-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 ホリーと対面

Bitsのライターの子と一緒にJCCC(日系文化会館)へ。
新しく完成したコンサート・ホールの記念式典に
ホリー・コールが出演するのだ。
先日のインタビュー後に、ホリーは俺のサイトを見て
【Cheap Jewellery and Cigarttes】が欲しい、
と言ってたので、その額付きプリントを持参する。

式典には、トロントの政府関係者から企業主、
功労者らが招かれている。
一席$200という、とんでもない高額の座席は
これらの人々で埋め尽くされていた。
当然、俺はそんな座席を買おうとは毛頭思わず、
会場の隅でホリーの演奏が観れればいいと
思っていた。
しかし、シド池田さんが「僕の席に座りなさい」と、
一番前のテーブルに座らせてくれた。
そこは、結婚式で言えば最も重要な来賓を座らせる位置。
周りはみんな大きな肩書きの方ばかり。
隣にはトロント総領事の肥塚さんがいるし、
まったく場違いな自分だったが、ありがたくそこで
ホリーのステージを堪能。








ニューアルバム【Shade】から2曲、あとはお馴染みの
【Calling you】やJazzスタンダードが披露された。
大好きな【I can see cleary now】のときは
鳥肌立ちまくりで、もう少しで泣きそうになった。
こんな目の前でホリーのステージを観るなんて
もう一生無理かもしれない。
それこそ、一曲一曲かみしめるように聴いた。

周りの人は、恐らくホリー・コールなんて
名前も、曲もよく知らないんだろう。
決まったところで拍手をする程度で、
デザートとかを食ってる輩までいる。
まったく失礼。

コンサート後に、楽屋前でホリーと対面。
早速絵を渡したら「Oh, my god...」と何度もお礼を言ってくれた。
インタビューも楽しかったし、
出来上がった誌面もたいそう気に入ってくれた様子。








9枚のレコード・レビューも俺が書いたので
「これ、何て書いてあるの?」と興味深げに聞いてくる。
JCCC館長のJamesと、総合統括のChristineも集まってきて
Hollyを囲んでしばし談笑。
ほんと気さくで、フレンドリーな人だった。


2004年05月28日(金)
初日 最新 目次 MAIL HOME