The Green Hills of Earth

日記内検索は目次ページにあります。
☆★CF-W2関連:「分解/HDD交換」 / 「キー清掃」★☆

2009年08月31日(月) 11歳女児が投票 / 民主票で自民当選 / 台風と出前

昨日の選挙の事ですが、大阪市西淀川区の投票所で、お父さんと一緒に来た11歳の女児に誤って投票用紙が渡され、投票されていたんだそうです。

小選挙区の分はきちんとチェックされて、父親の分だけ投票用紙が渡されたのですが、比例代表と国民審査の投票用紙を渡すところで、女児の分も渡されたのだそうで、担当者は「女児が150cmと大きく選挙人と間違えた」と話しています。

担当者のこの言い訳は、まかり通ると思っているのでしょうか。だとしたら、「投票所入場券」という物は何のためにあって、あの投票所にむやみ無駄にいる人達は本当に何のためにいるのでしょう。例え身長が150cm…いや200cmあろうと、子供は子供ですし、100cmしかなくても成人はいます。身長や見た目で間違えないように「投票所入場券」があり、それをチェックするために受付をする人達が居るんじゃないのでしょうか。それとも大阪の市職員は「そこにいれば、なにもしなくても休日手当がでる」という認識で遊びに来ているだけなんですかね。

私もシステム屋ですが、多くのシステムが抱える問題は、そのシステムを使う人が正しくシステムを運用しない、運用の仕方を理解していないと言う事にあったりします。今回のミスも、投票用紙を渡す前に、投票所入場券を使って、誰に渡すべきか否かをきちんと確認すべきだったのですし、それをきちんとチェックできるシステムが作られているべきだったのです。もし、最初の小選挙区の分だけがチェックできて、後はなし崩しだとしたら、それはシステムのあり方が間違えていますし、それがきちんとしているのであれば、職員の怠慢が原因だと言う事になります。

私の投票の時を思い出してみると、入り口で投票所入場券を受付に渡して名簿と照合し、そこで小選挙区の投票用紙を貰います。そして投票をした後、次の机で比例代表と国民審査の養子を貰いますが、この時、この机で私が誰かをチェックはしていなかったように思います。

小選挙区の投票用紙を投票箱に入れた人に無条件で渡していたのではないでしょうか。と言う事は、そこに座っている人は、小選挙区の投票用紙を投票箱に入れたかどうかでしか判断していないのですかね。だとしたら、選挙で時々話題に上る、入場者数より投票数が多かったなんて事も、入り口では付き添いのようにみせて、中ではあたかも投票したようにして行けば、その後の比例代表の投票用紙はもらえて堂々と投票ができると言う事でしょうか。昨日はそんな事まで考えて居なかったので、本当にそんなシステムだったかなと半信半疑ですけれど、もしそうだったら、投票のやり方は改善する余地がありますね。

しかし、もし改善の余地があるとしても、その女児は小選挙区の投票はしていなかったのですから、やはり職員が怠慢でボケーッとしていた事には代わりがないと思います。どうか「給料ドロボー」と言われる事だけはやめてくださいね。

(2009年8月31日 4:01 日テレNEWS24)
誤って用紙交付、11歳女児が投票 大阪市
 30日に行われた衆議院議員選挙で、大阪市の投票所で11歳の女児に投票用紙が誤って渡され、投票されていたことがわかった。

 大阪市選挙管理委員会によると、30日午後2時ごろ、大阪市西淀川区の投票所で、父親と一緒に来ていた女児が投票した。投票所は、小選挙区の投票前には年齢などを確認し、父親にだけ投票用紙を渡していたが、比例代表と国民審査の投票の際には担当者が女児にも投票用紙を渡したという。担当者は「女児の身長が約150センチと大柄で、選挙人と思い込んでしまった」と話している。

 女児の投じた票は有効票として扱われるが、大阪市は「再発防止を徹底したい」と謝罪している。



民主票で自民当選

今回の選挙、民主が勝ちすぎたため、珍事が起こったようです。

比例代表の民主党への票が集まりすぎて、近畿ブロックでは民主党の当選枠が、民主党の立候補者数を上回ったため、2議席が自民党と公明党に振り分けられたのだそうです。そのおかげで、小選挙区でも民主党に敗れ、比例での当選も無理と諦めていた議員が当選と言う事が起こったとの事。

これって正しいんですかね。要は「近畿として何人を議員にしなければならない」という前提での話しと言う事ですよね。でも、今回の選挙としては「自民・公明は駄目」と民主に投票をした人が居て、その結果として小選挙区でも比例代表でも民主が圧倒したと言う訳です。簡単に言えば「自民・公明にNo!と言った」と言う事です。

