The Green Hills of Earth
| 2009年04月22日(水) |
プリウス vs インサイト… / 箸 vs スプーン |
あまり真面目に論じるつもりはありません。私はインサイトを買っちゃったし、結局は車なんて趣味の世界ですから…
まず、ここに書くことは完全なる私の偏見ですからね。とお断りしておきます。
で、なぜ私がプリウスではなく、インサイトを買ったか…それはホンダがインサイトを造っていたからです。それはなぜ?
自動車ではなく、バイクの話ですが、ホンダのカブと言えば世界で使用されているバイクです。「オイルなんて入れなくても走る」とか「絶対に壊れない」とか様々な伝説があります。 私は10台ほどのバイクを乗り継ぎましたが、2台ヤマハに浮気をしただけで、後は全部ホンダでした。ホンダとヤマハを比較できるもので言うなら、ホンダの初代XLR250R BAJAは、250ccのオフロード車です。SOHCのエンジンで、初代モデルはキャブレターに不良を抱え、アクセルを勢いよくあけるとエンジンがストールすると言う癖はあったものの、燃費は普通に走って32km/lは楽に超えます。それを下回るためにはかなり暴走をしなければなりません。翻ってその8年後に購入したヤマハのTTR-250 RaidはDOHCエンジンを搭載しているのですが、ホンダのBAJAを上回るのは燃費の悪さだけ。どんなに抑えて走っても燃費は25km/lを上回ることはなく、これがDOHCなのかと疑いたくなるくらいふけの悪いエンジンに、BAJAはSOHCでもこれより遙かに良く回ったなぁと呆れたものでした。
バイクを盗んで海外に売りさばく窃盗集団がいます。でも、彼らが狙うのは主にホンダ製のバイクで、ヤマハやスズキのバイクには見向きもしません。それはなぜかといえば、ホンダのバイクの頑丈さは他社を圧倒しているからです。
ラダ・ニーヴァというロシアの車があります。広い国土には周囲何百キロに渡って修理屋どころか人が居ない場所があります。そんな中で車が故障したら…まず、日本の国産車の車載工具ではのたれ死にが良いところでしょう。日本の車を基準にすると50年くらい遅れていそうなロシアの車ですが、先のラダ・ニーヴァなどは車載工具だけは車を分解整備するに十分な工具が積まれています。それは「兎に角修理道具があれば、後はあんたの努力次第で生きる可能性がある」という現れなんですね。で、そういう環境の中で(ファンの方には申し訳ないですが)スズキやカワサキ、ヤマハのバイクに乗りたいという人は稀で、兎に角人気は「ホンダ」なんです。そして、ホンダのエンジンはホンダの自動車に積まれていますし、ヤマハのエンジンはトヨタ(の一部。クラウンなど)に積まれています。自動車とバイクの違いはありますが、果たしてどちらが信頼できるでしょうか…確かに、外装のデザインや見た目の格好良さというかまとめ方はトヨタの方が一枚上手かも知れません。が、そんな部分は「生きるため」には何の役にも立ちません。本当に自動車として必要な部分の作りはどちらが良いのでしょう。バイクのような高回転型のエンジンではなく、バイクに比べ圧倒的に排気量あたりの馬力が低いエンジンですから、バイク程顕著に差は出ないかもしれませんが、そこで顕著ではなくとも思想の差が出ているように私には思えます。だから私はホンダなんです…とは言え、ここ10年間はマツダ車に乗っていましたけれどね。
「ハイブリッドならトヨタでしょ」と言う意見があります。 本当にそうでしょうか? いや、それが嘘だと言うつもりはありません。確かにトヨタも古くからがんばって商品化してきています。でも…
その昔Nという会社とSという会社がありました。共にウィスキーを作る会社で、同じ時期にウィスキーを作り始めました。ウィスキーを造るには10年の熟成が必要です。Nはそれを忠実に守りましたが、Sは完熟まで数年を残してウィスキーを売り始めました。厳密に言えばそれはウィスキーではなかったのでしょう。それから数年して熟成したウィスキーを満を持して売り出したNに対する世間の反応は、「Sのまね」「二番煎じ」であり、Sは「先駆者」「一流品」の名を手に入れました。←私の偏見を交えた半分事実だと思ってください。いや1/3事実でも良いです。いやいやおとぎ話でも良いです。
さて、ハイブリッド技術はどちらが優れているのでしょうか。いかにもホンダの技術はトヨタのまねだとか、トヨタの技術に比べ立ち後れているとか、目新しいものはないと言うような酷評もありますが、元々、トヨタが目指すところとホンダが目指すところの着地点が違うのですから、どうも言っていることが違うように思えてなりません。そして、少なくとも昨年の3月に高知で試乗した走行距離9.3万キロを超えたプリウスでは、燃費走行を心がけた走りをしても15km/lしか走りませんでした。(link) また、プロカメラマンである私の友人が仕入れた情報では、プリウス等トヨタのハイブリッドはツボにはまった時は燃費が良いけど、総合燃費は普通の乗用車に毛が生えた程度だそうで、私の経験もそれを裏付けているように思えます。あれで普通に走っていたら普通(1500ccクラス)乗用車程度の燃費しか残せなかったと思います。翻って、初代インサイトは、2人乗りということもあって殆ど売れない迷車になってしまった感もありますが、1000cc未満のエンジンで10年経過した今でも30km/lを超える燃費を記録する車があるそうで、多くのオーナーは「ぜったに手放さない」と考えているようです。
