-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 【語りの会】

連日のようにイベントがある。
今日は日系文化会館にて
【語りの会】なるストーリーテリングを鑑賞。
以前、日系VoiceのTさんから
「出演してみない?」と言われていたものだ。
一日目は日本語で、
二日目は英語で
日本の昔話や創作を披露する。
俺が行ったのは、この二日目。
Book Readingという読書会には
何度か行ったことがあるのだが、これと
【語りの会】のストーリーテリングの違いが
良く分からなかった俺には
目からウロコの一日となった。

もう、まるで漫談である。
身振り手振りを交えて、ステージ全体を使って、
小道具を使って、時には楽器まで演奏して
物語を体いっぱいで表現する。
すごいパワーだよ。
ただ物語を朗読する、なんてお上品なもんじゃなくて
難波花月の吉本か
浅草演芸かというくらい
体を張って観客と対峙する姿は
たくましくもある。

途中のインターバルで抜け出し、
隣の教室で開かれてる「墨絵」を見学。
先日のArt Expoでご一緒した山本博さんが
教えてるクラスだ。
生徒のレベルによって描く題材が違う。
初心者は水仙、中級で竹林、上級で金魚など。
それを見れば、一目でどのレベルにあるかが分かった。
生徒に日本人は一人もおらず
皆カナディアン。
すごいなぁ。

【語りの会】に戻って後半出発!
オオトリのRui 梅沢さんまで十分に楽しめた。
でも、これを自分がやるとなると
話は別だ。
今、読んでいる、いかりや長介自伝にも
父の言葉としてあったが、
芸人と観客の間には一線がある。
いくら落語が好きといっても
見るのと演ずるのはまったく別だ。
それを、俺は落語が好きだからと言って
演ずる側に簡単に行けるはずがない。
勘違いのバカヤローってやつだ。
俺は観客側にいて
好き勝手に文句を言うほうが好きだ。


2004年03月28日(日)
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