それなのに、民主党の立候補者数が余ったから他に割り振るって言うのは、国民の胃を反映している選挙とは言い難いのではないでしょうかね。比例代表の立候補者が足りなかったなら、それを増やせば良いんじゃないですかね。どうせ国民が「誰を」と指定できる物ではないのですから、民主党が獲得した枠の分、人を増やさせれば正しい民意が反映されると思いますけれど如何ですかね。

今回の選挙が正しい姿なのかと言うと疑問も残ります。今回の民主党の圧勝は、民主党に期待をしているのではなく、自民党に幻滅しているだけという見方も頷けます。私としては、多分、民主党が政権を取っても、マニフェストは半分も実現はできないと思います。大事なのは、今回の政権交代でどんな結果が出るかではなく、今後二大政党が競い合ってより良い国民のための政治をする舞台を作る事ができるかと言う事ではないかと思っています。今までは自民党が安定政権であったために、役所は自民党と結託して自分たちが政治を動かしていると誤解したし、自民党議員は自分たちに陳情してくる人は金蔓と見えていたでしょう。どんな事をしてもひっくり返らない政党政治は独裁政治と一緒です。それが2大政党となる事で多少は浄化される事が見込まれます。それを短絡的に「今回」だけで評価をすればまた一党独裁政治=政治腐敗が待っているのです。短期ではなく、長期の目線で政治に期待するための第一歩と私は思っているのです。

そういう選挙の中で、民意は民主党だと言って居るのに、おこぼれで自民党や公明党の議員が当選とは何とも解せない話ですね。

また、申し訳ないですが今回詳しく見ていないのですけれど、公明党や共産党、社民党などは、比例代表制度がなかったら一体何人が当選していたのでしょう。小選挙区で勝ち抜く程得票を期待できない人の中にも尊重すべき意見があると言う意見も分かります。しかし、小選挙区で当選した人の10%にも満たない得票しか得られなかった人が比例で当選して議員になったとしたら、それは正しい姿なのでしょうか。また、小選挙区に立候補せず比例代表にのみ立候補するというのは、本当に国民の民意を反映した議員と言えるのでしょうか。国民のための政治をするというために、この辺りから変えていって欲しいものだと思った次第です。
(8月31日12時3分配信 毎日新聞)
衆院選 “余剰議席”当選「奇跡中の奇跡」 自民・谷畑氏
 今回の衆院選では、比例代表で民主の当選枠の数が立候補者数を上回り、比例近畿ブロックは2議席が自民と公明に振り分けられた。

 「奇跡中の奇跡。200%無いと思っていた」。大阪14区で民主候補に敗れた自民前職の谷畑孝氏(62)は31日未明、“余剰議席”での当選を知らされると、支持者ら約40人と共に涙目で万歳を繰り返した。

 谷畑氏は小選挙区での敗退が決まると、「大変な地殻変動の中、比例復活はあきらめていた」と、支持者へのあいさつ回りを済ませて自宅でいったん就寝。その後、インターネットで比例復活の報道を見た妻に起こされたという。「民主に期待された皆さんの気持ちもしっかり酌んで国政に反映させたい」と複雑な心境を吐露し、「私は元々、国難の時は与野党超えてやるべきだと訴えている。この難しい政局で生きてこそ、自分の真価が発揮できる」と話した。【土本匡孝】



台風と出前

台風が近付いているようです。

家に籠もっている限りは、雨音もしないし風の音もしませんので、通常の日と殆ど変わりません。

昼にご飯でも食べに行こうと着替えて玄関のドアを開けたら、共同通路の奥にまで吹き込んでくる強い風と雨を目の当たりにしてびっくりしました。ええ、外出はやめましたとも。久し振りにWiiを取り出して、本当は電話で注文した方が何倍も簡単なんですけれど、折角機能があるんだから一度くらい使ってみるさと、出前注文です。

数十分後、注文した食べ物が配達されてきたのですが、更に強まった雨脚の中、びしょびしょに濡れて食べ物を持ってきたのは若い女性でした。明るく「お待たせしました〜」と言われてついつい、「申し訳ないねぇ」と本心から言ってしまいました。こんなおっさんが雨の中出るのが面倒という理由で大変な思いをさせちゃったねぇ…

でも、実際にはどうなんでしょうね。みんながそんな風に遠慮して注文をしなかったら、まぁそれが1日くらいなら「今日は仕事が無くてラッキー」で済むのかも知れませんが、やはり仕事は無いよりある方が良いですよね。でもこんな転記の中でも? 複雑です。ま、客は傲慢であるべきですね。


目次(検索)前へ後へHomePage


リンク、引用はご自由に。画像は勝手に持ち出さないことを祈ります。
mail address
COPYRIGHT(C) Lunatic 2002-2010