果たして本当にトヨタはハイブリッドの先駆者で、技術に優れているのでしょうか。私にはそれが疑問です。私にとってのトヨタは「物まね上手」であり、決して「技術屋集団」ではないのです。
ただね、ホンダのインサイトも、なんて言うのか…私はトーションバーのサスペンションを持つ車に乗ることになるとは思いませんでしたよ。トーションバーのサスペンションって、第二次世界大戦中のドイツ、V号(通称パンサー)戦車等が採用していたサスペンションですわね。 実際にはどうなのか知りませんが、私には過去の遺物であり、最近ではマツダロードスターのトランクのバネとして採用されていたのを見て以来…よもや自動車のサスペンションでとはねぇ。まぁ、スポーツ走行をしようという訳じゃないのですから、これでも良いのですけれど、折れたりしないだろうねとかすかな不安…ま、心配は無用なのでしょうけれどね。
昼休み、楽しみにしていた食事ですが、同行した同僚の飯は出てきたのに、こちらのはなかなか出ず。同僚が食べ終わっても出てくる気配がないので、「ごめんね。帰るわ」と出てきました。
それにしても、厨房で料理をしている大将に向かって、配膳するおばちゃんが「お客さん、時間がないからキャンセルですって」と、いかにも「仕方ないけど許してやってね」的な言い方をすることに危うく切れそうになってしまいました。「時間がないんじゃなかろう。出てこないからだろうが!」と言いたくなる気持ちを抑えて、一人わびしくコンビニへ。
コンビニで、親子丼弁当を買ったのですが、会社に戻って弁当を袋から出してみたら、親子丼についてきたのは、なんとスプーンでした。
以前から、女性が持ってくるお弁当には、箸ではなくスプーンとフォークの人が目立つなぁと思っていたんです。絶対数が多いと言うより、「ご飯には箸」というある意味自分の中での常識が覆っているので目立っているのかも知れませんけれどね。でも、少なくとも男性がお弁当でスプーンを持っているのは殆ど見たことがないですから、スプーンでご飯というのは女性の特権なのかなと、でも、それって何のメリットがあるんだろうと不思議に思っては居た訳です。
さて、「ご飯には箸」が常識という私でも、カレーライスには手又はスプーンを使います。スパは家ならフォークより箸を使いますけれど、フォークで食べる事を厭うわけではありません。お粥も箸ですけれど、体調や環境によってはスプーンで食べることもありだと思います。
でも…親子丼をスプーンで食べます?
いやね、コンビニの30前後のおねえさんが、弁当を入れた袋から箸を取り出すのは見えたんですよ。まぁ、2膳入れちゃったのかなと思っていたんですけれど、あれは、最初は箸を入れたんだけど、「いや、親子丼なら箸よりスプーンでしょ」とわざわざ入れ替えてくれたと言う事なんでしょうね。
申し訳ない。「ありえねー!!!」なんですけれど…卵で多少汁気が多いご飯だから、箸よりスプーンが便利と思ったんですかね。それとも私が太っているから「親子丼は飲み物だ」と言うとでも思ったのでしょうか。もう一度言わせてもらいますけれど「ありえねー!!!」です。
スプーンでお弁当という人に聞きたいのですが、お弁当に箸ではなく、スプーンやフォークを持ってくる人って、普通のご飯をスプーンで食べることに違和感を感じないものなのでしょうか? 「お弁当箱についているのがスプーンだったから仕方ない」なのか、それとも、「私は、箸の使い方が下手だから、スプーンの方が良いんだ」なのか、一体どちらなのでしょうか。
私はあまり箸の使い方が上手、きれいという訳ではありませんが、それでも、例え汁気を含んだご飯であったとしても、その一粒まで箸で残さず食べる事に苦労を感じたことはありません。それより今日の、柔いプラスチックの重箱もどきに弁当箱に、丸いスプーンがじれったかった。うまくご飯が掬えないんですよ。そう言えば、炒飯弁当のようなものを買った時もスプーンが付属していることがあります。が、炒飯の付け合わせであるスパや唐揚げ、コロッケやフライものなんてスプーンやフォークじゃ食べにくくて仕方ないといつもイライラしちゃうんですが、それが全く苦じゃなく「箸じゃなくて良かったぁ」と言うセクトがあるんでしょうねぇ。
私の常識とは相容れないものですが、まぁそういうセクトがあることは認めなければならないのでしょう。しかし、私は箸かスプーンか選べるなら箸を選びたいですし、なにより、箸かスプーンか迷って、スプーンの方が便利と思う人が台頭してきたというのは、日本人として嘆かわしい事じゃないかなと思ってしまいます。ちょっと大げさな思いですかね。皆様におかれましてはどうお考えになるでしょう…
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