-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 大家との全面対決

スタジオのあるアパートの大家と
住人が揉めている。
発端は、数ヶ月前から続くビル揺れが原因だ。
オイラのスタジオは揺れないのだが
他の部屋は、結構な振動でずっと立っていると
眩暈がするほど。
最初は軽い問題だと思ったのか
大家は「直るまで家賃は払わなくていい」と
言ったのに、修繕が長引くにつれ
「やっぱり払って」と、謝罪もなしに要求してきた。

この大家、たまに頭がおかしくなる。
オイラはもう3年もここにいるので
長老として皆の意見を代弁する立場に
祭り上げられており、今回もまた
大家との全面対決の矢面に立たされた。

他の住人は一切口を挟まず
オイラと大家のサシの勝負。
法律上、払わないのはマズイし
裁判で争ったら不利になるので、そこは飲んだ。
だが、今後このような混乱が起きないよう
一切のことは書面として残すことを
認めさせることにして、場を丸く納める。
オイラね、調停人でも弁護士でもないのよ。
いい加減にしてほしい。
好きでやってる訳じゃないよ。

弁護士と言えば、一昨日M子が
強制退去の勧告を受けたと相談に来た。
最近、学生ビザの延長や度重なる渡加歴から
ビザを却下されるケースが続出してるらしい。
M子のケースは知ってる中でも特に最悪で
これは手に負えないと思い
オイラの弁護士を紹介してあげた。

今夜は、知人のライブがDrake Hotelであるので
そのM子とショーゴ、クミの4人で出掛けることに。
金曜の夜。
ドレイク前にはラインナップが出来ている。









向かい側の歩道では、何やらアートパフォーマンスが
行なわれており、一同キョトンとしてそれを見つめる。
後々、それが【Deleon Whiteギャラリー】の
オープニングパフォーマンスだったと知る。

知人のバンドは【Blue Venus】といい
先日Nanaさんに紹介されて以来
何度かメールのやり取りをしていた。
今夜はCD発売記念ライブということで
かなり気合が入ってるらしい。

2時間ほど、かなり待たされた挙句
かなり地味にショーがスタート。











あまり音楽的に好きでは無かったが
必死に良いところを見つけようとするオイラ。
他3人は、早くも退屈気味で
第一ステージが終わると共に引き揚げることにした。

通称【横・バー】で飲もうとしたら
ドレイクから溢れた人で満員御礼だった。
仕方なくOssingtonまで戻り
【Bar One】の裏パティオで飲む。
野外ストーブが付いていて暖かく飲むことが出来た。

【Blue Venus】にもらったCDを誰も欲しがらず
「あげる」「いらない」の押し付け合いになった(笑)
おいおい。


2004年10月08日(金)
初日 最新 目次 MAIL HOME