-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 Hysteria

DXのTokyo DollとMetro Hallで行われてる【Artfocus】を行ったり来たり。2つの会場は自転車で5分。近くて良かった。

30日の少年ナイフとのアート・イベントが正式にGOサインが出たため、7時からCamillaとWalter、それにコーディネーターのChristinaとミーティング。

この前代未聞のアートイベントに、Mocca(カナダ現代美術館)とJCCC(日系文化会館)が協力してくれることになった。更にゲストとしてMuch MusicのVJが司会を担当。しかもカメラを2台設置して、フィルムに収めることになり、何だか凄いことになってきた。

8時に慎也さんと待ち合わせてアートイベント【HYSTERIA】のオープニング・パーティーへ。これは女性のみによる最大のアートイベント。北米中から画家やパフォーマー、アクトレス、詩人、作家、デザイナー、ありとあらゆる女性アーティストが集結する7日間のイベント。

Camillaは勿論のこと、先日【Bit's】でも取り上げたKirstin Johnsonも参加してる。一体どんなイベントなのか見当も付かないままに会場に到着。

会場はインディペント・シアター【Bad Times Theater】で、どことなく下北の【スズナリ】を思わせる怪しげだがエナジーを感じさせる雰囲気をもっている。

会場のあちこちで同時にパフォーマンスが始まっており、ステージ前ではアイロンを持った女性が床にアイロンをかけている。階下で悲鳴がしたので見てみると、【魔女狩り】を題材とした女性差別の歴史をコミカル描く舞台が始まっていた。


この劇は、観客と共に会場の外に出たり、入ったり、一幕ごとにシチュエーションを変え、ぞろぞろと観客が後に続いて移動しなければならない。

一方、別の部屋では全裸の女性3人がパフォーマンス。体にびっしりと文字が書かれていて、読むと「お前は子供の世話をしていればいいんだ!」とか「寝ろ!咥えろ!」など、男性が女性に対して浴びせてきた屈辱的な言葉が羅列されている。ちょっとショック。

CamillaやKirstinと会場で再開して、しばし飲む。何だか女性のパワーに圧倒されてしまって、男性は肩身が狭い。このイベントの意義は、ボーダレスに様々なジャンルのアーティストが混ぜこぜになってるところにあると思う。それが女性アーティストのみだからこそ成し得たのかは分からないが、とにかく刺激的だったことは間違いない。

どこで何が起こっているのか見当も付かず、パーティーの間中、暗闇を彷徨った。どこまでもアンダーグランドな活気が漲っていて今年、初めて「行って良かった!」と思えるイベントだった。俺が女だったら、来年は絶対に参加したい!と思っただろうな。

2003年10月23日(木)
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