-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 絵を買う人、選ぶ人

昔の仕事仲間、Aの新居にお呼ばれ。
豪勢な焼肉ディナーをご馳走になった。
実は、今月のウェブサイト
トップページにある絵の持ち主。
しっかりと暖炉の上に絵が掛けてあって
久々に我が子と対面して嬉しかった(笑)
空いてる部屋を貸し部屋にしているそうで、
同居人の方も一緒に焼肉!












ただ飯を食いに行ったのでなく、
今後、2階のリビングルームに
オイラの作品を数枚飾ってくれる予定なので
その下見を兼ねて。
たまに友達の家とか行って、
広い壁面に全く「絵」がない光景を見ると
何と無機質な空間だろうと思う。
窓があれば、まだいい。
窓の外の景色は、自然の絵画っぽくもあるし。
しかし、窓の無い部屋や、夜なんかは
一体みんなどこを見て暮らしてるんだろう?と思う。
まぁ、現代ではTVやパソコンが
人の目をそらす役割を果たしてるのかもしれないが
昔はたぶん、TVなんか無い時代は
生活の中に、ボ〜っと絵を眺める時間があったんじゃ
ないだろうか?

だからこそ、絵を買う時は真剣に悩み、
長い時間を共に過ごせるものを選んでいた。
そんな事が、当たり前の時代は過ぎて、
今ではIkeaとか、フレームショップで気軽に
洋服でも買うように「絵はこれで、電気はこれ、イスはこれ」
みたいに買う人が増えた。
絵描きとして、それは悲しいけど現実。
だから尚更、自分の絵を選んで買ってくれる人を
本当に愛しく思える。
オイラの絵は、誰にでも好かれるタイプの絵じゃないから
本当に好きな人だけが買ってくれる。
それは凄い幸せだなぁ、と思うのよ。
心の中で
「おまえ、見る目あるよ」
と、ほくそ笑んでます。


2004年08月04日(水)
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