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2006年04月13日(木) アスベスト / 窒息死

アスベストの廃材約60kgが入ったビニール袋が山梨県甲府市のマンションのゴミ置き場で見つかりました。業者がここに不法投棄したものと見て甲府署が捜査をしています。

本来アスベストを含む廃材は、県が許可した処分場に埋め立てる事になっているのですが、まぁこの手の悪徳業者は、そこまでの運搬費用や処分にかかる費用などを惜しんで、山の中とかその辺の川とかこう言うところに「ぽいっ」と捨てちゃうんですね。ばれなければ安上がりですし、ばれたって大した罰金を払わなくて済みますものね。

私の住む集合住宅でも暫く前に防犯カメラを取り付ける事になり、どこに付けるかを検討したのですが、出入り口は当然の事ながら、検討項目としてはエレベータの中やゴミ置き場などもあったのですが、どちらも却下されてしまいました。また反対する住民の中には、共用部の出入り口を監視するためのカメラでさえ「プライバシーの侵害だ」と騒ぐのにはびっくりしました。プライバシーを主張するのは、自分が所有する区画の内側ですればいいのではないでしょうか。共用部はみんなが使う共通の部分ですから、そこでプライバシーを守ろうとする方が異常なのではないのでしょうか。私の住む集合住宅でも、自転車や自動車が盗まれたり、自動車の窓が割られて中のものが盗まれると言う被害がかなりありました。だからこそ防犯カメラという話が出たのです。そして防犯カメラを付けるからには、「ただついている」だけではなく、ついていることでの抑止力の効果も必要ですが、万が一の時にきちんと役立つ必要があります。「カメラがついていたのに犯人が全然識別できない」とか、「カメラがついていたのにどこにも映っていなかった」では本当に意味がないですからね。共用の出入り口はオートロックになっていますが、住民について入ってしまうことも出来ますし、悪意がある人なら塀を乗り越えることも簡単です。ですから塀の乗り越えや共用部の出入り口を監視することは当然ながら、エレベータなど密室になる部分の監視や放火などの事を考えると集合住宅専用のゴミ置き場にもカメラは必要ではないかという考えがあったのです。しかし、かなり多くの住民がゴミ置き場には反対をしました。誰がどんなゴミを捨てたのか、例えばあそこの奥さんがどんな下着を捨てたとか、そんなことを監視しようと言うのではありません。単にゴミ置き場の出入り口で出入りする人をチェックするためのカメラを設置するだけの話です。しかし、反対者は「プライバシーの侵害だ」と騒ぎます。出入り口を監視して困る人ってどんな人なんでしょう。私には「指定した曜日、時間を守らずにこっそり捨てに来る人」じゃないの?と思えてしまうのですが…

しかし、ワイドショーなどでゴミ置き場のゴミを全部広げて、あそこの家はこんなものを食べているとか、これはまだ使えるとかいちいち言う人がいるとか、そんな話が放送されたりしますし、確かにゴミの中には見られたくないものもあるでしょう。ですから「見られたくない」と言う気持ちは良く分かります。たまたま私の住む集合住宅は、もしゴミ置き場に侵入され放火されたとしても、多分そこから類焼すると言う構造にはなっていないと思います。しかし、それでも大きな炎が上がれば隣近所が類焼することは充分考えられますし、万が一が怒ってしまった場合、その修復に余計な費用がかかってしまう事はできるなら予防するべきだと私は思うのです。
そんな経緯があって今回の事件…もし、これが私の住む集合住宅で起きたとしたら「ほ〜ら、あの時、そこにカメラを付けておけば良かったのに」と言えるんですよね。
個人の家は個人の権利を優先すべき場所です。しかし公共の場は、個人の集まる場所ですから、個人が自分の権利だけを主張しては成り立ちません。だから公共の場は個を抑えて全体を優先すべきなのです。

このような悪質な不法投棄がなくならないのは、罰則が甘すぎるからでしょう。
NHKの受信料不払いの問題でも「罰則を厳しくするのは効果的ではない」という話が出ていましたが、果たして本当にそうでしょうか。もし、違法駐輪したら有無を言わさず禁固30日+罰金50万円だったら、歩きタバコをしたら禁固30日だったら、会社で私用電話をしたり、使用でインターネットを覗いたら有無を言わさずクビだったら、あなたはそれを敢えて犯すでしょうか。そんなのは横暴だと言うかもしれませんが、それを迷惑に思っている人は歓迎するでしょう。そして、これで違反をする人が少なくなるのであれば喜ばしいことではないかと思うのです。不法投棄をしたことが判ったら、私財没収の上全ての免許を取り消し、懲役10年。それ位の罪を覚悟でやるならやれよと言う位にしてちょうど良いんじゃないのかな。基本的な部分は性善説に基づいてやることに問題はないと思います。しかし、厳しく罰せなければならない部分は容赦しないという態度も大切ではないでしょうかね。


窒息死

東京都豊島区の病院で、准看護婦がたん吸引機の操作を誤り、患者が窒息死する事故がありました。准看護婦がたん吸引機の使い方を勘違いしていた(又は熟知していなかった)事が原因と見て、業務上過失致死の疑いで捜査をしているそうです。

うーん、私の母親も同じような死に方でした。自発呼吸がしにくく、呼吸補助機器を使っていたのですが、ある時新しい機械が導入され、その機械でうまく調整が出来ず体調が悪くなったのでちょっと病院で調整してくると言う気持ちで入院したら、看護婦さんがその使い方を理解していなくて、あれこれやっている内に母は死んでしまいました。その場に居合わせなかったけど、良く面倒を見てくれた親戚(母の姉妹達)は「苦しまなかった。寿命だった」と言いますが、状況を知るにつれ、呼吸できずに窒息して死んだのですから総統苦しんだと私は思っています。そう言う意味では、私の母の死もこうやってニュースで取り上げられるべき事故だったのかもしれません。しかし、私たち家族はこれを事故として取り上げたいとは思いませんし、医者や看護婦の謝罪も、懲役刑も望みません。確かに熟知していなかった事は腹立たしいことです。今までの機械だったら母も10年使ってきたのですから慣れていて、その機械を使い続けていたならまだ数年は存命できたかもしれません。しかし、私がこの手の話で何度も書いていることですが、例えその機械を買えた理由が賄賂を取るためとか、儲けるためであったとしても(そんなことではないと思いますが)、私たち家族は田舎の片隅で、その病院しか頼る場所がなく、その病院に母親を預けたのですから、その結果が々であっても、親戚が言ったように(母が実際はどんなに苦しんだとしても)「苦しまずに逝けたよ」と思い込んで終止符を打つべきだと考えています。もし、看護婦が酩酊していたとか、恋人に振られてむしゃくしゃしていい加減にやりましたって言うなら別ですけれどね。

果たして今回の事件(?)は私の基準で言うとどちらなのでしょう。
正看護婦ではなく、准看護婦が1人で捜査をすると言うことは正しい処置なのでしょうか。病院が常に人手の足りない職場であることが今回の原因だとしたら、それは個人だけを責めることではないようにも思えます。


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