Diary
ちか



 地味?

シューベルトってちょっと損な人だと思う。
ワタシも課題曲で何曲か弾いたけど、曲の出だしがとっても地味。
このせいであんまり有名になっていない曲って多いと思う。

「さすらい人幻想曲」

4部で構成されたピアノ曲。
第一部が6分強あるけれど、3分30秒までは我慢の曲。
この時間を過ぎると、途端に華麗に歌い上げてくる。

前半の地味さを取っ払ったらシューマンの情熱にも打ち勝てるほど響いてくる。

「即興曲 変ホ長調」

ワタシが発表会で弾いた曲。
出だしの地味さは、楽譜を初めて見た時にヤル気滅にさせてくれた。
この曲も途中からとてもロマンチックな情景を醸し出す。
結局弾き終わるまで休むことなくメロディーが流れ続け、最後は情熱的に終わる。
あの出だしは何だったの???っていうほどにね。


シューベルトは聴き手を選んでるのかな?

2006年10月21日(土)
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