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ぱるたの仕事場日記
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2003年10月25日(土)
モノの値段

H社の商品Xは、この10年間ダントツトップの販売量を誇る主力商品である。しかし、最近このXに似たような商品が巷に出回るようになってきた。
H社はもともと独自に開発した特約店組織に自社商品を卸してきた会社である。一般の人がH社のブランドを普通の店頭で目にすることはほとんどないといって良いだろう。が、一般流通ルートに乗ってドラッグやコンビニなどでXに似た商品が出回るようになると、H社としても穏やかではいられない。Xという商品分野の草分けとしての自負があるからだ。

そこで、Xを全く新しい名前Zにし、パッケージも一般市場で売られている競合商品と同じようなものに変えて売り出そうという計画が社長の中では着々と進められてきた。

さしあたりC社がその販売会社になりそうなので、昨日その話題が出たのだが、私がびっくりしたのは、すでにXとして売られている商品がパッケージと名前を変えただけで値段が4割以上も上がっている、ということだ。もちろんまだ計画段階で、その値段に決定したわけでもなんでもないのだが、それにしても、なぜ値段をそんなに高くするのか。

ジュニアに理由を聞くと、競合商品Bがその値段だから市場に合わせた(らしい)、というのだ。

私はどうしても納得がいかず、たとえH社で10年の実績があったとしても、一般流通市場では後発。後発なら先発商品より安く出さなければ、知名度も低いのだから全然太刀打ち出来ないんじゃないか。しかも元々安く売っていた商品である。値上げするなんて理解できない!と、ついジュニア相手に熱く議論をふっかけてしまった。

これも社長独特の価値観、金銭感覚の延長である。“人は安いものと高いものと並んでいたら、高い方を買う”だなんて、そんなの社長だけです!(って以前ジュニアも社長に面と向かってそう言っていたっけ。)

自分が開発した特約店はいわば自分の子分みたいなものだ。でも一般消費者は違う。売れる値段が何処にあるのか。少なくとも、それは社長が決めることではなく、客が決めることのはず。しかし、それをあらかじめ予測することは難しいから、多くの会社ではお金をかけて充分な市場調査をしてから新商品を投入するのだろう。
社員の私が言うのもなんだけど、Xという商品が今売られているBなどよりもずっと優れていると思うからこそ、売れる値段をつけて欲しい。社長の感性だけで決めて欲しくないのだ。

休日だというのに、昨日から何となく気になって、やっぱり書いてしまった。この日記・・・ああ、いけないなぁ。