-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 人生初、財布を盗まれる!

最悪とは、このことだ。
今夜の飲み会に備え、銀行で下ろしたばかりの
$200が入った財布を盗まれた。

事件現場はストリート・カーの中。
容疑者は5人。
今思えば、全員が怪しく思える。
終点の駅で降りる際、人ごみに紛れてオイラの
ショルダーバッグのポケットから
お気に入りのPaul Smithの財布(時価$400)
を抜き取った奴がいるのだ!
オイラは気づかずに、駅を出てコンビニへ。
その時に初めて、財布が無いことに気づく。
慌てて駅に戻るも、当然犯人は消えていた。

駅員に事情を説明して、ポリスを呼んでもらう。
カナダで初のポリス・コールだ。

そこで、はたと気づく。
「待てよ、ポリスが来たってどうしようもないじゃん」
もう一度駅員を呼び、ホームと車両を見たいから
中に入れてくれるようにお願いする。
が、
「それは無駄だよ、君ぃ。財布なんてもう無いんだから」
と、同情の欠片もない言葉を浴びせられる。
頭、ひっぱたいてやろうかと思った。

そこでまた、はたと気づく。
「待てよ、とりあえずVisaとMasterカードを止めないと!」
駅員のオッサンに構ってる場合じゃない、
友達に番号を調べてもらって、
すぐにカード会社と銀行へ電話する。
そうしてる間にポリスが到着。
こっちが電話で話してるにも関わらず、
ガンガン事情を聴取してくる。

生まれて初めてのカード解除手続き、
生まれて初めての英語によるポリスの事情聴取を
同時にこなすのは、ちょっとしたパニック状態だ。

しかも、偶然ナナ・ジョークラが通りかかった。
「トモ、どうしたの?」
えぇ〜と、財布掏られて・・・

次に、シタール奏者のヨシくんが通りかかる。
「トモ、どうしたの?」
えぇ〜と、財布掏られて・・・
何でこんなに重なるんだよ!

***今日の紛失物***
免許証
SINカード
銀行のカード
Visaカード
Masterカード
メトロパス
ビデオ屋会員証

そして…現金$200(これが一番痛い!)

相当凹みまくって、
とりあえずノブさんに$5借りて家に帰る。
今夜の飲み会はキャンセルしようかと思ったけど
オイラが言い出しっぺなので、やっぱり行く。

ケンジントンのダイナーで、平井くんのプチ送別会。
慎也さんとKちゃん、そして何故かRafi夫妻(笑)
すまん、オイラが勝手に呼んでしまった。
凹んでも財布は帰ってこないので、
開き直ってガンガン飲む。
ていうか、ビールはRafiが全部おごってくれた。
Thanx!

明日からどうやって生活しよう・・・


2004年07月30日(金)
初日 最新 目次 MAIL HOME