだめか)。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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