-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 主婦になる

今日は、珍しく午前中に起床。「朝から絵を描くぞぉ〜!」とメッチャ張り切りモード。まず、水入れに水入れて、と思って廊下へ出る。

スタジオの扉は、鍵の調子が前から悪く、外へ出るときは開けっ放しにしないとロックされてしまうんだ。けど、廊下がクソ寒いので、ちょっとでも扉を閉じて部屋を出ようとしたら、

【ガチャ・・・】

えぇーー!!
鍵掛かっちゃったよ、おい!

合鍵を持って出掛けている彼女に連絡しようと思っても、電話も携帯も、小銭もすべてスタジオの中。おまけにT-シャツにジャージ、スリッパという出で立ち。これじゃ、外の公衆電話にも行けない。

だいたい、氷点下20℃の世界でT-シャツで外出たら、冷凍バナナになって、「釘も打てます」とか言っちゃいそうだし、それは避けたい。

仕方なく、隣の寝室へ戻り、彼女の帰りを延々と待つことにする。腹が減ったのでパスタを茹でる。

茹でてる途中で、廊下がものすごく汚いのが目について、モップを取り出し床をふきまくる。気持ちいい。さらに、いつも履く靴が凍結防止剤の科学塩で真っ白だったので、それもビシャビシャ洗う。これまた気持ちいい。

ガンダムのDVDを見ながらパスタを食う。眠くなった。寝た。

彼女の帰宅は夜7時だった。

朝あれだけ絵を描く気だったのに、今はやる気マイナス20℃。まったく主婦みたいな一日を過ごしちまった。主婦最高。


2004年01月18日(日)
初日 最新 目次 MAIL HOME