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■ 食える仕事・食えない仕事
一日で終えなければいけない作業が日に日に溜まっていって、就寝が朝5時という日々が続いている。心地よい疲労感じゃなく、憔悴に近い気もする。ピリピリしてる時の自分は嫌いだ。周りの人に気を使わせてるのが分かるから。
100%自分でコントロール出来る仕事がベストだとすると、現状は50%だろうか。でもね、【食える仕事】やってる時って、50%くらいの時なんだよな。分かり辛い感覚だけど、人の意見を半分くらい受け入れた方が、バランスが取れた仕事ができる。
でも、100%でやってる時は、理想に突っ走っちゃってるから【食えない仕事】になる。全て自分で決められるし、思い切った事も出来る。それと引き換えに、確実性とか保障ってものが無くなるんだけどさ。
今、【Tokyo Doll】をRafiというパートナーとやってて、不満もありつつも保障されてる自分に気付いて、何だかスケール小せえなぁ、と思うわけよ。ある程度、結果が見えてて、それなりに成功を収めるだろうけど、自分の中のでは50%だからな。
去年まで、ずっと一人でやってきて、100%俺がコントロールしてきたものは、どれも赤字だらけだったけど楽しかったな。もちろん、当時は泣きたいくらい大変だった事もあるけど、後悔は無いしね。それらの失敗から学んで、今回のプロジェクトはすごく安全な道を選んでいて、それはそれで自分には必要な経験なんだけど、何だかつまんないっていう。
音楽の世界でもさ、一匹狼で活動してきたギタリストとかが、急にポンと有名なミュージシャンのバックバンドに入ったりするじゃん?名前も売れて、金も入るし、決められた事をやればいいわけだから凄い楽になる。でも、明らかにそいつの魅力とかが無くなって、長い目で見たらマイナスになるような事ってよくあるよね。「勿体無いな、あいつ」って。
そうして、どんどんセッション・ミュージシャンに成り下がっていく奴もいれば、途中でそれに気付いて、「イカン、イカン」って飛び出す奴もいる。
音楽もアートも、【食える仕事】ばっかりやってたら意味ないんだよね。誰も賛成しなくても、本人が満足すればそれで良いっていう部分、それは【食えない仕事】ってなるんだけど、大企業の社長に対しても「バカヤロー、俺は帰る!」って、言えるのが俺らの生き方じゃないか?とも思うんだよね。
そういう意味で、現在の俺は職業アーティストです。早くこの「職業」ってのを取り去りたいね。
2003年08月05日(火)
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