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ぱるたの仕事場日記
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2003年12月01日(月)
自社サイトの意味

H社は全国の特約店に商品を卸して利益を得ている。特約店は自分のお客さんに、定価または会員価格で販売し、利益を得ている。ほとんどの特約店は顧客に、会員価格(定価の約2割引)で売っているのだが、定価で売っている場合も若干だが、ある。

H社のホームページをリニューアルして、新しくなった点は、サイト上で一般のお客が会員登録でき、会員になれば会員価格、すなわち約2割引でH社製品が買えるようになったことである。

以前も書いたことがあるが、これが一部の特約店に不評である。そして、またもやクレームが入ったのだ。各地を飛び回り、前線に出て営業指導している部長が、そういったクレームを全身で受け止めて出張から戻ってくる。
今日も午後の会議で部長の動議でその件が話し合われた。

社長の言い分はこうだ。H社にとってホームページがどういう意味を持つのか、もう一度考えなければならない。会社としては、特約店の利益ばかり優先するのではなく、会社も特約店も潤いたいと思っている。従って会社は会社独自で会社直の顧客を増やしたいと思っている。その意味でホームページで会員登録できるというのは意味があることだと思っている・・・。

意見を求められて私も発言した。

確かに特約店の利益を圧迫する構図が無いわけではないと思う。しかし、検索エンジンなどを辿って、どこにも宣伝を出していないH社のサイトにたどり着き、会員登録料1000円を払ってまで買ってくれる顧客が現にいることに、私としては、非常に希望を見いだしている。幸い、H社サイトはヤフーにも登録されているので、もう少し様子を見たいと私は思っている・・・。

また、折衷案だが、第二案としては、インターネット会員という身分を新たに作って、割引率を1割にする、という考え方もあると思うが、と述べると、それは、さすがに価格が多様化しすぎるので、面倒だと却下されてしまったが(^^ゞ

確かに利益が圧迫されるように見えているだけで、まだ本当に圧迫するところまでは行っていない、という事実を確認したあと、この件は保留ということで話がついた。
部長は少しつらそうな顔をしていた。
この人は本当に特約店のことを心から考えている人なのだ。

しかし、社長は会社全体の方向を見ている。ここは、少し部長に頑張っていただいて、特約店を説得してもらうしかない。