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ぱるたの仕事場日記
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2004年07月21日(水)
事実は小説より奇なり

ビジネス形態としては通販の部類に入るH社も宅配会社には大変お世話になっている。昨年からは代引きサービスの契約も結んだ。集金は親宅配会社、そのお金を子宅配会社が毎週計算して精算書を作成、H社に送付するとともに、手数料と振り込み手数料を差し引いた金額を入金してくる、というものだ。

発端は、H社に送られてくる代引き精算書の宛名だった。
ずっと昔、一瞬だけH社の特約店だったT某宛にいつも送られてくる精算書。

業務のEさんが私に「契約した頃からずっとこうなんです。何度言っても(子会社が)なおしてくれないんですよー」と言うので「では、私が」と子会社本部に電話を入れたのが2週間前。しかし相変わらず宛名はなおらない。今日もう一度電話をかけると、今度は契約がそのお名前になっているのでもし変更するなら契約変更の書類が必要だと宣う。

契約がその名前だって??そんなの初めて聞いた。少しイヤな予感。

でも担当者がやっと来るというので、待っていると、果たしてこのエリアを担当する「ブロック長」と肩書きのついたM氏が来社。調べたところ、契約は、T氏個人が結んでおり集荷場所や書類の送り先はH社の住所となっている、と言って、契約書のコピーも見せてくれた。しかも、あろうことか、入金指定口座もT氏の個人口座になっているではないか。

心臓が飛び出るかと思うほど(ウソ)びっくりした私は、M氏が持ってきたそれらの書類をコピーし、業務のEさんに子宅配会社からの入金チェックは誰がやっているのか尋ねると、それは経理だというので、経理のSさんのところに飛んでいってやはり同じように子宅配会社からの入金をチェックしているかと尋ねると、それは業務だという。

つまり。

この1年半、子宅配会社から精算書が届くと、受注実績との突き合わせをするだけで、実際に銀行の指定口座に入金されているかどうかのチェックをだれもしていなかったのだ。

ウソでしょう??(@_@)

とりあえずブロック長さんには、契約変更のときに必要な書類一式いただいていったんお引き取りいただき、私はEさんを連れて社長室へ。事の顛末を報告すると、社長もびっくり。T某など顔も知らないと言う。

会社対会社の契約は、社長室が管理している。契約書類のファイルを引っ張り出して確認すると、良かった!H社と子宅配会社との契約書はちゃんとある。先ほどコピーしておいたT某の契約書の日付は4年前。H社の契約は昨年1月だ。そして、精算書の日付もちょうどH社が契約を交わしたその週からスタートしている。これは絶対に子宅配会社がおかしい!!(とりあえず、H社のズサンな入金管理はおいといて( ̄▽ ̄;))

善は急げ。M氏の名刺に記載されていた携帯に電話し、H社は契約をかわしている旨伝えると、会社に帰って調べてまた連絡するという。とにかく、きちんと調べてくれるようたのんで電話を切った。そして、私は1年半分の精算書を1枚1枚めくってエクセルの表づくりに取りかかる。先方に渡すかも知れない証拠資料だ。丹念に数字を拾い何度もチェックして計算した結果、○○○○万円!!
この1年半の売上からすると2%にも満たない額とはいえ、個人が手に入れるにしては結構な金額だ。T某は毎週入金されてくるこのお金を一体どう思っていたのか。

午後になってブロック長氏がまた連絡してきた。確かにH社と契約を交わしていることがこちらでも確認された。が、しかし、なぜか登録段階でエラーが出たらしく、そのままになっていて(つまり登録されていない)、ちょうどよいことにH社の名前が入ったT某の契約があったので、そちらの顧客ナンバーを流用して今日まできてしまったらしい、というのだ。事が事なのですぐにお伺いしますというので、またご足労願うことにして、私は社長からの指示で、子宅配会社に対する正式な申入書を作成。

曰く「契約に基づいて入金されるべき○○○○万円が一切入金されていないことが社内調査により判明した。至急調査の上入金いただきたい。」

長くなるので続きはまた明日。