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飯沼省



 インスタレーションの孤独

カナダ現代美術館のキュレーター:Camillaにスタジオに来てもらって、来月開催される【Damege Control】展についてインタビュー。

以前から【S.P.I.N. Gallery】のオープニングとかで顔を合わせてたので、初対面という感じはしないが、ちゃんと会話するのは初めて。今日は通訳として友達のKに同席してもらった。

いつも英語でアートの事を話すとき、どうしても深く会話が出来ない気がしてて、試しに通訳を入れて日本語で思う存分質問できたら気持ちいいだろうなぁ、と思っていたので無理に頼んで来てもらったのだ。

【Damege Control】は、インスタレーションの展覧会なので、絵画や写真などの展覧会と違って一般の人には取っ付きにくいと思われる類のショウだ。

例えば、絵画展なら作品の写真でも見せて「観においでよ!」と誘えるし、「好きなタイプの絵だから観に行こうかな」という展開になるが、インスタレーションの場合いくら写真を見せても「何コレ?これもアートなの!?」という具合に実際に会場まで足を向けさせることが非常に難しいのだ。

そこで言葉を使って「この展覧会のどこが面白いのか」を説明することになるんだけど、だいたいの人はアートとは言葉で説明しても意味がない。と、あまり聞く耳を持ってくれない。

実際に会場へ足を運ばせ、作品を見せることが出来たなら観客に「何か」を感じさせる事ができる。インスタレーションは決してアートの教育や素養がなければ楽しめないものじゃない。そりゃ、作品の面白さを自分なりに定義できる知識があればもっと楽しめるけど、何も知らない子供やお年寄りだって楽しめる部分があるものだ。

聞く気のない人に興味を持ってもらい、実際に会場へ来てもらう事は凄く大変なこと。これはインスタレーション作家のジレンマでもあるし、宿命、命題でもある。そんな事を延々2時間、Camillaと語り合った。

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夜8時、【Tokyo Doll】のスタッフを集めて軽く決起集会。といってもKensingtonのバーで酒を飲んだだけ。19日のプレゼンもあるし、ここらで一度リラックスしてもらいたかった。いっつも「アレやって!コレまだ出来てないの!?」って言ってばかりだからさ。


2003年06月13日(金)
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